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セグレイブ男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セグレイヴ男爵
Baron Segrave
兼 モウブレー男爵
兼 ストートン男爵
セグレイヴ家単独でエスカッションを描いたもの。現在の男爵家紋章は6分割されている。
創設時期1295年
創設者エドワード1世
貴族イングランド貴族
初代初代男爵ニコラス・セグレイヴ英語版
現所有者29代男爵ジェイムズ・ストートン
相続人不明
推定相続人不明
現況存続
モットー我、王家に生涯の忠誠たらん
(Loyal Je Serai Durant Ma Vie)

セグレイヴ男爵英語: Baron Segrave)は、イングランド貴族男爵位。ニコラス・セグレイヴ英語版1295年議会招集令状英語版によって叙されたのに始まる。女系継承でセグレイヴ家からモウブレー家、ハワード家、ストートン家へと移った。2021年現在はモウブレー男爵位ストートン男爵位とともにジェイムズ・ストートンが保有している。

歴史

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現在の男爵家の紋章。ストートン男爵家に爵位が移ったため、1st部分は同家が占める。2nd部分は家格の高いハワード家、3rd部分に名門モウブレー家の紋が続き、4th部分でようやくセグレイヴ家の紋が現れる。

ニコラス・セグレイヴ英語版1295年6月24日議会招集令状英語版でセグレイヴ男爵に叙せられた[1]。議会召集令状による爵位であるため、男子がなく女子のみある場合に姉妹間に優劣がない女系継承が可能である(女子が複数あるときには保持者不在(abeyance)となる)。

4代目までは男子が継承したが、4代男爵ジョン・セグレイヴ英語版(1315–1353)には女子しかなかったため[2]、彼の死とともに最初の女系継承が行われ、エリザベス・セグレイヴ(1338-1368頃)が5代女男爵となった[3]

彼女は第4代モウブレー男爵ジョン・ド・モウブレー英語版と結婚したため、その間の子である第5代モウブレー男爵・初代ノッティンガム伯爵ジョン・モウブレー英語版(1365–1379)が、第6代セグレイヴ男爵位を継承した[4]

以降セグレイヴ男爵位はモウブレー男爵位(セグレイヴ男爵家と同じく議会招集令状によるイングランド貴族爵位)と継承者が一致している。両男爵位は一時的な保持者不在を挟みながらも女系継承でモウブレー家からハワード家、ついでストートン家へと移った。2021年現在の当主は第29代セグレイヴ男爵(第28代モウブレー男爵・第25代ストートン男爵)ジェイムズ・ストートン(1991年-)である[5]

セグレイヴ男爵 (1295年)

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脚注

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出典

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  1. ^ Lundy, Darryl. “Nicholas de Segrave, 1st Lord Segrave” (英語). thepeerage.com. 2016年2月15日閲覧。
  2. ^ Lundy, Darryl. “John de Segrave, 4th Lord Segrave” (英語). thepeerage.com. 2016年2月15日閲覧。
  3. ^ Lundy, Darryl. “Elizabeth de Segrave, Baroness Segrave” (英語). thepeerage.com. 2016年2月15日閲覧。
  4. ^ Lundy, Darryl. “John de Mowbray, 1st and last Earl of Nottingham” (英語). thepeerage.com. 2016年2月15日閲覧。
  5. ^ Heraldic Media Limited. “Mowbray, Baron (E, 1283 or 1640)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年2月13日閲覧。

関連項目

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