シンガポール交響楽団
シンガポール交響楽団 | |
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Singapore Symphony Orchestra | |
基本情報 | |
原語名 | Singapore Symphony Orchestra |
出身地 | シンガポール |
ジャンル | クラシック音楽 |
活動期間 | 1979年 - |
公式サイト |
www |
メンバー |
音楽監督 ハンス・グラーフ |
シンガポール交響楽団(英語:Singapore Symphony Orchestra、略称:SSO)は、1979年に創設されたシンガポールのオーケストラ。
概要
[編集]2020年から、オーストリア出身のハンス・グラーフが音楽監督を務めている[1]。
楽団員は80名弱、欧米や日本出身の優秀な演奏家も複数人在籍している。合唱を伴う楽曲演奏のためにシンガポール交響合唱団を、若手演奏家を育成するためにシンガポール国立ユース交響楽団を保有、運営している。また、サマーコンサートなどの音楽祭や、2022年から国際的なコンクールとしてシンガポール国際音楽コンクール(ピアノ及びヴァイオリン部門)を毎年開催している[2][3][4][5][6]。
これまでに行った海外公演は、中国、マレーシア、日本、イタリア、スペイン、イギリス、ギリシャ、トルコ、アメリカなどがある[7]。
2008年に、ギル・シャハムとチャイコフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲、及び何占豪と陳鋼作曲のヴァイオリンのための協奏曲『梁山泊と祝英台』を収録したアルバムをリリースした[8]。
2022年に、世界で大人気のYouTuberでヴァイオリン・デュオのTwoSet Violinとのコラボを行うなど、広範な活動を繰り広げている[9]。
2022年から、ユーディ・メニューイン国際コンクールのジュニア部門で優勝(2017年)した、シンガポール生まれの若きヴァイオリニスト、クロエ・チュアをアーティスト・イン・レジデンスとして迎え、ヴィヴァルディの四季、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番などを収録している[10][11]。
2024年10月に、日本文化庁芸術祭主催による「アジア・オーケストラ・ウィーク2024」のために、指揮者のハンス・グラーフ、フランスの名ピアニストのエレーヌ・グリモーと共に日本に招待され、京都で演奏を行った[2][12]。
共演した演奏家
[編集]共演した主な演奏家を以下列挙する:[7]
- 指揮:ロリン・マゼール、シャルル・デュトワ、ネーメ・ヤルヴィ、グスタボ・ドゥダメル、カーチュン・ウォン、久石譲(及び作曲)
- ピアノ:マルタ・アルゲリッチ、ウラディミール・アシュケナージ(及び指揮)、クリスティアン・ツィマーマン、エレーヌ・グリモー、ラン・ラン、ユリアンナ・アヴデーエワ
- ヴァイオリン:マキシム・ヴェンゲーロフ、レオニダス・カヴァコス、ギル・シャハム、ジャニーン・ヤンセン、庄司紗矢香、アウグスティン・ハーデリヒ、クロエ・チュア
- チェロ:ヨーヨー・マ、ミーシャ・マイスキー
評価と実績
[編集]- 2014年 120回目を迎えたロンドンのBBCプロムスでデビューを果たし、英国の新聞ガーディアン紙とテレグラフ紙等で評価された[12][13][14][15]
- 2016年 ドレスデン音楽祭とプラハの春音楽祭に出演し、地元紙で高評を博した[12][16][17]
- 2021年 英雑誌グラモフォンの「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」で第3位を獲得した[18]
- 2022年 BBCミュージックマガジンが発表する世界のベストオーケストラの一つとして選出された[12][19]
本拠地
[編集]本拠地として、エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイで定期演奏会を行う。また、ビクトリア・シアター&コンサートホールなどでも公演を行っている[20]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Hans Graf appointed as Music Director of the Singapore Symphony” (英語). bachtrack.com. 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b “アジアオーケストラウィーク、文化の都に2楽団の調べ”. 日本経済新聞 (2024年9月11日). 2024年9月23日閲覧。
- ^ “The Orchestra | Singapore Symphony Orchestra”. 2024年7月14日閲覧。
- ^ “Singapore Symphony Choruses”. Singapore Symphony Orchestra. 2024年8月12日閲覧。
- ^ “Singapore National Youth Orchestra”. Singapore Symphony Orchestra. 2024年8月12日閲覧。
- ^ “Singapore International Music Competition – for Piano & Violin” (英語). 2024年9月23日閲覧。
- ^ a b “Our Story | Singapore Symphony Orchestra”. 2024年7月14日閲覧。
- ^ “ガン・チェン&チャンハオ・ヘ: ヴァイオリンのための協奏曲「梁山泊と祝英台」、チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 Op.35”. 2024年7月14日閲覧。
- ^ “REVIEW: TwoSetViolin and the SSO - 4 Million Subscriber Concert”. 2024年7月14日閲覧。
- ^ Channel, The Violin (2022年6月16日). “Singapore Symphony Names VC Rising Star Chloe Chua as Artist-in-Residence” (英語). World's Leading Classical Music Platform. 2024年8月10日閲覧。
- ^ Chua, Chloe (2023年5月5日). “Chloe Chua extends Artist-In-Residency in the Singapore Symphony 2023/24 Season” (英語). Chloe Chua Violinist. 2024年8月10日閲覧。
- ^ a b c d “アジア オーケストラ ウィーク2024 | 公益社団法人 日本オーケストラ連盟”. www.orchestra.or.jp. 2024年8月11日閲覧。
- ^ London, Mervin Beng In (2014年9月3日). “Concert review: SSO rises to the occasion at the BBC Proms” (英語). The Straits Times. ISSN 0585-3923 2024年8月11日閲覧。
- ^ Ashley, Tim (2014年9月3日). “Prom 61: Singapore Symphony Orchestra/Shui – a tour de force for Haefliger” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2024年8月12日閲覧。
- ^ “Prom 61, Singapore Symphony Orchestra, review: 'wonderfully fresh'” (英語). The Telegraph (2014年9月3日). 2024年8月12日閲覧。
- ^ ccaspell (2016年5月28日). “Dresden Music Festival – Singapore Symphony Orchestra/Lan Shui – Chen Zhangyi’s of an ethereal symphony, Verklärte Nacht, La valse – Gil Shaham plays Mendelssohn [live webcast]” (英語). The Classical Source. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “Soloist Shaham outshines Singapore Symphony” (スペイン語). bachtrack.com. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “SSO bags 3rd place in Gramophone's Orchestra of the Year Award”. 2024年7月14日閲覧。
- ^ “The best orchestras in the world”. 2024年7月14日閲覧。
- ^ Hoo, Shawn (2024年3月27日). “Upgrading works at Esplanade venues and Drama Centre over the next year” (英語). The Straits Times. ISSN 0585-3923 2024年8月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- Singapore Symphony Orchestra - 公式ウェブサイト
- 公式YouTube
- 公式インスタグラム