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ジェイミー・チャドウィック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェイミー・チャドウィック
Jamie Chadwick
ジェイミー・チャドウィック
(2024年)
基本情報
国籍 イギリスの旗 イギリス
生年月日 (1998-05-20) 1998年5月20日(26歳)
ジェイミー・ローラ・チャドウィック
Jamie Laura Chadwick
出身地 イングランドの旗 イングランド
サマセット州バース
過去参加シリーズ
2013-14

2015-16
2017-18

2018-19

2019-20
2020

2021
2019,2021-22
ジネッタ・ジュニア・チャンピオンシップ英語版
イギリス・GT選手権英語版
BRDC・イギリス・フォーミュラ3英語版
MRF・チャレンジ・フォーミュラ2000英語版
F3・アジア選手権英語版
フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン英語版
エクストリームE
Wシリーズ
選手権タイトル
2015
2018-19
2019,21-22
イギリス・GT選手権 - GT4英語版
MRF・チャレンジ英語版
Wシリーズ

ジェイミー・ローラ・チャドウィックJamie Laura Chadwick, 1998年5月20日 - )は、イギリスイングランド)出身の女性レーシングドライバー

学歴

[編集]

イングランドグロスタシャー州チェルトナムにあるインデペンデント・スクールチェルトナム大学英語版[1]へチャドウィックは在籍する。

経歴

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チャドウィックは11歳からカートを始め、自身のキャリアをスタートさせる。兄のオーリー・チャドウィックもレーシングドライバーの道へ進んでいる。2012年より「ジネッタ・ジュニア・ウィンター・シリーズ」(Ginetta Junior Championship)へ参戦、レース活動の幅を広げた[2]2013年には「ジネッタ・ジュニア・チャンピオンシップ」本戦へエントリー、総合10位で終える[3]。翌年も同シリーズへ出場し、5度の3位表彰台を確保して総合8位まで順位を上げた[4]

2015年は、ビーチディーン・モータースポーツ英語版から「イギリス・GT選手権英語版」へ参戦する。チームメイトは、ロス・ガン。アストンマーティン・V8ヴァンテージを駆け、第3戦ロッキンガムRockingham Motor Speedway)・第4戦シルバーストンでそれぞれ優勝を果たす。シーズンを通じコンスタントにポイントを獲得した結果、GT4クラスで初出場初タイトルを獲得した[5]

2016年も再びGT4クラスへエントリー、ディフェンディングチャンピオンとして2年目のシーズンを迎える。開幕戦から中盤戦にかけてジェネレーション・AMRスーパー・レーシングに、終盤戦は昨年度在籍したビーチディーン・モータースポーツへ戻り出場を重ねた。開幕戦ブランズ・ハッチで記録した4位が最高位となり、その後は目立った成績を残せず総合13位と沈む結果となった[6]

この年のチャドウィックは、「ニュルブルクリンク耐久シリーズ英語版」にもエントリーしている。

2017年より彼女はシングルシーターデビューを果たす。ダブル・R・レーシング英語版から「BRDC・イギリス・フォーミュラ3選手権」へエントリーした。第2戦ロッキンガム・モーター・スピードウェイのレース2にて初の3位表彰台を獲得、総合9位という結果だった[7]

2018年のチャドウィックは、AMR・パーフォマン・センターより「ニュルブルクリンク24時間レース」へ参戦する。チームメイトはジョナサン・アダム英語版アレックス・リン、ピート・ケイトの3名。アストンマーティン・ヴァンテージV8をドライブし、総合63位でチェッカーを受ける[8]。SP8クラスでは全体の5位へ入った[8]

参戦2年目を迎える「BRDC・イギリス・フォーミュラ3選手権」では、ダグラス・モータースポーツへ移籍する。8月に開催された第6戦ブランズ・ハッチのレース2において、チャドウィックは同選手権女性初の優勝を飾る[9]。ランキング上でも総合8位となり、トップ10以内でシーズンを終えた[10]

2018-19年シーズンの「MRF・チャレンジ英語版」へエントリー。シーズン6勝を挙げ、タイトルを獲得する[11]。このシリーズで女性初のタイトル獲得者となった。

