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ジチゾン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジチゾン
Skeletal formula of dithizone
Ball-and-stick model of the dithizone molecule{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 60-10-6 チェック
PubChem 657262
ChemSpider 571406 チェック
特性
化学式 C13H12N4S
モル質量 256.33 g mol−1
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジチゾン(Dithizone)は、含硫黄有機化合物の一つである。良い配位子であり、水銀等、

ジチゾンは、フェニルヒドラジン二硫化炭素の反応の後、水酸化カリウムと反応させることにより合成される[1]

ジチゾンは、1型糖尿病患者の移植に用いられるランゲルハンス島の純度を評価するのに用いられる。ジチゾンはランゲルハンス島のβ細胞に存在する亜鉛イオンと結合し、島を赤色に染める。外分泌細胞はジチゾンと結合せず、そのため染まらない[2]

出典

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  1. ^ John H. Billman and Elizabeth S. Cleland (1955). "Dithizone". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 3, p. 360
  2. ^ Ricordi, C; Gray, DW; Hering, BJ; Kaufman, DB; Warnock, GL; Kneteman, NM; Lake, SP; London, NJ et al. (1990). “Islet isolation assessment in man and large animals”. Acta Diabetologica Latina 27 (3): 185-95. doi:10.1007/BF02581331. PMID 2075782. http://d-scholarship.pitt.edu/4513/1/31735062116805.pdf.