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スターセイラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『スターセイラー』
ティム・バックリィスタジオ・アルバム
リリース
録音 1970年9月10日-21日 ホイットニー・スタジオ、カリフォルニア州グレンデール
ジャンル エクスペリメンタル・ロックサイケデリック・フォーク、アヴァン・フォーク、アヴァンギャルド・ジャズ
時間
レーベル ストレイト・レコード
プロデュース ティム・バックリィ
ティム・バックリィ アルバム 年表
ロルカ
(1970年)
スターセイラー
(1970年)
グリーティングス・フロム L.A.
(1972年)
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スターセイラー』(Starsailor)は、アメリカのシンガーソングライター、ティム・バックリィが1970年に発表した6作目のアルバム。

解説

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ハッピー・サッド』(1969年)から始まったジャズとフォークの融合、そして前作『ロルカ』のフリー・フォーム・ジャズ現代音楽への挑戦が結実した、バックレイの実験的作風の極致といえる作品である。

マネージャーで本作のエグゼクティブ:プロデューサーを務めるハーブ・コーエン[1]フランク・ザッパと共同で設立したストレイト・レコードから発表され、ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション[注釈 1]バンク・ガードナー木管楽器)とバズ・ガードナー金管楽器)が参加した。

ソング・トゥ・ザ・サイレン[注釈 2]は、ディス・モータル・コイル(1983年)、ロバート・プラント(2002年)、シネイド・オコナー(2010年)、ブライアン・フェリー(2010年)などに取り上げられた。

収録曲

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特記無き楽曲の作詞、そして全ての作曲はティム・バックリィによる。

サイド1

  1. カム・ヒア・ウーマン - "Come Here Woman" 4:09
  2. アイ・ウォーク・アップ - "I Woke Up" (Larry Beckett、Tim Buckley) 4:02
  3. モンタレー - "Monterey" (Beckett) 4:30
  4. ムーラン・ルージュ - "Moulin Rouge" (Beckett) 1:57
  5. ソング・トゥ・ザ・サイレン - "Song To The Siren" (Beckett、Buckley) 3:20

サイド2

  1. ジャングル・ファイア - "Jungle Fire" 4:42
  2. スターセイラー - "Starsailor" (John Balkin、Beckett、Buckley) 4:36
  3. ヒーリング・フェスティバル - "Healing Festival" 3:16
  4. ダウン・バイ・ザ・ボーダーライン - "Down By The Borderline" 5:22

パーソネル

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  • ティム・バックリィ - ギター、12弦ギター、ボーカル
  • マウリー・ベイカー - パーカッション
  • ジョン・バルキン - ダブルベース、エレクトリックベース
  • バンク・ガードナー - アルト・フルート、テナー・サクソフォーン
  • バズ・ガードナー - トランペット、フリューゲルホルン
  • リー・アンダーウッド - ギター、ピアノ、パイプオルガン

技術

  • ティム・バックリィ - プロデューサー
  • スタン・アゴル - エンジニア
  • ハーブ・コーエン - エグゼクティブ:プロデューサー
  • エド・スラッシャー - アート・ディレクション、撮影

脚注

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注釈

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  1. ^ ザッパが率いるバンドで、コーエンが彼とストレイト・レコードと同時に共同設立したビザール・レコードに所属した。バックリイと同様、コーエンがマネージャーだった。
  2. ^ バックリィは1968年3月25日にNBC系列で放映された『ザ・モンキーズ』最終回に出演して、エンディングで当時未発表だった同曲をギターの弾き語りで披露した。同音源は編集アルバム『モーニング・グローリー : アンソロジー』(2001年)に収録された。

出典

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  1. ^ Miles, Barry (2004). Zappa. New York: Grove Press. p. 169. ISBN 0-8021-4215-X