ジェニファー・イーリー
ジェニファー・イーリー Jennifer Ehle | |
---|---|
生年月日 | 1969年12月29日(54歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム |
配偶者 | Michael Ryan(2001年 - ) |
著名な家族 | ローズマリー・ハリス(母) |
主な作品 | |
映画 『オスカー・ワイルド』 『太陽の雫』 『抱擁』 『コンテイジョン』 『ゼロ・ダーク・サーティ』 『ロボコップ』 『ポップスター』 テレビドラマ 『高慢と偏見』 |
ジェニファー・イーリー(Jennifer Ehle, 1969年12月29日 - )は、アメリカ出身の英国女優。父親は作家のジョン・イーリー(John Ehle)、母親はイギリスの女優ローズマリー・ハリス。
来歴
[編集]ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムに生まれる。舞台女優としてのキャリアは古く、1973年にブロードウェイで上演された『欲望という名の電車』に幼児役として出演している。1991年、ピーター・ホール演出によるモリエール作『タルチュフ』で評判となり[1]、有望新人に贈られるイアン・チャールソン賞を受賞。
1994年、映画『バック・ビート』にシンシア・パウエル(ジョン・レノンの最初の妻)役で出演。これが映画デビュー作となった。
1995年、高視聴率を記録したBBCのテレビ・ミニシリーズ『高慢と偏見』に主人公エリザベス・ベネットを演じて、世界的にも知られるようになった。その後、映画界でも活躍を始め、『オスカー・ワイルド』では妻役を演じて英国アカデミー賞の助演女優賞にノミネート。『太陽の雫』ではカナダのジニー賞の助演賞候補となり、ゴールデン・サテライト賞を母と共に受賞した。
一方、舞台での活躍も続け、1999年にはロンドンのドンマー・ウェアハウスのトム・ストッパード作『リアル・シング』 The Real Thing で絶賛され、翌年ブロードウェイでも上演されてトニー賞を受賞(このとき同じ部門に母もノミネート)。2001年NYランダバウト・シアターで限定公演したノエル・カワード作『生活の設計』でアラン・カミング、ドミニク・ウェストと共演。2005年にはオールド・ヴィクの舞台『フィラデルフィア物語』でケヴィン・スペイシーと共演。2006年には上演時間6時間に及ぶトム・ストッパード作による3部構成の歴史大作『コースト・オブ・ユートピア』 The Coast of Utopia で再びトニー賞演劇部門助演女優賞を受賞した。
彼女の姓"Ehle"は、日本では誤って「エール」と表記されたが、発音は"EE-lee"(イーリー)である[2]。
私生活
[編集]『高慢と偏見』撮影時にコリン・ファースと交際していたことがある[3]。2001年に結婚し現在は子供が二人いる。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1994 | バック・ビート Backbeat |
シンシア・パウエル | |
1997 | Paradise Road | ローズマリー | オーストラリア映画 |
オスカー・ワイルド Wilde |
コンスタンス・ロイド・ワイルド | ||
1998 | Bedrooms and Hallways | サリー | 日本未公開 |
1999 | 太陽の雫 Sunshine |
ヴァレリー | |
This Year's Love | ソフィー | ||
2002 | 抱擁 Possession |
クリスタベル | |
2005 | The River King | ベッツィー・チェイス | |
2008 | プライド&グローリー Pride and Glory |
アビー | |
Before the Rains | ローラ | 日本未公開 | |
2009 | The Greatest | ジョーン | |
2010 | 英国王のスピーチ The King's Speech |
マートル・ローグ | |
2011 | スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜 The Ides of March |
シンディ・モリス | |
コンテイジョン Contagion |
アリー・ヘックストール医師 | ||
アジャストメント The Adjustment Bureau |
バーテンダー | カメオ出演 | |
2012 | ゼロ・ダーク・サーティ Zero Dark Thirty |
ジェシカ | |
2014 | ロボコップ RoboCop |
リズ・クライン | |
ヴェルサイユの宮廷庭師 A Little Chaos |
モンテスパン侯爵夫人 | ||
Black or White | キャロル | ||
THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション The Forger |
キム・カッター | ||
2015 | Advantageous | ||
フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ Fifty Shades of Grey |
カーラ・ウィルクス | ||
SPOOKS スプークス/MI-5 Spooks: The Greater Good |
ジェラルディン・モルトビー | ||
2016 | 思いやりのススメ The Fundamentals of Caring |
エルサ | |
静かなる情熱 エミリ・ディキンスン A Quiet Passion |
ラヴィニア・ノルクロス・ディキンソン | ||
2017 | フィフティ・シェイズ・ダーカー Fifty Shades Darker |
