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ジャーニー・トゥ・ラヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ジャーニー・トゥ・ラヴ』
スタンリー・クラークスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク エレクトリック・レディ・スタジオ
ジャンル フュージョン
時間
レーベル Nemperor Records
Epic Records
プロデュース スタンリー・クラーク、ケン・スコット
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 34位(アメリカ[1]
  • スタンリー・クラーク アルバム 年表
    スタンリー・クラーク
    (1974年)
    ジャーニー・トゥ・ラヴ
    (1975年)
    スクール・デイズ
    (1976年)
    テンプレートを表示

    ジャーニー・トゥ・ラヴ[2]』(Journey To Love)は、アメリカ合衆国ベーシストスタンリー・クラーク1975年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    ジェフ・ベックがタイトル曲と「ハロー・ジェフ」の2曲にゲスト参加した[3]。ベックは本作の制作前、自身のライヴでクラークの曲「Power」を演奏したことがあり、その後クラークの自宅を訪れて共演を希望したという[4]。また、後にクラーク/デューク・プロジェクトで共同作業を行うジョージ・デュークと、レコーディング上での初共演を果たしたアルバムでもある[5]

    本作のレコーディングには、当時クラークと共にリターン・トゥ・フォーエヴァーで活動していたチック・コリアレニー・ホワイトも参加した[3]。コリアと共作した「ジョン・コルトレーンに捧げる歌」は、クラークがアル・ディ・メオラジャン=リュック・ポンティと連名で発表したアルバム『The Rite Of Strings』(1995年)でも再演されている[6]

    反響・評価

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    アメリカのBillboard 200では34位に達し、クラークのリーダー・アルバムとしては初めて全米トップ40入りを果たした[1]。また、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは8位、ジャズ・アルバム・チャートでは3位を記録している。

    Daniel Gioffreはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「参加したミュージシャン達の力量を別としても、『ジャーニー・トゥ・ラヴ』は偉大な曲、偉大なグルーヴ、そして驚くしかないようなベース・プレイに満ちている」「間違いなく、1970年代に生まれたフュージョン・アルバムの最高傑作の一つ」と評している[3]。また、『ギター・ワールド』誌公式サイトの編集者ダミアン・ファネリは、2015年に「ジェフ・ベックのスタジオ・ゲスト参加トップ10」を選出した際、本作からの「ハロー・ジェフ」を2位に挙げた[7]

    収録曲

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    特記なき楽曲はスタンリー・クラーク作。2.を除く全曲ともインストゥルメンタル

    1. シリー・パティ - "Silly Putty" - 4:39
    2. ジャーニー・トゥ・ラヴ - "Journey To Love" (Stanley Clarke / Lyrics By Stevie Geltman, Jill Steinberg) - 4:54
    3. ハロー・ジェフ - "Hello Jeff" - 5:16
    4. ジョン・コルトレーンに捧げる歌 (Part 1) - "Song To John, Part 1" (S. Clarke, Chick Corea) - 4:26
    5. ジョン・コルトレーンに捧げる歌 (Part 2) - "Song To John, Part 2" (S. Clarke, Chick Corea) - 6:05
    6. ジャズとロック・オーケストラのためのコンチェルト - "Concerto For Jazz/Rock Orchestra, Parts 1-4" - 14:09

    参加ミュージシャン

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    ブラス・セクション
    Allen Rubin, David Taylor, Earl Chapin, John Clark, Jon Faddis, Lewis M. Soloff, Peter Gordon, Thomas Malone, Wilmer Wise

    脚注・出典

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    1. ^ a b Stanley Clarke | Awards | AllMusic
    2. ^ 日本盤LP (P-10081A)及び旧規格CD (ESCA-5233)には『慈愛への旅路』という邦題が付いていたが、1999年発売の再発CD(ESCA-7785)で原題のカタカナ表記に変更された
    3. ^ a b c Journey to Love - Stanley Clarke | AllMusic - Review by Daniel Gioffre
    4. ^ Bosso, Joe (2012年3月30日). “Interview: bass legend Stanley Clarke on his early solo albums - Journey to Love (1975)”. MusicRadar. Future Publishing Limited. 2015年4月15日閲覧。
    5. ^ Kohlhaase, Bill (1990年7月17日). “2 Musicians With a Meeting of the Minds : Jazz: Stanley Clarke and George Duke share a symbiotic relationship that creates cohesive works and highlights distinctive styles. They'll play at the Coach House.”. Los Angeles Times. 2015年4月15日閲覧。
    6. ^ Rite of Strings - Stanley Clarke | AllMusic
    7. ^ Fanelli, Damian (2015年2月24日). “Jeff Beck's Top 10 Studio Guest Appearances - Page 9”. Guitar World. 2015年4月15日閲覧。