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高松運転所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高松運転所
基本情報
所在地 香川県高松市西町32番5号
鉄道事業者 四国旅客鉄道
所属略号 四カマ、高
最寄駅 高松駅
旧称 高松機関区
開設 1952年昭和27年)11月
配置両数
内燃機関車 2両
電車 78両
気動車 42両
貨車 4両
合計 126両
備考 2023年令和5年)4月1日現在のデータ[1][2][3]
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高松運転所(たかまつうんてんしょ)は、香川県高松市にある四国旅客鉄道(JR四国)の車両基地で、列車乗務員(運転士)も所属している。

予讃線高松 - 香西間に位置する。また、敷地内には社員研修センターおよびジェイアール四国バス高松支店(直営時代は高松自動車営業所)が併設されている[4]

配置車両

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以下は、2023年令和5年)4月1日現在の配置車両である[1][2][3]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
78両 42両 2両 0両 4両 126両

所属表記は、機関車とJR化後の気動車が「」(=高松)、国鉄型車両と5000系電車が「四カマ」(四=JR四国、カマ=高松の電報略号)である。JR化後の電車には、5000系を除いて所属表記がない。なお、高の異字体である「」はJR貨物高崎機関区所属の車両が表記している。

電車

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5000系電車以外の車両は全て普通および快速「サンポート」で運用される。配置車両以外に、5000系電車と編成を組むJR西日本の223系5000番台が当運転所で滞泊する。また、「サンライズ瀬戸」に運用される285系電車も、松山・琴平への延長運転がないときは、折り返しまで当運転所に留置される。

5000系電車
3両編成6本(M1 - M6)の合計18両が配置されている。
快速マリンライナー」で運用される。基本的(早朝及び深夜帯を除く)に西日本旅客鉄道(JR西日本)の223系5000番台(下関総合車両所岡山電車支所所属)と連結して運用される。
6000系電車
3両編成2本の合計6両が配置されている。
瀬戸大橋線・予讃線(高松 - 伊予西条間)・土讃線(多度津 - 琴平間)で運用される。予備車がないため、検査時には瀬戸大橋線とその関連運用(2019年3月のダイヤ改正で全廃)以外は7000系で代走となる。
7000系電車
7000形11両 (7015 - 7025) ・7100形5両 (7107 - 7111) の合計16両が配置されている。
7000形が両運転台、7100形が片運転台である。全車両がワンマン運転に対応。
予讃線(高松 - 伊予市間)・土讃線(多度津 - 琴平間)で運用される。
7200系電車
2両編成19本 (R01 - 19) の合計38両が配置されている。
121系電車をVVVFインバータ制御化などのリニューアル工事を施して改番。
予讃線(高松 - 伊予西条間)・土讃線(多度津 - 琴平間)で運用される。

気動車

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キハ185系気動車
キハ185形0番台11両 (9, 11 - 13, 17 - 22, 24) ・同1000番台4両 (1014, 1016 - 1018) ・キロ185形1両 (26) ・同1000番台2両 (1001, 1003) ・キロ186形1000番台1両 (1002) ・キロハ186形1両 (2) の合計20両が配置されている。
すべて特急および団体・臨時列車用で、特急うずしお」・「剣山」・「むろと」で運用される。過去には牟岐線阿佐海岸鉄道阿佐東線で普通列車として運用されたことがある。
キロハ186-2は「ゆうゆうアンパンマンカー」塗装である。キロ185形1000番台 (1001, 1003) ・キロ186形1000番台 (1002) は「四国まんなか千年ものがたり」仕様となる。また、キハ185-20・キロ185-26がトロッコ列車用で、キクハ32形と編成を組む。なおこれらの車両のうち、キハ185形の1両は通常の特急列車で運用されることもある。
かつてはキロハ186-1も配置されていたが、2013年(平成25年)3月31日付で廃車され、キロハ186形のオリジナル仕様は消滅している。ちなみにキロハ186-1は2015年(平成27年)12月14日に14系4両、12系2両とともに多度津工場に回送され、本形式初の廃車車両となった。
伊予灘ものがたり」の置換えに際し、2022年2月21日付でキハ185-23はキロ185-1403に、キロ186-8はキロ186-1402に、それぞれ改造され松山運転所に転出した。
キクハ32形気動車
2両 (501, 502) が配置されている。501は幕末維新号塗装、502はアンパンマン塗装となっている。
前述のキハ185系と組んで「瀬戸大橋トロッコ」、「おおぼけトロッコ」などのトロッコ列車で運用される。
2600系気動車
2両編成2本 (2601 + 2651, 2602 + 2652) の合計4両が配置されている。
8600系電車と同様、空気ばねを採用した車体傾斜式車両であるが、土讃線での走行に難があり量産を断念。後述する2700系気動車の基礎となった。
特急「うずしお」で運用される。
2700系気動車
2700形7両 (2705‐2708,2714‐2716) ・2750形9両 (2755‐2760,2764‐2766) の合計16両が配置されている。
特急「うずしお」・「しまんと」・「あしずり」で運用される。

