イーゾラ・デル・ジリオ
イーゾラ・デル・ジリオ Isola del Giglio | |
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行政 | |
国 | イタリア |
州 | トスカーナ |
県/大都市 | グロッセート |
CAP(郵便番号) | 58012 (Tutta l'Isola) |
市外局番 | 0564 |
ISTATコード | 053012 |
識別コード | E348 |
分離集落 | #分離集落参照 |
隣接コムーネ | |
公式サイト | リンク |
人口 | |
人口 | 1284 人 (2024-01-01 [1]) |
人口密度 | 53.9 人/km2 |
文化 | |
住民の呼称 | gigliesi |
守護聖人 | san Mamiliano |
祝祭日 | 9月15日 |
地理 | |
座標 | 北緯42度21分56秒 東経10度54分06秒 / 北緯42.36556度 東経10.90167度座標: 北緯42度21分56秒 東経10度54分06秒 / 北緯42.36556度 東経10.90167度 |
標高 | 405 (0 - 496) [2] m |
面積 | 23.80 [3] km2 |
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ポータル イタリア |
イーゾラ・デル・ジリオ(伊: Isola del Giglio)は、イタリア共和国トスカーナ州グロッセート県にある、人口約1,300人の基礎自治体(コムーネ)。ティレニア海に浮かぶジリオ島(イーゾラ・デル・ジリオ)と、その属島からなる。
ジリオ島は、自然と史跡に恵まれたリゾート地として知られる。2012年1月にはコスタ・コンコルディアの座礁事故が発生した。
名称
[編集]島の名は、もともとラテン語で「羊の島」アエギリウム(Aegilium)と呼んでいたものが変化したものであるが、ジリオ(giglio)はイタリア語で「ユリ」を意味する。ユリはかつてこの島を治めていたフィレンツェの紋章でもある。
地理
[編集]位置・広がり
[編集]島としてのジリオ島(イーゾラ・デル・ジリオ)は、ティレニア海のトスカーナ群島に属する7つの島のうちのひとつ。本土で最も近いモンテ・アルジェンターリオの海岸からは、西へ約14km離れている。ジリオ島の南東約16kmにはジャンヌートリ島が、西約45kmにはモンテクリスト島がある。
コムーネとしてのイーゾラ・デル・ジリオは、ジリオ島とジャンヌートリ島(人口約100人)からなっている。グロッセート県では最も南に位置するコムーネで、県都グロッセートの南南西約49km、州都フィレンツェの南約160km、チヴィタヴェッキアの西北西約79km、首都ローマの西北西約140kmの距離にある。[4]
地勢
[編集]ジリオ島はほとんどが花崗岩からなり、地形は山がちである。島の最高峰は Poggio della Pagana(496 m)。岩がちな海岸線の延長は27kmで、いくつかの入り江(Arenella、Cannelle、Caldane、Campese)がある。
ジリオ島はトスカーナ群島国立公園 (it:Parco nazionale dell'Arcipelago Toscano) に含まれ、豊かな生態系に恵まれている。島の90%は地中海性森林 (en) であり、広大なマツ林が広がっている。
島の平滑な崖には多くのブドウ畑があり、ここで栽培される「ヴィーノ・アンソナコ」(Vino Ansonaco)と呼ばれる品種のブドウからは島特産のワインが生産されている。
気候分類・地震分類
[編集]イーゾラ・デル・ジリオにおけるイタリアの気候分類 (it) および度日は、zona D, 2084 GGである[5]。 また、イタリアの地震リスク階級 (it) では、zona 4 (sismicità molto bassa) に分類される[6]。
行政
[編集]分離集落
[編集]コムーネとしてのイーゾラ・デル・ジリオには4つの地区(分離集落、フラツィオーネ)があり、ジリオ島は3つの地区に分けられる。
- ジャンヌートリ(Isola di Giannutri)
- ジリオ・カステッロ(Giglio Castello)
- ジリオ・ポルト(Giglio Porto)
- ジリオ・カンペーゼ(Giglio Campese)
島の東海岸にあるジリオ・ポルト(Giglio Porto)は、島の玄関となるジリオ港を擁している。Chiesa や Moletto、Saraceno といった集落はこの地区に属する。島の西北、最大の入り江であるカンペーゼ湾に面したジリオ・カンペーゼ(Giglio Campese)は、近代的な海岸リゾート地区となっている。島の中央、ポルトとカンペーゼの中間の丘の上にあるジリオ・カステッロ(Giglio Castello)は、古い城砦都市である。この地区にはCasamatta、Centro、Cisterna、Rocca といった集落が属する。
歴史
[編集]古代
[編集]ジリオ島には鉄器時代から居住者がおり、のちにエトルリア人たちが軍事的な要塞として利用した。
中世・近世
[編集]805年、カール大帝によってローマのトレ・フォンターネ修道院に寄進された。その後、島はアルドブランデスキ家、カエターニ家、オルシーニ家といった有力貴族や、ペルージャ市の統治下におかれた。1241年、シチリア王国のフェデリーコ1世(神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世)はジェノヴァの艦隊を打ち破っている。1264年からはピサ市の領有となり、その後メディチ家の領地となった。島はたびたびイスラム教徒の侵攻を受けており、最後のものは1799年であった。
近代・現代
[編集]2012年1月13日、島の東岸ジリオ・ポルト(ジリオ港)の沖合で、豪華客船コスタ・コンコルディアが座礁・転覆する事故が発生した(コスタ・コンコルディアの座礁事故参照)。
社会
[編集]経済・産業
[編集]主要な産業は観光業である。島は自然に恵まれ、多様な動植物がみられる。海洋の生物相も豊かであり、スキューバダイビングのポイントとしても知られている。
原産地統制呼称(DOP)ワインである「アンソニカ・コスタ・デッラルジェンタリオ」 (it:Ansonica Costa dell'Argentario) の産地である。このワインは、このコムーネ(およびモンテ・アルジェンターリオ)で栽培される「ヴィーノ・アンソナコ」(Vino Ansonaco)から生産される。
人口
[編集]人口推移
[編集]交通
[編集]- ジリオ港(ジリオ・ポルト)
本土(モンテ・アルジェンターリオ)のサント・ステーファノ港 (it:Porto Santo Stefano) との間に、ナヴィガツィイオーネ・マレジリオ社(compagnie di navigazione Maregiglio)とトレマール社 (Toremar) がフェリーを運航している。
2004年4月21日からは交通量の調節のため、島を車両で訪れる場合には交通大臣の発行した書類が必要である。
文化・観光・施設
[編集]分離集落Giglio Castelloは、「イタリアの最も美しい村」クラブの加盟メンバーである。
カンペーゼの塔 (it:Torre del Campese) など、中世に海沿いに築かれたいくつかの塔がある。
脚注
[編集]- ^ “Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2024” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年5月18日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Anno:2024, Ripartizione:Centro, Regione:Toscana, Provincia:Grosseto, Comune:Isola del Giglio を選択
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Grosseto (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年3月30日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Grosseto (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年3月30日閲覧。
- ^ “地図上で2地点の方角・方位、距離を調べる”. 2018年9月6日閲覧。
- ^ “Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
- ^ “classificazione sismica aggiornata al aprile 2023” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica/. イタリア市民保護局. 2023年12月16日閲覧。
外部リンク
[編集]ポルトフェッラーイオ (LI) (モンテクリスト島) |
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