ステパノス
表示
ステパノス(古代ギリシア語: στέφανος)は、古代ギリシア語で、花輪、花冠を意味した言葉である。様々な花、葉、枝などを編んで、輪にしたり冠にしたものを言い、首に掛けたり、頭上に冠したりした。装飾としての用法から発して、栄誉を示す飾りともなった。月桂冠などは、ステパノスの一種である。また人名にも使われた。
栄誉などを示す冠
[編集]文学的なアンソロジー
[編集]- 『花冠』 - ガダラのメレアグロスが編集したエピグラム詩のアンソロジーの名。
- 『花冠』 - ΣΤΕΦΑΝΟΣの副題が付いているが、呉茂一の古代ギリシア語・ラテン語の訳詞のアンソロジー。
人名
[編集]- ステパノス - 『新約聖書』の『使徒行伝』に登場する、最初のキリスト教殉教者の名前。キリスト教では、ステファノと通常呼ぶ。(コイネーのギリシア語『新約聖書』では、ステパノスと書かれている。一般に、キリスト教文化のある世界では、この名の様々なヴァリエーションがある。基本的に男子名であるが、女性形は女子名として使われる。
- ステファヌ - ステパノスのラテン語形。男子名。
- ステファノ - キリスト教における最初の殉教者。
- ステファン - ヨーロッパやキリスト教圏における男子名。
- ステーファノ - ステファノから派生した、イタリア語での男子名。
- スティーヴン - 英語での男子名。
- シュテファン - ドイツ語での男子名。
- エティエンヌ - フランス語での男子名。
- エステバン - スペイン語での男子名。
- ステパン - ロシア語及びスラヴ語圏での男子名。
- イシュトヴァーン - ハンガリー語での男子名。