シーベリイ・クイン
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シーベリイ・クイン(Seabury Grandin Quinn、1889年 - 1969年)は、アメリカ合衆国ワシントン州生まれの怪奇小説家。
パルプ・マガジンを舞台に活躍。中でもオカルト探偵ジュール・ド・グランダン(Jules de Grandin)シリーズの作者として知られる。
作家としてのデビュー作は、1917年12月「Motion Picture Magazine」誌に掲載された「The Law of the Movies」である(それ以前に「Painted Gold」という作品を執筆している)。
ウィアード・テイルズ誌には1923年10月号(第7号)に「The Phantom Farmhouse」でデビュー。以降、1925年に同誌でジュール・ド・グランダンシリーズの第一作「ゴルフリンクの恐怖(Horror on the Links)」を発表。このシリーズは1951年まで続き、長編を含めて90篇以上の長いシリーズとなった。このシリーズを含め、同誌には140以上の作品を発表している。
2017年に、第17回コードウェイナー・スミス再発見賞を贈られた。
日本語訳作品
[編集]ジュール・ド・グランダンシリーズ
[編集]- 『悪魔の花嫁』(長編 創元推理文庫 2010) The Devil's Bride (Weird Tales, Feb. 1932 - Jul. 1932)
- 『グランダンの怪奇事件簿』(論創社、ダーク・ファンタジー・コレクション(4)、2007)
- 「ゴルフリンクの恐怖」Horror on the Links (Weird Tales, Oct 1925):『慄然の書 ウィアード・テイルズ傑作集』(継書房、1975)に「ゴルフ・リンクの恐怖」として収載
- 「死人の手」The Dead Hand (Weird Tales, May 1926)
- 「ポルターガイスト」 The Poltergeist(Weird Tales, Oct 1927)
- 「眠れぬ魂」 Restless Souls(Weird Tales, Oct 1928)
- 「死体を操る者」 The Corpse-Master(Weird Tales, Jul 1929)
- 「銀の伯爵夫人」 The Silver Countess(Weird Tales, Oct 1929)
- 「ウバスティの子どもたち」 Children of Ubasti(Weird Tales, Dec 1929)
- 「フィップス家の悲運」 The Curse of the House of Phipps (The Doom of the House of Phipps) (Weird Tales, Jan 1930)
- 「ウォーバーグ・タンタヴァルの悪戯」 The Jest of Warburg Tantavul(Weird Tales, Sep 1934)
- 「呪いの家」The House of Horror (Weird Tales, Jul 1926):『アンソロジー・恐怖と幻想(2)』(月刊ペン社、1971)に収載
- 『魔の配剤 <イギリス恐怖小説傑作選>』(朝日ソノラマ、ソノラマ文庫海外シリーズ、1985)に「恐怖の館」として収載
- 「影のない男」 The Man who Cast No Shadow(Weird Tales, Feb 1927):『吸血鬼伝説 ドラキュラの末裔たち』(原書房、1997)に収載
- 「恐怖の鐘楼」 The Chapel of Mystic Horror(Weird Tales, Dec 1928) :『ウィアード・テールズ(2)』(国書刊行会、1984)に収載
- 「月の光」 Clair De Lune(Weird Tales, Nov 1947):ミステリマガジン1974年7月号に収載