スパイラルパルック蛍光灯
スパイラルパルック蛍光灯(英: SPIRAL PA-LOOK fluorescent lamp)は、パナソニックライティングデバイス株式会社[注 1]が製造した高周波点灯専用平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)である[3]。「スパイラルパルック(英: SPIRAL PA-LOOK)」とも呼ばれる。
松下電器産業株式会社[注 1]は、コンパクト・高効率で高い省エネルギー性を実現する世界で初めてとなる平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)を開発し、2007年(平成19年)3月に開催された第8回国際照明総合展に「スパイラルパルック蛍光灯」の呼称で出展、同年4月に発売した[4][5]。平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)の93形を二重環形蛍光灯(FHD)の100形と比較すると、外径が20%小型化、発光効率は9%向上、消費電力は11%削減、定格寿命は20%伸長している[6][7]。
平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)は、日本国の環形蛍光灯史で、二重環形蛍光灯(FHD)の後に続く第四世代製品となる[8]。平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)は、グッドデザイン賞 [注 2]を受賞するとともに、国立科学博物館の産業技術史資料データーベースに登録されている[11][12]。
2007年(平成19年)4月に15形、20形及び30形が、2010年(平成22年)7月に75形及び93形が、2011年(平成23年)7月に63形が発売された[5][4][13][14]。2015年(平成27年)3月の平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)生産終了後は、LED灯若しくは8本菅形蛍光灯による代替品が発売されている[15][16]。
日立製作所
[編集]株式会社日立製作所は2011年(平成23年)に、独自開発の多重環形蛍光灯(FHMC)を「マルチリング」の呼称で発売した[17][18]。130形は四重環、90形及び72形は三重環である[17]。多重環形蛍光灯(FHMC)は、二重環形蛍光灯(FHD)と同じ明るさで消費電力を約17%削減している[17][18]。また、「マルチリング」130形の全光束は、「スパイラルパルック蛍光灯」93形を上回る12,390lmを実現した[5][17]。
関連項目
[編集]脚註
[編集]註釈
[編集]出典
[編集]- ^ “沿革”. 会社概要. パナソニックライティングデバイス株式会社. 2023-06-25 website=沿革閲覧。
- ^ “パナソニックライティングデバイス株式会社の情報”. 国税庁法人番号公表サイト. 財務省国税庁 (2022年4月14日). 2023年6月25日閲覧。。
- ^ “SPIRAL PA-LOOK fluorescent lamp” (英語). 2009 GOOD DESIGN AWARD. GALLERY. Japan Institute of Design Promotion. 2023年6月27日閲覧。
- ^ a b 正藤慶一 (2007年3月7日). “【ライティングフェア 2007】リモコンで上下する照明器具、割れても光る蛍光灯など”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月25日閲覧。
- ^ a b c 『住宅用照明器具「スパイラルパルックシーリングライト」シリーズを発売』(プレスリリース)パナソニック株式会社、2010年4月12日 。2023年6月25日閲覧。
- ^ 大西雅人「蛍光灯の制御技術」『電気設備学会誌』第33巻第1号、一般社団法人電気設備学会、東京、2013年、12-15頁、ISSN 0910-0350、全国書誌番号:00041356、2023年6月27日閲覧。
- ^ 正藤慶一 (2010年4月12日). “パナソニック、省エネと長寿命で「業界No.1」のシーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月27日閲覧。
- ^ 「あかりの歴史と蛍光ランプ」『蛍光ランプガイドブック』社団法人日本照明工業会、東京、1-2頁 。2023年6月25日閲覧。
- ^ “National ブライトフェイス SLW1501E, SLW1502E, SLW1500E, SLW2030E, HGW2881E, SLD2000E, SLD2001E”. 2007 グッドデザイン賞. 受賞ギャラリ―. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “Panasonic スパイラルパルック蛍光灯搭載シーリングライト HJA9550他”. 2010 グッドデザイン賞. 受賞ギャラリ―. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “スパイラルパルック蛍光灯”. 2009 グッドデザイン賞. 受賞ギャラリ―. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “スパイラルパルック”. 産業技術史資料データベース. 国立科学博物館. 2023年6月27日閲覧。
- ^ 正藤慶一 (2010年4月12日). “パナソニック、省エネと長寿命で「業界No.1」のシーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月27日閲覧。
- ^ 阿部夏子 (2011年7月21日). “パナソニック、6~8畳の個室に最適な63形シーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月25日閲覧。
- ^ “スパイラルパルック”. 電球/蛍光灯. 生活家電. パナソニック株式会社. 2023年6月25日閲覧。
- ^ “スパイラルパルック蛍光灯 カタログ値対比表”. ランプ. パナソニックライティングデバイス株式会社 (2020年10月). 2023年6月27日閲覧。
- ^ a b c d 『住宅用照明器具 蛍光灯シーリングライト「マルチリング」を発売』(プレスリリース)日立アプライアンス株式会社、2011年8月30日 。2023年6月25日閲覧。
- ^ a b 正藤慶一 (2011年8月30日). “日立、“ダイレクト照射”で明るさと省エネを両立するLEDシーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月25日閲覧。