ジュリエット型潜水艦
ジュリエット型潜水艦 | |
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K-77 Juliett class submarine | |
基本情報 | |
運用者 |
ソビエト連邦海軍 ロシア海軍 |
就役期間 | 1963年–1994年 |
計画数 | 35隻 (うち16隻のみ建造) |
建造数 | 16隻 (全て退役) |
前級 | ウィスキー型潜水艦 |
次級 | エコー1型原子力潜水艦 |
要目 | |
排水量 |
浮上時:3,174ロングトン (3,225 t) 潜航時:4,137ロングトン (4,203 t) |
長さ | 90 m |
幅 | 10 m |
吃水 | 7 m |
推進器 |
2基の4,000 shp (3.0 MW) D-43 と 1基の1,750 shp (1.30 MW) 2D-42 ディーゼル機関, 2基の3,000 shp (2.2 MW) PG-141 主機関と 2基の500 shp (0.37 MW) PG-140 静粛電動機, 2基のスクリュー |
速力 |
浮上時: 16.8ノット 潜航時: 18ノット (試験時) |
航続距離 |
浮上時: 8ノットで9,000海里 潜航時: 7ノットで18,000海里 燃料追加: 潜航時: 2.74ノットで810海里 |
航海日数 | 800時間潜航, 90日間航海 |
潜航深度 |
試験時: 235 m 設計上: 365 m |
乗員 | 82人 (士官12人, 准士官16人, 水兵54人) |
兵装 |
4基のSS-N-3 シャドック (P-5 または P-6), または SS-N-12 サンドボックス (P-500 4K-80 バザーリト) 核巡航ミサイル 533mm艦首魚雷発射管6門・魚雷18本 400 mm艦尾魚雷発射管4門・魚雷4本 |
ジュリエット型潜水艦(ジュリエットがたせんすいかん,英語: Juliett-class submarine)は、ソヴィエト/ロシア海軍の通常動力型潜水艦である。ソ連初の本格的な巡航ミサイル潜水艦として開発された。
ジュリエット型の名称はNATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は651型潜水艦(ロシア語: Подводные лодки проекта 651)である。艦種記号上は潜水巡洋艦である。
概要
[編集]1950年代、ソ連海軍の戦力はアメリカ海軍に比べ劣勢であり、特にアメリカが誇る空母打撃部隊(機動部隊)や水上戦闘艦隊はソ連にとって重大な脅威であった。これに対抗すべく、ソ連海軍は対艦ミサイル飽和攻撃による米艦隊殲滅作戦を企てた。そのため、大量の巡航ミサイルの運用・発射が可能な巡洋艦・駆逐艦・潜水艦などが必要となった。
このため、ソ連海軍は巡航ミサイル潜水艦を構想し、まず実験台として、ズールー型潜水艦の一部にR-11ミサイルを搭載し、その可能性を検証した。次いで、本格的な巡航ミサイル潜水艦として開発されたのが、651型潜水艦であった。651型は、核弾頭を装備した艦対艦巡航ミサイル4発を搭載し、対米艦隊ミサイル飽和攻撃部隊の一角を担った。搭載兵装として、当初は慣性誘導型対艦ミサイルのP-5、P-6を搭載していたが、後に衛星誘導型のP-500に変更されている。
本型は技術的特徴としては、船体構造に磁場の発生を低下させるためにオーステナイト(γ鋼)製の船体構造材を採用し、静粛性向上のため50mmの硬質ゴム製吸音タイルを船体に貼り付けた。居住性も在来艦より改善され、寝台は乗組員1人につき1台の割合で配置され、空気浄化装置、空調設備も完備していた。
1960年から建造が開始され、当初は36隻の建造が予定されたが、より高性能な巡航ミサイル原子力潜水艦であるエコー型の完成により、16隻で建造は中止された。
諸元
[編集]種類 | 巡航ミサイル潜水艦 |
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建造計画 | 第651号計画 |
NATOコード | Juliet |
基準排水量 | 水上3174t、水中4137t |
寸法 | 全長85.9m、全幅9.7m、喫水6.9m |
速力 | 水上16ノット、水中14ノット |
可潜深度 | 240m |
乗組員 | 82名 |
主機 | ディーゼル発動機(4000馬力)、電動機(3000馬力)、2軸推進 |
兵装 | 533mm発射管(艦首6門、艦尾4門)、巡航ミサイル4発 |
関連項目
[編集]脚注
[編集]外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、ジュリエット型潜水艦に関するカテゴリがあります。