ジョイス・ポーター
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ジョイス・ポーター(英: Joyce Porter、1924年3月28日 - 1990年12月9日[1])は、イギリスの女性推理作家である。ドーヴァー主任警部やホン・コンおばさん、なまけスパイなどを主人公としたユーモア推理小説を著した。
略歴
[編集]チェシャー生まれ[2]。ロンドン大学卒業[2]。婦人補助空軍に士官として、1949年から1963年まで勤務する。
著作
[編集]長編小説
[編集]ドーヴァー主任警部シリーズ
[編集]- 『ドーヴァー 1』(Dover One, 1964、川口正吉訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1967
- 『ドーヴァー 2』(Dover Two, 1965、尾坂力訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1967年
- 『ドーヴァー 3』 (Dover Three (1965)、小倉多加志訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1965、のち文庫『誤算』
- 『ドーヴァー4 / 切断』(Dover and the Unkindest Cut of All (1967)、小倉多加志訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1969、のち文庫『切断』
- 『ドーヴァー5 / 奮闘』(Dover Goes to Pott (1968)、乾信一郎訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1970年、のち文庫『奮闘』
- 『ドーヴァー6 / 逆襲』(Dover Strikes Again (1970)、乾信一郎訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1973年
- 『ドーヴァー7 / 撲殺』(It's Murder with Dover (1973)、乾信一郎訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1976年
- 『ドーヴァー8 / 人質』(Dover and the Claret Tappers (1976)、小倉多加志訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1978年
- 『ドーヴァー9 / 楽勝』(Dead Easy for Dover (1978)、小倉多加志訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1979年
- 『ドーヴァー10 / 昇進』(Dover Beats the Band (1980)、小倉多加志訳、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 1981 ※短編集
ホン・コンおばさん(オノラブル・コンスタンス・エセル・モリソン=バーク)シリーズ
[編集]- 『案外まともな犯罪』(Rather a Common Sort of Crime (1970)、黒田晶子訳、ハヤカワ・ミステリ1167) 1972
- 『おせっかいな殺人』(A Meddler and Her Murder (1972)、山本俊子訳、ハヤカワ・ミステリ1272) 1976
- 『殺人つきパック旅行』(The Package Included Murder (1975)、宮脇孝雄訳、ハヤカワ・ミステリ1301) 1978
- Who the Heck is Sylvia? , 1977
- The Cart Before the Crime , 1979
なまけスパイ(エドマンド・ブラウン)シリーズ
[編集]- Sour Cream with Everything, 1966
- The Chinks in the Curtain, 1967
- 『天国か地獄か』(Neither a Candle Nor a Pitchfork (1969)、沢川進訳、ハヤカワ・ミステリ1210) 1973
- Only with a Bargepole , 1971
短編小説
[編集]- Dover Pulls a Rabbit , 1978
- Dover Goes to School , 1978
- A Gross Miscarriage of Justice , 1978
- A Grass Miscarriage of Justice , 1980
評論
[編集]- 「作家の孤独な生活」 The Solitary Life of the Writer, 1982. 『ミステリー雑学読本』 Murder Ink 集英社 に収録
参考文献
[編集]早川書房編集部・編『ハヤカワ・ミステリ総解説目録 1953年 - 2003年』(2003年、早川書房)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Joyce Porter”. Cyberspace Spinner. 2008年8月9日閲覧。
- ^ a b 『切断』(早川書房)解説より