スラブ打ち
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スラブ打ち(スラブうち)、ないし、スラブ打つ(スラブうつ)は、おもに鉄筋コンクリート造の家を建てる際の、上棟式に相当する沖縄県の風習[1][2][3]。
沖縄県ではコンクリート造の建物の天井スラブを打つ、すなわち、天井部分にコンクリートを流し込む作業のことを指して「スラブ打ち」とよぶ[3][4][5]。これが終わると建物の外観が整うため、建設途中の区切りとされる[3][5][6]。このため、これを祝って、施主が職人たちに慰労の振る舞いをする習慣が、鉄筋コンクリート造の家屋が多い沖縄県に成立したものである。
振る舞われる料理としてはヒージャー汁(山羊汁)が伝統的とされるが[1]、人によって好き嫌いがあることを配慮し、ソーキ汁、牛汁などの肉汁もよく用いられる[2][7]。また、簡単にお茶やお弁当だけの用意で済ます場合や、特に何もしない場合もある[2]。いずれの料理にせよ、現代ではケータリングなどによることが一般的である[7][8]。
脚注
[編集]- ^ a b 島洋子 (2010年4月16日). “【編集ノート】普通の生活のありがたさ”. 琉球新報 2016年9月30日閲覧. "「スラブ打ち(棟上げ式)をやるから、ヒージャー食べにおいでー」。電話の向こうから久しぶりの明るい声。"
- ^ a b c “【不動産】スラブ打ちの準備について”. 沖縄のうわさ話/イノベートテクノロジーリミテッド (2012年12月31日). 2016年9月30日閲覧。
- ^ a b c “スラブ打ち”. 赤瓦聚落かたあきの里 (2014年6月11日). 2016年9月30日閲覧。
- ^ “家づくりの流れPart2”. 徳里産業. 2016年9月30日閲覧。 “建物の最上階を打設するスラブ打ちは、外観の形がはっきりとみえる感動の瞬間です。”
- ^ a b “新規建築”. 原商事. 2016年9月30日閲覧。
- ^ かつては、これが終われば内装工事はごく簡単で、程なくして入居ということもった。:“「団結」の歴史、記念碑に/高野入植50周年を祝う”. 宮古毎日新聞. (2011年10月24日) 2016年9月30日閲覧. "住宅40戸はすべて、10坪のコンクリート造り。難儀を極めた手作業のスラブ打ちは同年9月に終わり、家族を迎えた。"
- ^ a b “汁物・スラブ打ち”. トケシミート. 2016年9月30日閲覧。
- ^ “【食】スラブ打ちの弁当について”. 沖縄のうわさ話/イノベートテクノロジーリミテッド (2014年10月18日). 2016年9月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- スラブ打ち!! 04/13/2015 - 個人ブログだが、画像を含めスラブ打ちの詳細が紹介されている。