ジェットストリーム (ボールペン)
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種類 | ボールペン |
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所持会社 | 三菱鉛筆 |
使用開始国 | 日本 |
主要使用国 | 日本 |
使用開始 | 2006年 |
ウェブサイト | ジェットストリーム |
ジェットストリーム (JETSTREAM ) は、三菱鉛筆が開発し販売している油性ボールペンである。
概要
[編集]滲みにくさといった油性ボールペンの長所はそのままに、より軽く滑らかな書き味や、乾きやすく手が汚れにくい点が特徴である[1]。水性ボールペン派だった開発者によって提案され[2]、「油性ボールペンの短所をすべてつぶすこと」を目標として2000年に開発が開始された。当初は1本あたり500 - 600円と試算されるなど、社内での評価は芳しくなかった[3]。
インク、チップ共に既存の油性ボールペンとは異なる新組成・構造を採用し、最初に日本国外向けのキャップ式製品が2003年11月[3]に発売された。日本ではノック式がなければ人気が出ないと判断し、ノック式用のインクを開発後、2006年7月にキャップレス(ノック式)が発売された[4][3]。
2010年代には年間1億本を売り上げている[5]。この製品のヒットにより低粘度油性ボールペンの市場が形成され、各社から相次いで低粘度油性ボールペンが発売された[6][7]。
ボールペンファンによるお気に入りボールペンの投票企画『OKB48総選挙』においては、2011年の第1回で第1位となっており、以降2024年現在まで13連覇を果たしている[8][9][10]。
各企業のノベルティグッズとしてボールペンがあるが、日本航空のロゴ入りボールペンがこのジェットストリームであり(ジェットストリームロゴも入っている)、同社提供のラジオ番組『JET STREAM』のタイトルと掛けられている[11]。
ラインナップ
[編集](日本国内製品のみ。数量限定品は割愛)
- ジェットストリーム スタンダード
- ジェットストリーム α-gel搭載タイプ
- ジェットストリーム ラバーグリップタイプ
- ジェットストリーム ラバーボディタイプ
- ジェットストリーム 海洋プラスチックモデル
- ジェットストリーム エッジ
- ジェットストリームエッジ3
- ジェットストリーム 多色ボールペン
- ジェットストリーム 2色ボールペン
- ジェットストリーム 3色ボールペン
- ジェットストリーム 3色ボールペン SXE3-507
- ジェットストリーム 4色ボールペン
- ジェットストリーム 多機能ペン
- ジェットストリーム 2&1
- ジェットストリーム 3&1
- ジェットストリーム 4&1
- ジェットストリーム 4&1 Metal Edition
- ジェットストリーム Fシリーズ
- ジェットストリーム カラーインク(2代目)
- ジェットストリーム プライム
- ジェットストリーム プライム ノック式シングル
- ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングル
- ジェットストリーム プライム 3色ボールペン
- ジェットストリーム プライム 多機能ペン3&1
- ジェットストリーム プライム 多機能ペン2&1
- ジェットストリーム スタイラス
- ジェットストリーム スタイラス シングルノック
- ジェットストリーム スタイラス 3色ボールペン
- ジェットストリーム Lite touch ink
- ジェットストリーム Lite touch ink シングルノック
- ジェットストリーム Lite touch ink 4&1
脚注
[編集]- ^ 井田通人 (2015年12月14日). “三菱鉛筆油性ボールペン「ジェットストリーム」が年間1億本の爆売れ 開発者の「不満」が生んだなめらかな書き味”. 産経ニュース. 産経新聞社. 2019年12月9日閲覧。
- ^ 新商品開発ストーリー JETSTREAM|プロジェクトについて|新卒採用情報 三菱鉛筆株式会社
- ^ a b c 大河原克行 (2008年2月20日). ““油性ボールペン嫌い”が油性ボールペンをヒットさせた”. 日経BPネット. 日経BP社. 2008年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月4日閲覧。
- ^ “油性ボールペン嫌いがゼロから作った三菱鉛筆「JETSTREAM」”. 日本経済新聞. (2009年2月25日). オリジナルの2009年2月28日時点におけるアーカイブ。 2010年4月16日閲覧。
- ^ “油性でもサラッ 年間売上1億本「ジェットストリーム」秘話”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 日刊現代 (2016年10月17日). 2019年12月9日閲覧。
- ^ 高橋マサシ (2010年7月12日). “終わりなき進化!開発者が語る“最新文具”の技術力”. Tech総研. リクルート. 2019年12月9日閲覧。
- ^ くすきはいね (2014年12月2日). “日本の技術力が光る"インク"に注目! - 「文房具カフェ」店長推薦の「書き味」で選ぶボールペン”. マイナビニュース. マイナビ. 2019年12月9日閲覧。
- ^ OKB48総選挙
- ^ “【ニュース】「第13回OKB48 総選挙」はジェットストリームが13連覇!”. 文具のとびら. ステイショナー (2024年2月14日). 2024年2月14日閲覧。
- ^ uni/三菱鉛筆【公式】 [@mpuni_official] (2024年2月8日). "\#OKB48 13連覇達成🎊/ 「第13回OKB48(お気に入りボールペン)総選挙」にて #ジェットストリーム スタンダードが今年も連覇の記録を更新しました😆…". X(旧Twitter)より2024年7月19日閲覧。
- ^ 高木芳紀 (2015年2月20日). “【三菱鉛筆/JETSTREAM/JALヴァージョン】これはもう、ノベルティペンの傑作に認定でしょう。”. 文具朝活会・文具祭り主催者の文房具ブログ「BUNGULOG」. 2024年7月19日閲覧。