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ジョン・クリーシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョン・クリーシー
John Creasey MBE
誕生 1908年
イギリスの旗 イギリス サリー州
死没 1973年6月9日
職業 作家
ジャンル ミステリー、SF、ロマン小説
代表作 『ギデオンの一日』
デビュー作 『トフ氏の紹介』
ウィキポータル 文学
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ジョン・クリーシーJohn Creasey MBE, 1908年 - 1973年6月9日)はイギリス出身の作家

人物

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イギリスのサリー州サウスフィールズに生まれ、ロンドンのスローン・スクール卒。1953年には英国推理作家協会(CWA)を設立、初代会長に就任する。28の異なるペンネームを用いて600以上の長編小説を書いた多作の作家であった。代表作のギデオン警視シリーズは、複数の事件が同時に発生する「モジュラー型」の警察小説の先駆けとなった[1]。多数の作家が執筆している探偵キャラクターであるセクストン・ブレイクものも書いている。英国推理作家協会は、彼に因みジョン・クリーシー・ダガー賞を制定している。また、女性名義での恋愛小説が多数ある[※ 1]

主な著作

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推理小説

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トフ氏シリーズ

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ギデオン警視シリーズ(J・J・マリック名義)

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  • Gideon's Day (1955年)  第1長編。『ギデオンの一日』(ハヤカワポケットミステリ407/ハヤカワミステリ文庫、早川書房、1958年/1977年) - 1958年、ジョン・フォード監督で映画化(『ギデオン』)
  • Gideon's Week (1956年) 第2長編。『ギデオンの一週間』(創元推理文庫、東京創元社、1961年)
  • Gideon's Night (1957年) 第3長編。『ギデオンの夜』(Crime Club 東京創元社、1958年)
  • Gideon's Month (1958年) 第4長編。『ギデオンの一カ月』(創元推理文庫、東京創元社、1962年)
  • Gideon's Staff (1958年) 第5長編。『ギデオン警視と部下たち』(ハヤカワポケットミステリ661、早川書房、1961年)
  • Gideon's Risk (1960年) 第6長編。『ギデオン警視の危ない橋』(創元推理文庫、東京創元社、1963年)
  • Gideon's Fire (1961年) 第7長編。『ギデオンと放火魔』(ハヤカワポケットミステリ757/ハヤカワミステリ文庫、早川書房、1963年/1978年)
  • Gideon's March (1962年) 第8長編。『ギデオン警視と暗殺者』ハヤカワポケットミステリ737、早川書房、1962年)
  • Gideon's War (1962年) 短編集。『ギデオンの戦い』

セクストン・ブレイクもの

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  • The Case of the Murdered Financier (1937年) 
  • The Great Air Swindle (1939年) 
  • The Man from Fleet Street (1940年) 

SF活劇・冒険小説

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暗闇男爵(青仮面)シリーズ(アンソニー・モートン名義)

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  • Meet the Baron (米題 The Man in the Blue Mask) (1937年) 『暗やみ男爵』(HMM1980年5月号(289号)掲載、早川書房)
  • The Baron Returns (米題 The Return of Blue Mask) (1937年)
  • The Baron Again (米題 Salute Blue Mask) (1938年)
  • The Baron at Bay (米題 title Blue Mask at Bay) (1938年)

Z課(Department of Z)シリーズ

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  • The Death Miser (1933年)
  • The Mark of the Crescent (1935年)
  • Thunder in Europe (1938年) 『ヨーロッパの雷鳴』

ロマンス・恋愛小説

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マーガレット・クーク(Margaret Cooke)名義

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  • For Love's Sake (1934年) 最初の恋愛ロマン長編。『愛こそ我が人生』
  • A Mannequin's Romance (1938年) 『マネキンのロマンス』
  • Fate's Playthings (1938年) 『運命の戯れ』
  • The Road to Happiness (1938年) 『幸福への道』
  • Love Calls Twice (1938年) 『愛は二度ベルを鳴らす』

エリーゼ・フィカンプス(Elise Fecamps)名義

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注釈

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  1. ^ 反対に女流作家が男性名義で書いたミステリには、ミード夫人(エリザベス・トーマシナ・ミード)の『ある医師の日記から』シリーズ(クリフォード・ハリファックス名義)がある。
  2. ^ 「主人公の通称「The Toff」を単にトフでは、日本人読者に意味不明なので「トフ氏」とした」と田中孜は説明している。

出典

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  1. ^ 「トフ氏と黒衣の女」論創社 論創海外ミステリ1('04)解説(田中孜、横井司)