ジェイランド・ウォーカーの死
このページ名「ジェイランド・ウォーカーの死」は暫定的なものです。(2022年7月) |
ジェイランド・ウォーカーの死 | |
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場所 | アメリカ合衆国・オハイオ州 |
日付 | 2022年6月27日 |
ジェイランド・ウォーカーの死(ジェイランド・ウォーカーのし、英:Killing of Jayland Walker)は、黒人男性ジェイランド・ウォーカー(Jayland Walker)が、2022年6月27日、オハイオ州アクロンの警察官8人に銃で60発以上撃たれ死亡した事件である[1][2]。
概要
[編集]2022年6月27日発生。警察は、交通違反容疑(整備不良)の自動車(ウォーカーが乗る)を発見し、停車を求めたが従わず、カーチェイスとなった[3][4]。それは数分間続いた後、ウォーカーは車を乗り捨て、逃走を図った[3][5]。警察官はスタンガンでの制止を試みたが失敗し[6]、8人が一斉に発砲した[3][5]。
7月3日、警察当局は警察官のボディーカメラ映像を公開した[7][8]。
地元警察は、ウォーカーが車内から警察に向けて発砲したために応戦したとし、車内からは拳銃及び銃弾が見つかった。しかしながら、ウォーカーは車を乗り捨てた際、銃を持っていなかった[5]。また、署長は「死亡したウォーカーさんの頭部や体、足などから少なくとも60発の銃弾が確認された」「現場にいた警察がウォーカーさんに向かって少なくとも90発は発砲したのではないかと推定される」と説明した[9]。
遺族の弁護士は、警察によるウォーカーが車内から発砲したという主張に「大いに懸念がある」と述べている[10]。
発砲した8人の警察官は、内部調査を受けている[11][12]。
抗議
[編集]同州では、連日反人種差別デモが発生した[3][9]。7月3日の全米黒人地位向上協会が主催したデモには住民数百人が参加した[9]。参加者の一人は「もう毎回、デジャブを見ているようで、とてもつらいです」と述べた[5]。
アクロンでは、市民による抗議デモが激化し、同市市長が同月4日に非常事態宣言及び夜間外出禁止令を発出した[13]。
中央日報は、「『第2のジョージ・フロイド事件』になりかねないとの観測まで出ている」と報じた[9]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “8人の警察官から数十発の銃撃を受け黒人男性が死亡 米オハイオ州”. Yahoo! JAPAN. (2022年7月4日). オリジナルの2022年7月4日時点におけるアーカイブ。 2022年7月5日閲覧。
- ^ “オハイオ黒人男性射殺 警察が映像公開 60発以上の発砲”. Mashup Reporter. (2022年7月4日)
- ^ a b c d “警官8人が一斉に“60発以上”…黒人男性射殺緊迫の一部始終”. ABCニュース. (2022年7月4日)
- ^ “黒人男性に警察官が60発、射殺 米中西部、抗議活動も”. 沖縄タイムス. (2022年7月4日)
- ^ a b c d “警察官8人が黒人男性に“銃弾60発”…“差別撤廃”求めデモ「デジャブ」 米オハイオ州”. テレ朝ニュース. (2022年7月5日)
- ^ “カーチェイスの末、警官8人が黒人男性に銃弾60発超を一斉発砲”. 読売新聞オンライン. (2022年7月4日)
- ^ “【衝撃映像】米オハイオ州、警官が黒人男性射殺 丸腰の男に8人が約60発発射”. Newsweek. (2022年7月4日)
- ^ “警察官が黒人男性に60発、射殺 米中西部、抗議活動も”. 東京新聞. (2022年7月4日)
- ^ a b c d “警察から銃弾60発浴びて銃殺された黒人…人権デモ拡散=米国”. 中央日報. (2022年7月5日)
- ^ “警官が黒人男性射殺、約60発の銃弾 米オハイオ州で”. ロイター. (2022年7月4日)
- ^ “黒人男性に60発、射殺 米中西部、抗議活動も”. 日本経済新聞. (2022年7月4日)
- ^ “警察官が黒人男性に60発、射殺 米中西部、抗議活動も”. 神戸新聞. (2022年7月4日)
- ^ “米・オハイオ州 警官による黒人男性射殺事件を受け、非常事態宣言と夜間外出禁止令”. TBS NEWS DIG. (2022年7月5日)
関連項目
[編集]- ブラック・ライヴズ・マター
- ブリオナ・テイラーへの銃撃事件 - 2020年3月13日
- ジョージ・フロイドの死 - 2020年5月25日
- ダンテ・ライト射殺事件 - 2021年4月11日