2019年より、新たに発足した「Wシリーズ」へ参戦する[12]。開幕戦のホッケンハイムリンクにてポールトゥウィンを果たし、同シリーズ最初の優勝者となった[13]。5月にはF1へ参戦するウィリアムズから、開発ドライバーとしてチームへ加わることが明らかとなる[14]

レース戦績

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略歴

[編集]
シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2013 ジネッタ・ジュニア・チャンピオンシップ英語版 JHR・ディヴェロップメント 20 0 0 0 0 221 10位
2014 20 0 0 0 5 287 8位
2015 イギリス・GT選手権 - GT4英語版 ビーチディーン英語版-AMR 9 2 0 0 5 164.5 1位
シルバーストン・ブリットカー24時間レース英語版 1 1 1 1 1 N/A 1位
2016 イギリス・GT選手権 - GT4 ジェネレーション・AMRスーパー・レーシング 2 0 0 0 0 29 15位
ビーチディーン-AMR 4 0 0 0 0
2017 BRDC・イギリス・フォーミュラ3選手権 ダブル・R・レーシング英語版 24 0 0 0 1 264 9位
2018 ダグラス・モータースポーツ 24 1 0 0 2 260 8位
ニュルブルクリンク24時間レース - SP8 AMR・パフォーマンス・センター 1 0 0 0 0 N/A 5位
2018-19 MRF・チャレンジ・フォーミュラ2000英語版 MRF・レーシング英語版 15 6 0 5 9 280 1位
フォーミュラE NIO・フォーミュラEチーム英語版 テストドライバー
2019 Wシリーズ ハイテックGP英語版 6 2 3 0 5 110 1位
F3・アジア選手権英語版 セヴンGP 3 0 0 0 0 18 14位
ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ英語版 ダブル・R英語版 0 0 0 0 0 0 NC
ニュルブルクリンク24時間レース - SP8T AMR・パフォーマンス・センター 1 1 0 0 1 N/A 1位
2019-20 F3・アジア選手権 アブソリュート・レーシング 15 1 0 2 4 139 4位
2020 フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ英語版 プレマ・パワーチーム 23 0 0 0 1 80 9位
フォーミュラ1 ウィリアムズ・レーシング 開発ドライバー
2021 Wシリーズ ヴェローチェ・レーシング英語版 8 4 4 3 7 159 1位
エクストリームE 2 0 0 0 1 48 10位
フォーミュラ1 ウィリアムズ・レーシング 開発ドライバー
2022 Wシリーズ ジェンナー・レーシング 7 5 3 3 6 143 1位
フォーミュラ1 ウィリアムズ・レーシング 開発ドライバー
2023 インディ・NXT アンドレッティ・オートスポーツ 14 0 0 0 0 262 12位
2024 アンドレッティ・グローバル 14 1 1 0 2 310 7位
  • * : 現状の今シーズン順位。

イギリス・GT選手権

[編集]
チーム 車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 順位 ポイント
2015年
英語版
ビーチディーン-AMR
英語版
アストンマーティン V8 Vantage GT4 GT4 OUL
1

12
OUL
2

DSQ
ROC
1

11
SIL
1

11
SPA
1

15
BRH
1

13
SNE
1

18
SNE
2

17
DON
1

EX
1位 164.5
2016年
英語版
ジェネレーション・AMR・スーパー・レーシング BRH
1

13
ROC
1

20
OUL
1
OUL
2
SIL
1
15位 29
ビーチディーン-AMR
英語版
SPA
1

28
SNE
1

23
SNE
2

20
DON
1

20
15位 29

Wシリーズ

[編集]
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 DC ポイント
2019年 ハイテックGP
英語版
HOC
1
ZOL
2
MIS
1
NOR
3
ASS
3
BRH
4
1位 110
2021年 ヴェローチェ・レーシング
英語版
RBR
6
RBR
1
SIL
3
HUN
1
SPA
2
ZAN
2
COA
1
COA
1
1位 159
2022年 ジェンナー・レーシング MIA
1
MIA
1
CAT
1
SIL
1
LEC
1
HUN
2
SIN
Ret
1位 143

フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ

[編集]
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 順位 ポイント
2020年
英語版
プレマ・パワーチーム MIS
1

