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ジム・バウトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジム・ボートンから転送)
ジム・バウトン
Jim Bouton
1969年
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州ニューアーク
生年月日 (1939-03-08) 1939年3月8日
没年月日 (2019-07-10) 2019年7月10日(80歳没)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1959年
初出場 1962年4月22日
最終出場 1978年9月29日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・アラン・バウトン(James Alan Bouton、1939年3月8日 - 2019年7月10日[1])は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク出身の元プロ野球選手(投手)。引退後にスポーツキャスター。右投げ右打ち。現役時代の愛称は"ブルドッグ"("Bulldog")。

経歴

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1962年にニューヨーク・ヤンキースでメジャーデビューし、ヤンキースのリーグ優勝に貢献。その後シアトル・パイロッツヒューストン・アストロズと渡り歩きアストロズで現役を引退した。

1971年に『Ball Four』(邦題『ボール・フォア 大リーグ衝撃の内幕』)を出版。自らの体験を元にMLB選手たちの生態を描いたこの本は大きな反響を呼びベストセラーを記録。一方、MLB選手たちの生態が赤裸々に描かれたことから、他の出版社もMLB選手たちの私生活を探ろうとしたため、球団側もマスコミとの距離を置くようになる。本書の出版はMLBにおいて選手とマスコミの関係を大きく変えるきっかけになったとも指摘される。

引退後のバウトンはテレビのスポーツキャスターに転進。また、ロバート・アルトマン監督の1973年公開の映画『ロング・グッドバイ』に、出演時間は少ないが重要な役柄として出演したが、その後の俳優としての活動は限られている。一方で現役への未練も密かに断ちがたかった。MLBへの現役復帰を目指して、1975年にマイナーリーグベースボールのポートランド・マーヴェリクスと選手契約を結び現役復帰。そして1977年にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、本格的にMLB復帰を目指す。しかし、バウトンは結果を残せずホワイトソックスではメジャー昇格はならなかった。

1978年にアトランタ・ブレーブスと契約を結んだ。同年9月にMLBに昇格。自身8年ぶりとなるMLB復帰を果たした。この年は5試合に登板し、1勝をあげた。

近年は、19世紀に行われていた素朴な「ヴィンテージベースボール」の復活活動に力を注ぎ、「ヴィンテージ・ベース・ボール連盟」(Vintage Base Ball Federation)の理事長を務めている。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1962 NYY 36 16 3 1 0 7 7 2 -- .500 560 133.0 124 9 59 1 0 71 2 1 63 59 3.99 1.38
1963 40 30 12 6 0 21 7 1 -- .750 1004 249.1 191 18 87 2 3 148 4 1 79 70 2.53 1.11
1964 38 37 11 4 1 18 13 0 -- .581 1086 271.1 227 32 60 4 6 125 5 0 100 91 3.02 1.06
1965 30 25 2 0 0 4 15 0 -- .211 665 151.1 158 23 60 1 5 97 8 0 89 81 4.82 1.44
1966 24 19 3 0 0 3 8 1 -- .273 508 120.1 117 13 38 5 1 65 2 0 49 36 2.69 1.29
1967 17 1 0 0 0 1 0 0 -- 1.000 195 44.1 47 5 18 5 1 31 0 0 31 23 4.67 1.47
1968 12 3 1 0 0 1 1 0 -- .500 187 44.0 49 5 9 0 2 24 2 0 20 18 3.68 1.32
1969 SE1 57 1 0 0 0 2 1 1 -- .667 395 92.0 77 12 38 4 2 68 8 2 48 40 3.91 1.25
HOU 16 1 1 0 0 0 2 1 -- .000 135 30.2 32 1 12 1 2 32 4 0 16 14 4.11 1.43
'69計 73 2 1 0 0 2 3 2 -- .400 530 122.2 109 13 50 5 4 100 12 2 64 54 3.96 1.30
1970 29 6 1 0 0 4 6 0 -- .400 336 73.1 84 5 33 3 1 49 3 0 53 44 5.40 1.60
1978 ATL 5 5 0 0 0 1 3 0 -- .250 129 29.0 25 4 21 1 0 10 0 0 18 16 4.97 1.59
MLB:10年 304 144 34 11 1 62 63 6 -- .496 5200 1238.2 1131 127 435 27 23 720 38 4 566 492 3.57 1.26
  • 「-」は記録なし
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績

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O
P
S
1962 NYY 38 40 32 0 2 0 0 0 2 1 0 0 4 1 3 0 0 0 10 .063 .139 .063 .201
1963 40 95 83 0 6 1 0 0 7 5 0 0 11 0 1 0 0 33 1 .072 .083 .084 .168
1964 38 108 100 3 13 2 0 0 15 7 0 0 7 0 1 0 0 44 0 .130 .139 .150 .289
1965 31 51 43 1 4 0 0 0 4 2 0 0 2 0 5 0 1 24 0 .093 .204 .093 .297
1966 24 42 38 1 4 0 0 0 4 4 0 0 3 0 1 0 0 23 0 .105 .128 .105 .233
1967 17 9 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 5 0 .000 .125 .000 .125
1968 12 8 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 4 0 .000 .125 .000 .125
1969 SE1 57 9 9 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 0 .000 .000 .000 .000
HOU 16 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .000 .000 .000 .000
'69計 73 13 13 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 10 0 .000 .000 .000 .000
1970 29 20 17 3 6 0 0 0 6 2 0 0 1 0 1 0 1 6 1 .353 .421 .353 .774
1978 ATL 5 8 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .000 .125 .000 .125
MLB:10年 307 394 347 8 35 3 0 0 38 21 0 0 29 1 14 0 3 160 2 .101 .142 .110 .252

記録

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背番号

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  • 56(1962年 - 1969年途中、1969年途中 - 1978年)
  • 44(1969年途中 - 同年終了)

映画等への出演

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  • ロング・グッドバイ The Long Goodbye 1973 テリー・レイノルズ役
  • Pick-up (声の出演、クレジットなし) 1975
  • Ball Four (TV Series) 1976
    • 7話に本人役で出演
    • 1話は脚本を執筆
  • 幸せの始まりは How Do You Know (ブルペン・コーチ役でカメオ出演) 2010

脚注

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関連項目

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外部リンク

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