コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ストラスペイ男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストラスペイ男爵
(第2期)
Baron Strathspey

紋章記述

Arms:Gules three Antique Crowns Or Crest:A Burning Hill proper Supporters:On either side a Savage or Naked Man wreathed about the head and middle with Laurel and bearing on his exterior shoulder a Club proper
創設時期1884年6月17日
創設者ヴィクトリア
貴族連合王国貴族
初代初代男爵ジェームズ・オギルヴィ=グラント英語版
現所有者6代男爵ジェームズ・グラント・オブ・グラント
相続人なし
推定相続人マイケル・グラント・オブ・グラント
相続資格初代男爵の嫡出直系男子
付随称号(コフーンの)準男爵
現況存続
モットーAbove the Crest:Craig Elachie; Below the Shield:Stand Fast
男爵家当主はグラント氏族長を兼ねる

ストラスペイ男爵: Baron Strathspey,[stræθspˈɛi])はイギリスの男爵貴族連合王国貴族爵位。これまでに二度創設されており、いずれもシーフィールド伯爵家への叙爵である。第2期が現存するが、現在は伯爵位と分離している。

歴史

[編集]

第1期(1858年)

[編集]

ジョン・オギルヴィ=グラント英語版(1815–1881)1858年8月14日連合王国貴族として「インヴァーネス=マリ州ストラスペイのストラスペイ男爵(Baron Strathspey, of Strathspey in the Counties of Inverness and Moray)」に叙されたが、これが第1期の創設にあたる[1][2][3]。彼は叙爵前の1853年に父から「シーフィールド伯爵」を継承していたため、男爵位は伯爵位の従属爵位となった[2][3]

しかし、その子である8代伯イアン(1851-1884)が1884年に生涯未婚のまま死去すると、男爵位は廃絶となった[2]。一方で、伯爵位は叔父ジェームズが継承するとともに、彼が直後に第2期の叙爵を受けることとなる。

第2期(1884年)

[編集]

9代伯ジェームズ(1817-1888)1884年6月17日に連合王国貴族爵位の「インヴァーネス=マリ州ストラスペイのストラスペイ男爵(Baron Strathspey, of Strathspey in the Counties of Inverness and Moray)」に叙された[2][3][4]。この叙爵が現在まで存続している。

その孫にあたる11代伯ジェームズ(1876-1915)が男子のないまま第一次世界大戦で戦死を遂げたため、男爵位は弟トレヴァー(4代男爵、1879–1948)が継承した[註釈 1][3][5]。他方、女系継承可能なシーフィールド伯爵位を始めとするスコットランド貴族爵位は11代伯の長女ニーナが相続している[6]

以降は4代男爵の系統で存続しており、その孫にあたる6代男爵ジェームズ(1943-)がストラスペイ男爵家現当主である[5]。彼は同時にグラント氏族英語版(Clan Grant)の氏族長を務めている[5]

現当主の保有爵位 / 地位

[編集]

現当主である第6代ストラスペイ男爵ジェームズ・パトリック・トレヴァー・グラント・オブ・グラントは、以下の爵位を有する[5]

ストラスペイ男爵家当主は2020年現在、以下の地位を世襲している。

一覧

[編集]

ストラスペイ男爵(第1期;1858年)

[編集]

ストラスペイ男爵(第2期;1884年)

[編集]

爵位の推定相続人は、現当主の弟であるマイケル・パトリック・グラント・オブ・グラント閣下 (1953-)。

脚注

[編集]

註釈

[編集]
  1. ^ 男爵位と同様に男子への継承を求める準男爵位も弟トレヴァーへ相続されている。

出典

[編集]
  1. ^ "No. 22171". The London Gazette (英語). 6 August 1858. p. 3667.
  2. ^ a b c d e Seafield, Earl of (S, 1701)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年8月15日閲覧。
  3. ^ a b c d Arthur G.M. Hesilrige. “Debrett's peerage, and titles of courtesy, in which is included full information respecting the collateral branches of Peers, Privy Councillors, Lords of Session, etc : Free Download, Borrow, and Streaming” (英語). Internet Archive. p. 811. 2020年8月16日閲覧。
  4. ^ "No. 25364". The London Gazette (英語). 13 June 1884. p. 2610.
  5. ^ a b c d Strathspey, Baron (UK, 1884)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年8月15日閲覧。
  6. ^ Mosley, Charles, ed (2003). Burke's Peerage, Baronetage & Knighthood. 3 (107 ed.). Burke's Peerage & Gentry. p. 3552. ISBN 0-9711966-2-1 

関連項目

[編集]