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シーモア・ハーシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サンアントニオで講演中のハーシュ

“サイ”シーモア・マイロン・ハーシュ(Seymour Myron "Sy" Hersh, 1937年4月8日 - )はアメリカ合衆国シカゴ生まれの調査報道記者。

来歴・人物

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シカゴ出身。両親はイディッシュ語を話すリトアニア系ユダヤ人で、クリーニング店を営んでいた。シカゴ大学で歴史学を専攻。卒業後、薬局チェーンのウォルグリーンで働いた[1]

フリーランスの記者としてのデビューは1969年、ベトナム戦争中のウィリアム・カリー中尉によるソンミ村虐殺事件の暴露であった。当時「ディスパッチ・ニュース・サービス」という小さな個人通信社の記者であった彼は、借金をしながら証言者を求め全米を廻って記事を書いた。『ザ・ニューヨーカー』に掲載されたこの記事で、1970年度ピューリッツァー賞を受賞。

その後ニューヨーク・タイムズ紙の特別記者(イジドール・ファインスタイン・ストーン同様、記事のノルマがない)として採用され、数々の大記事をスクープし、21世紀に入っても活動している。(以下のスクープには、NYタイムズ時代で無いものを含む)

主なスクープ

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著書

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  • Chemical and Biological Warfare: America's Hidden Arsenal, (Bobbs-Merrill, 1968).
  • My Lai 4: A Report on the Massacre and its Aftermath, (Random House, 1970).
小田実訳『ソンミ――ミライ第四地区における虐殺とその波紋』(草思社, 1970年)
  • The Price of Power: Henry Kissinger in the Nixon White House, (Faber, 1983).
  • "The Target is Destroyed": What Really Happened to Flight 007 and What America Knew about It, (Random House, 1986).
篠田豊訳『目標は撃墜された――大韓航空機事件の真実』(文藝春秋, 1986年)
  • The Samson Option: Israel's Nuclear Arsenal and American Foreign Policy, (Random House, 1991).
山岡洋一訳『サムソン・オプション』(文藝春秋, 1992年)
  • The Dark Side of Camelot, (Little, Brown, 1997).
  • Against All Enemies: Gulf War Syndrome, the War between America's Ailing Veterans and their Government, (Ballantine Publishing, 1998).
  • Chain of Command: the Road from 9/11 to Abu Ghraib, (HarperCollins, 2004).
伏見威蕃訳『アメリカの秘密戦争――9.11からアブグレイブへの道』(日本経済新聞社, 2004年)ISBN 9784532164898

脚注

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  1. ^ Sherman, Scott. “The Avenger”. Columbia Journalism Review. September 15, 2017閲覧。

関連項目

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