ジャコビニ彗星 (205P)
ジャコビニ彗星 205P/Giacobini | |
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仮符号・別名 | 205P/1896 R2=1896Ⅴ; 205P/2008 R6 |
分類 | 彗星 |
軌道の種類 | 短周期彗星 |
発見 | |
発見日 | 1896年9月4.84日UT |
発見者 | ミシェル・ジャコビニ |
軌道要素と性質 元期:2015年5月18.0日TT | |
近日点距離 (q) | 1.5366755 au |
離心率 (e) | 0.5669751 |
公転周期 (P) | 6.69 年 |
軌道傾斜角 (i) | 15.28478 ° |
近日点引数 (ω) | 154.23509 ° |
昇交点黄経 (Ω) | 179.61769 ° |
前回近日点通過 | 2015年5月13.96732日TT |
次回近日点通過 | 2022年1月13.76553日TT[1] |
物理的性質 | |
絶対等級 (H) | H1(10)=14.1等 |
光度係数 (G) | 10[2] |
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ジャコビニ彗星(ジャコビニすいせい、Comet Giacobini、205P)は、1896年に発見された短周期彗星である。発見後に行方不明となったが、2008年に再発見された。
ジャコビニ流星群の母天体であるジャコビニ・ツィナー彗星とは異なる。
発見
[編集]1896年9月4日、フランスの天文学者ミシェル・ジャコビニは、へび座に微光で1分角の円形のコマを持つ新彗星を発見した。翌5日にはドイツの天文学者ヴァルター・フィリガーによって11.3等級で観測された。
近日点通過は1896年10月28日で、発見時以上に明るくなることはなく、1897年1月に観測は終了した。周期6.55年から6.65年の軌道が計算されたが、その後の予想された回帰で彗星は観測されず、見失われた彗星と見なされていた[3]。
再発見
[編集]山形県のアマチュア天文家板垣公一と北海道の金田宏は、2008年9月10日夜(JST)、わし座とみずがめ座の境界付近をε-210反射望遠鏡(21cmf/3.0)+CCDを用いて彗星捜索中に、13等級の新彗星を発見した。板垣は、発見直後に60cmf/5.7反射望遠鏡で存在を確認し、既知の彗星でないことを確認した上で、新彗星として中野主一(IAU小惑星センター・アソシエイツ)を通じ、天文電報中央局(CBAT)に報告した。
発見情報がThe NEO Confirmation Page[4] に掲載された直後、ドイツのマイク・メイヤー(de:Maik Meyer)は新彗星が1896年以来見失われていたD/1896 R2(ジャコビニ彗星)と同定可能であることを指摘した。この同定で、1896年の出現から17公転して2008年に再発見されたことが明らかとなった。
彗星発見を公表するIAUCが発行[5] される前に周期彗星の再現(検出)であることが判明したため、板垣・金田の名前が彗星名に追加されることはなかった。
2008年の回帰では、彗星は9月10日(TT)に近日点を通過した。最大11等級前後で眼視観測され、観測は翌年2月まで続いた。また、2つの分裂核も見つかり、B核(205P-B)は9月に18等級、C核(205P-C)は9月に19等級で観測された[6][7]。彗星核の分裂による増光が再発見につながったと思われている。
2015年の回帰では、彗星は5月に近日点を通過した。この頃は17等級前後で推移していたが、9月に14等級まで増光していることが観測された[8]。
脚注・出典
[編集]参考文献
[編集]外部リンク
[編集]前の彗星 LINEAR・NEAT彗星 (204P) |
周期彗星 ジャコビニ彗星 (205P) |
次の彗星 バーナード・ボアッティーニ彗星 |