カーラ・メイ・ウィルクス | |
デトロイト Detroit |
Morgue Doctor | ||
バーバラと心の巨人 I Kill Giants |
ミセス・ソーソン | ||
2018 | モンスター: その瞳の奥に Monster |
モーリーン・オブライエン | |
ポップスター Vox Lux |
ジョシー | ||
ミスエデュケーション Miseducation of Cameron Post |
リディア・マーシュ医師 | ||
2019 | ウルフ・アワー The Wolf Hour |
マーゴット | |
スキャンダル 〜人生のターニングポイント〜 Run This Town |
ジュディス | ||
セイント・モード/狂信 Saint Maud |
アマンダ | ||
博士と狂人 The Professor and the Madman |
エイダ・マレー | ||
2022 | SHE SAID/シー・セッド その名を暴け She Said |
テレビシリーズ
[編集]放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1995 | 高慢と偏見 Pride and Prejudice |
エリザベス・ベネット | ミニシリーズ、計6話出演 |
2011-2012 | A Gifted Man | アンア・ポール | 計16話出演 |
2013 | 偽りの太陽 〜Low Winter Sun Low Winter Sun |
スーザン | 第1シーズン第9話「Ann Arbor」 |
2014, 2015 | THE BLACKLIST/ブラックリスト The Blaklist |
マデリーン・プラット | 第1シーズン第14話「マデリーン・プラット」 第2シーズン第14話「T・アール・キング6世」 |
2018 | 倒壊する巨塔 - アルカイダと「9.11」への道 The Looming Tower |
バーバラ・ボーディン | 計3話出演 |
2020 | ザ・コミー・ルール 元FBI長官の告白 The Comey Rule |
パトリス・コミー | ミニシリーズ、計2話出演 |
2022 | 1923 1923 |
シスター・メアリー | リカーリングキャスト |
2023 | 戦慄の絆 Dead Ringer |
レベッカ・パーカー | ミニシリーズ |
舞台
[編集]制作年 | 題名 | 役 | 劇団 | 会場 |
---|---|---|---|---|
1959 Pink Thunderbird | エディンバラ・フェスティバル | |||
Laundry and Bourbon | エディンバラ・フェスティバル | |||
1991 | タルチュフ Tartuffe |
Elmire | ピーター・ホール・カンパニー | |
1992 | ブレイキング・ザ・コード Breaking the Code |
パット・グリーン | Triumph Productions Tour | |
1995-96 | リチャード三世 Richard III |
レディ・アン | ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー | |
Painter of Dishonour | Serafina | ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー | ||
The Relapse | アマンダ | ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー | ||
1999 | リアル・シング The Real Thing |
アニー | ドンマー・ウェアハウス | |
Summerfolk | Varvara Mikhailovna | ロイヤル・ナショナル・シアター | ||
2000 | リアル・シング The Real Thing |
アニー | Albery Theatre and Barrymore Theater | |
2001 | 生活の設計 Design for Livin |
ギルダ | Roundabout Theatre Company | American Airlines Theater |
2005 | フィラデルフィア物語 The Philadelphia Story |
トレイシー・ロード | オールド・ヴィック・シアター | |
2006 | マクベス Macbeth |
マクベス夫人 | Shakespeare in the Park | デラコルテ・シアター |
2006 | コースト・オブ・ユートピア Voyage |
Liubov Bakunin | ヴィヴィアン・バーモント劇場 | |
コースト・オブ・ユートピア Shipwrecked |
Natalie Herzen | ヴィヴィアン・バーモント劇場 | ||
2007 | コースト・オブ・ユートピア Salvage |
Malwida von Meysenbug | ヴィヴィアン・バーモント劇場 | |
2010 | Mr. and Mrs. Fitch | セカンド・ステージ・シアター |
参照
[編集]- ^ Dave Kehr (June 16, 2000). “AT THE MOVIES; A Resemblance? It's Only Natural”. New York Times 7 February 2010閲覧。
- ^ “Biography for Jennifer Ehle”. date=07 July 2012閲覧。
- ^ Hiscock, John (29 August 2002). “The respect I get is ludicrous”. The Daily Telegraph (London)