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スパイラルパルック蛍光灯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スパイラルパルックから転送)

スパイラルパルック蛍光灯: SPIRAL PA-LOOK fluorescent lamp)は、パナソニックライティングデバイス株式会社[注 1]が製造した高周波点灯専用平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)である[3]。「スパイラルパルック: SPIRAL PA-LOOK)」とも呼ばれる。

松下電器産業株式会社[注 1]は、コンパクト・高効率で高い省エネルギー性を実現する世界で初めてとなる平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)を開発し、2007年(平成19年)3月に開催された第8回国際照明総合展に「スパイラルパルック蛍光灯」の呼称で出展、同年4月に発売した[4][5]。平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)の93形を二重環形蛍光灯(FHD)の100形と比較すると、外径が20%小型化、発光効率は9%向上、消費電力は11%削減、定格寿命は20%伸長している[6][7]

平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)は、日本国の環形蛍光灯史で、二重環形蛍光灯(FHD)の後に続く第四世代製品となる[8]。平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)は、グッドデザイン賞 [注 2]を受賞するとともに、国立科学博物館の産業技術史資料データーベースに登録されている[11][12]

2007年(平成19年)4月に15形、20形及び30形が、2010年(平成22年)7月に75形及び93形が、2011年(平成23年)7月に63形が発売された[5][4][13][14]。2015年(平成27年)3月の平面二重螺旋形蛍光灯(FHSC)生産終了後は、LED灯若しくは8本菅形蛍光灯による代替品が発売されている[15][16]

日立製作所

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株式会社日立製作所は2011年(平成23年)に、独自開発の多重環形蛍光灯(FHMC)を「マルチリング」の呼称で発売した[17][18]。130形は四重環、90形及び72形は三重環である[17]。多重環形蛍光灯(FHMC)は、二重環形蛍光灯(FHD)と同じ明るさで消費電力を約17%削減している[17][18]。また、「マルチリング」130形の全光束は、「スパイラルパルック蛍光灯」93形を上回る12,390lmを実現した[5][17]

関連項目

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脚註

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註釈

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  1. ^ a b パナソニック・グループの蛍光灯製造販売事業は、グループ再編などにより2014年(平成26年)3月31日まではパナソニック株式会社が、2014年(平成26年)4月1日からはパナソニックライティングデバイス株式会社が担っている[1]。なお、パナソニックライティングデバイス株式会社の正式な商号には、パナソニックとライティングデバイスの間にアキは入らない[2]
  2. ^ グッドデザイン賞には、平面二重螺旋形蛍光灯の特性を活かしデザインされた複数の応用照明器具も受賞している[9][10]

出典

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  1. ^ 沿革”. 会社概要. パナソニックライティングデバイス株式会社. 2023-06-25 website=沿革閲覧。
  2. ^ パナソニックライティングデバイス株式会社の情報”. 国税庁法人番号公表サイト. 財務省国税庁 (2022年4月14日). 2023年6月25日閲覧。
  3. ^ SPIRAL PA-LOOK fluorescent lamp” (英語). 2009 GOOD DESIGN AWARD. GALLERY. Japan Institute of Design Promotion. 2023年6月27日閲覧。
  4. ^ a b 正藤慶一 (2007年3月7日). “【ライティングフェア 2007】リモコンで上下する照明器具、割れても光る蛍光灯など”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月25日閲覧。
  5. ^ a b c 住宅用照明器具「スパイラルパルックシーリングライト」シリーズを発売』(プレスリリース)パナソニック株式会社、2010年4月12日https://news.panasonic.com/jp/press/jn100412-12023年6月25日閲覧 
  6. ^ 大西雅人「蛍光灯の制御技術」『電気設備学会誌』第33巻第1号、一般社団法人電気設備学会、東京、2013年、12-15頁、ISSN 0910-0350全国書誌番号:000413562023年6月27日閲覧 
  7. ^ 正藤慶一 (2010年4月12日). “パナソニック、省エネと長寿命で「業界No.1」のシーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月27日閲覧。
  8. ^ あかりの歴史と蛍光ランプ」『蛍光ランプガイドブック』社団法人日本照明工業会、東京、1-2頁https://www.jlma.or.jp/tisiki/pdf/guide_keikou.pdf2023年6月25日閲覧 
  9. ^ National ブライトフェイス SLW1501E, SLW1502E, SLW1500E, SLW2030E, HGW2881E, SLD2000E, SLD2001E”. 2007 グッドデザイン賞. 受賞ギャラリ―. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2023年6月27日閲覧。
  10. ^ Panasonic スパイラルパルック蛍光灯搭載シーリングライト HJA9550他”. 2010 グッドデザイン賞. 受賞ギャラリ―. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2023年6月27日閲覧。
  11. ^ スパイラルパルック蛍光灯”. 2009 グッドデザイン賞. 受賞ギャラリ―. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2023年6月27日閲覧。
  12. ^ スパイラルパルック”. 産業技術史資料データベース. 国立科学博物館. 2023年6月27日閲覧。
  13. ^ 正藤慶一 (2010年4月12日). “パナソニック、省エネと長寿命で「業界No.1」のシーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月27日閲覧。
  14. ^ 阿部夏子 (2011年7月21日). “パナソニック、6~8畳の個室に最適な63形シーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月25日閲覧。
  15. ^ スパイラルパルック”. 電球/蛍光灯. 生活家電. パナソニック株式会社. 2023年6月25日閲覧。
  16. ^ スパイラルパルック蛍光灯 カタログ値対比表”. ランプ. パナソニックライティングデバイス株式会社 (2020年10月). 2023年6月27日閲覧。
  17. ^ a b c d 住宅用照明器具 蛍光灯シーリングライト「マルチリング」を発売』(プレスリリース)日立アプライアンス株式会社、2011年8月30日https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2011/08/0830b.pdf#page=52023年6月25日閲覧 
  18. ^ a b 正藤慶一 (2011年8月30日). “日立、“ダイレクト照射”で明るさと省エネを両立するLEDシーリングライト”. 家電Watch. 株式会社インプレス. 2023年6月25日閲覧。

外部リンク

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