3
MIS
2

8
MIS
3

6
LEC
1

10
LEC
2

10
LEC
3

9
RBR
1

Ret
RBR
2

10
RBR
3

5
MUG
1

9
MUG
2

7
MUG
3

8
MNZ
1

10
MNZ
2

Ret
MNZ
3

8
CAT
1

10
CAT
2

9
CAT
3

10
IMO
1

Ret
IMO
2

9
IMO
3

10
VLL
1

8
VLL
2

C
VLL
3

7
9位 80

エクストリームE

[編集]
チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 順位 ポイント
2021年
英語版
ヴェローチェ・レーシング
英語版
スパーク・ODYSSEY 21
英語版
DES
Q

9
DES
R

DNS
OCE
Q

5
OCE
R

2
ARC
Q

ARC
R

ISL
Q

ISL
R

JUR
Q

6
JUR
R

6
10位 48

シルバーストン24時間レース

[編集]
チーム コ=ドライバー 車両 Car No. クラス 周回数 総合
順位
クラス
順位
2015年 イギリスの旗 ビーチディーン英語版AMR イギリスの旗 アンドリュー・ハワード
イギリスの旗 ジョナサン・アダム英語版
イギリスの旗 ハリー・ホエール
イギリスの旗 ロス・ガン英語版
アストンマーティン V8 Vantage GT4 35 3 529 1位 1位

アメリカン・オープン=ホイール・レーシング

[編集]

インディ・NXT

[編集]
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 ランク ポイント
2023年
英語版
アンドレッティ・オートスポーツ STP
13
ALA
11
IMS
15
DET
11
DET
16
ROA
15
MDO
10
IOW
10
NSH
8
IMS
10
GMP
12
POR
6
LAG
15
LAG
12
12位 262
2024年
英語版
アンドレッティ・グローバル STP
20
ALA
20
IMS
3
IMS
16
DET
12
ROA
1*
LAG
9
LAG
6
MDO
10
IOW
7
GMP
16
POR
14
MIL
5
NSH
17
7位 310

出典

[編集]
  1. ^ CHELTENHAM COLLEGE”. CHELTENHAM COLLEGE. 2019年5月24日閲覧。
  2. ^ ATL Racing Fuel Cells Ginetta Junior Winter Series 2012 standings”. DRIVER DATABASE. 2019年5月22日閲覧。
  3. ^ Ginetta Junior Great Britain 2013 standings”. DRIVER DATABASE. 2019年5月24日閲覧。
  4. ^ KICK Start Energy Ginetta Junior Championship 2014 standings”. DRIVER DATABASE. 2019年5月24日閲覧。
  5. ^ 2015 Standings - British GT4 Drivers”. GT - BRITISH GT CHAMPIONSHIP. 2019年5月24日閲覧。
  6. ^ 2016 Standings - British GT4 Drivers”. GT - BRITISH GT CHAMPIONSHIP. 2019年5月24日閲覧。
  7. ^ 2017 Championship Standings”. BRDC F3 - BRITISH F3 CHAMPIONSHIP. 2019年5月22日閲覧。
  8. ^ a b Endurance 2018 24 Hours of Nürburgring”. motorsport.com. 2019年5月22日閲覧。
  9. ^ イギリスF3に初の女性ウイナー誕生”. ESPN F1 (2018年8月6日). 2019年5月22日閲覧。
  10. ^ 2018 Championship Standings”. BRDC F3 - BRITISH F3 CHAMPIONSHIP. 2019年5月22日閲覧。
  11. ^ MRF Challenge 2018-19”. J.A MOTORSPORT. 2019年5月22日閲覧。
  12. ^ 小山美姫、女性限定レース「Wシリーズ」への参戦が決定!”. F1-Gate.com (2019年3月29日). 2019年5月22日閲覧。
  13. ^ Wシリーズ開幕戦:チャドウィック完勝。小山美姫は予選18番手から7位入賞”. motorsport.com (2019年5月5日). 2019年5月22日閲覧。
  14. ^ Wシリーズ開幕戦ウィナーのジェイミー・チャドウィック、ウイリアムズF1の開発ドライバーに就任”. auto sport Web (2019年5月20日). 2019年5月22日閲覧。

外部リンク

[編集]