機関車

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DE10形ディーゼル機関車
1000番台1両 (1139) が配置されている。運転所内での入換作業を担当するほか、レール輸送などの工事列車を牽引する。
2018年末に1095号機が廃車されたため、JR四国の機関車は実質この1両のみとなった。
DF50形ディーゼル機関車
1号機が保管されている。本線を走行することはできないが、現在も車籍が残っている。
愛媛県西条市の四国鉄道文化館に貸与され、静態保存されている。

貨車

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チキ6000形貨車
4両が配置されている。レール輸送用長物車

過去の配置車両

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電車

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113系電車
2018年(平成30年)3月までは4両編成3本の合計12両が配置されていた。
予讃線(高松 - 伊予西条間)・土讃線(多度津 - 琴平間)で運用されていたが、2019年3月のダイヤ改正で運用を終了した。予備車がないため、検査時には121系で代走となっていた。
2001年(平成13年)までは、111系電車も在籍していた。
2018年3月31日付で4両編成1本、2019年3月31日付で4両編成1本が廃車された[5]。最後まで残った4両編成1本も2019年8月31日付で廃車され[6]、配置がなくなった。
121系電車
2両編成19本の合計38両(1 - 19編成)が配置されていた。
予讃線(高松 - 伊予西条間)・土讃線(多度津 - 琴平間)で運用されていた。2編成(1, 2編成)がワンマン運転に対応しており、登場時の赤色へと帯色変更が行なわれている。
2016年(平成28年)から2019年の間に全車が7200系へ更新され形式消滅した。
※最終変更はR02編成

気動車

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2000系気動車
2020年4月1日時点では、2100形4両 (2120 - 2123)・2150形3両 (2153 - 2155)・2400形4両 (2424, 2427 - 2429)・2450形4両 (2458, 2459, 2462,2463) ・2500形2両 (2520,2521) の計17両が配置されていた[7]。2400形・2450形・2500形は130km/h運転対応車両(N2000系)で、2100形・2400形が高松方先頭車、2150形・2450形が宿毛徳島宇和島方先頭車、2500形が中間車であった。
2020年8月31日付で2120が、2021年3月31日付で2154が廃車され、2021年3月13日付で2121, 2123, 2153, 2155が高知運転所に転出した。2400形・2450形・2500形の10両は2020年7月及び2021年3月に松山運転所に転出した[8]
2021年5月31日付で2122が廃車され、当所の配置はなくなった。
特急南風」・「しまんと」・「あしずり」・「うずしお」・「ミッドナイトEXP高松」・「モーニングEXP高松」で運用されていた。

客車

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14系客車
オハ14形1両 (1) ・スハフ14形2両 (1, 5) ・オハフ15形1両 (1) の計4両が配置され、臨時列車や団体列車で運用されていた。
全車東海旅客鉄道(JR東海)からの譲渡車両で、そのうち3両はスハフ14・オハ14・オハフ15形のトップナンバー(1号)車両。スハフ14 5は「ユーロピア」の塗装であったが、2006年(平成18年)9月に塗装変更を受け、同年11月に土讃線で運転されたSL急行「土佐二十四万石博一豊&千代号」において初めて使用された。
全車が休車状態となっていたが、2015年12月14日にキロハ186-1とともに多度津工場へ回送された。2016年3月31日付で廃車され[9]、その後12系オロ12形2両とともに東武鉄道に「SL大樹」用客車として譲渡された。

歴史

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  • 1910年明治43年)10月 - 高松駅に併設される形で、高松機関庫として開設される。
  • 1936年昭和11年)9月 - 高松機関区に改称。
  • 1950年(昭和25年)4月 - 高松客貨車区が発足[10]
  • 1952年(昭和27年)11月 - 高松駅改良工事に伴い、現在地に移転される。
  • 1969年(昭和44年)10月 - 高松機関区と高松客貨車区が統合され、高松運転所が発足する。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、四国旅客鉄道に移管。

脚注

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  1. ^ a b ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2023夏 交通新聞社、2023年、p.198-199。ISBN 9784330024233
  2. ^ a b 「JR旅客会社の車両配置表」『鉄道ファン』2023年7月号、交友社
  3. ^ a b 『JR気動車客車編成表』2018 ジェー・アール・アール、交通新聞社
  4. ^ JR四国の新研修センターが完成 社員の安全意識向上へ「ヒューマンエラー」を学べる新プログラムも 高松市”. KSBニュース. KSB (2020年3月26日). 2024年4月26日閲覧。
  5. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2019夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2019年、pp.358。ISBN 9784330972190
  6. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2020冬 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2019年、pp.360。ISBN 9784330021195
  7. ^ 「JR旅客会社の車両配置表」『鉄道ファン』2020年7月号、交友社
  8. ^ 「JR旅客会社の車両配置表」『鉄道ファン』2021年7月号、交友社
  9. ^ 「JR旅客各社の車両配置表」『鉄道ファン』2016年7月号、交友社
  10. ^ 川南勉「JR四国の車両基地」『鉄道ピクトリアル4月号 臨時増刊』第574号、鉄道図書刊行会、1993年4月、37頁

関連項目

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座標: 北緯34度20分45秒 東経134度1分24秒 / 北緯34.34583度 東経134.02333度 / 34.34583; 134.02333