ジェリ・ホール
ジェリ・ホール Gerri Hall | |
---|---|
出生名 | Erdine Bouise |
生誕 |
1934年8月2日(90歳) アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ |
ジャンル | R&B、ブルース |
職業 | 歌手 |
活動期間 | 1957年 - 1981年 |
レーベル |
レックス・レコード、エイス・レコード アトコ・レコード、ホットライン・レコード、RAIレコード |
共同作業者 | ヒューイ・"ピアノ"・スミス |
ジェリ・ホール (Gerri Hall, 1934年8月2日[1] - )は、アメリカ合衆国のR&Bシンガー。ヒューイ・"ピアノ"・スミス・アンド・ザ・クラウンズでの活動で知られる。
来歴
[編集]本名アーディニー・ブイーズ (Erdine Bouise)。アフリカ系に加え、スペイン系、ネイティヴ・アメリカン系の血筋を引いている。ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれたホールは、コメディアンのジェリー・ルイスの大ファンであったことから、愛称のジェリを名乗るようになった[2]。ホールは、かつて結婚していた夫の姓であった[3]。
1950年代、ニューオーリンズのR&Bシーンの名門ライヴハウスだったデュー・ドロップ・インでウェイトレスをしていたホールは、ここでヒューイ・スミスとボビー・マーシャンに出会い、1957年にザ・クラウンズに加入することとなった。以後1960年代にかけてクラウンズの黄金期に主要メンバーのひとりとして活躍。"ロッキング・ニューモニア・アンド・ザ・ブギウギ・フルー"を始め、"ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット"などクラウンズ往年の楽曲の数々で歌っているほか、スミスとのデュオ名義(Huey & Jerry)でのレコードもリリースしている。
スミスとの活動以外では、1962年、アール・キングのインペリアル・レコードの"Don't You Lose It"、"Don't Cry My Friend"の2曲のレコーディングにコーラスを担当。同年傘下レーベルPostよりシングル・リリースとなった[4]。その他、ベニー・スペルマン、スマイリー・ルイスとライヴを行うなど、ニューオーリンズのシーンで活動した[5]。
ソロ・アーティストとしては、1950年代から1960年代にかけて、いくつかのシングルをリリースしている他、1966年にはホス・アレンがMCを務めたテレビの音楽番組「The!!!! Beat」にソロ・アーティストとして出演している[6][5]。1966年にRAIレーベルからリリースされたシングル"I Cried A Tear"はアトコ・レコードにリースされて広く販売されている。
彼女は、後にソロ活動を中止し、レイ・チャールズのコーラス・グループ、レイレッツに参加している[7]。
ザ・クラウンズとして現在のところ最後の公演となっている1981年5月のティピティーナスにおける公演にホールもメンバーとして出演した。以後は目立った活動はないものの、ニューオーリンズで例年開催されている音楽フェスティバル、ポンデロサ・ストンプに2010年、2011年とカンファレンスのパネリストとして登場し、インタビューを受けている[8][9]。
ディスコグラフィー
[編集]シングル
[編集]年 | 曲名 | レーベル |
1958年 | "Little Chickie Wah Wah"
b/w "I Think You're Jiving Me" |
Vin 1000 |
1959年 | "I Love You"
b/w "Toy Man" |
Rex 1006 |
1962年 | "I'm The One"
b/w "Hello Mister Dream" |
Ace 646 |
1963年 | "Mr. Blues (Found A Home With Me)"
b/w "I Cried A Tear" |
RAI 133-741 |
1966年 | "Who Can I Run To"
b/w "I Lost The Key" |
Hot Line 905 |
編集盤
[編集]年 | 曲名 | レーベル |
1998年 | 『The First Take Is The Deepest』
エイス時代の未発表曲2曲を収録 |
Westside WESA 811 |
脚注
[編集]- ^ Encyclopedia of Louisiana Musicians-Jazz, Blues, Cajun, Creole, Zydeco, Swamp Pop, and Gospel, Author: Gene Tomko, LSU Press, March 2020
- ^ Huey "Piano" Smith And The Rocking Pneumonia Blues, Author: John Wirt, LSU Press, 2014, P. 60
- ^ 2010 panel “Gerri Hall with Rick Coleman” from the 2010 Ponderosa Stomp History Conference
- ^ Earl King : Come On The Complete Recordingsブックレット
- ^ a b c Discogs: Gerri Hall
- ^ Soulsource: The Beat (TV Program) Show 20 (1966)
- ^ Gerri Hall Biography by Bruce Eder
- ^ Ponderosa Stomp 3rd Annual Music History Conference
- ^ 2011 Ponderosa Stomp Music History Conference
参考文献
[編集]- ジョン・ワート『ニューオーリンズR&Bをつくった男 ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝』陶守正寛訳、DU BOOKS、2022年11月