シレトコスミレ
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シレトコスミレ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Viola kitamiana Nakai |
シレトコスミレ(Viola kitamiana)は、スミレ科・スミレ属の植物の一種。
分布
[編集]北海道の知床半島にのみ分布し、高山の砂礫地のなかの非常に限られた環境に生育する。主な分布山岳地域は、硫黄山、知円別岳、東岳、遠音別岳である[1]。遠音別岳の個体群は1975 年に確認された[2]。
知床の固有種とされるが、択捉島に分布する Viola bezdelevae と同種である可能性も指摘されている[1]。
特徴
[編集]草丈5-10cmの多年草[3]。白い花の中央部が黄色となる[3]。距がとても短い[3]。花は7月から8月にかけて咲き、花柱は棒状で、基部は白である。和名は宮部金吾より命名された。花柱の形が単純であり、体細胞の染色体が12本であることから最も原始的な種類であると言われている[4]。
北海道版レッドデータブックにおいて絶滅危急種に指定されている[2]。
参考文献
[編集]- ^ a b 工藤岳・川合由加・平尾章・亀山慶晃・岡本征史・中西将尚「2006年度知床半島シレトコスミレ個体群の遺伝構造調査」(PDF)『平成18年度 知床世界自然遺産地域 生態系モニタリング調査業務報告書』2007年、118-123頁、2011年11月7日閲覧。
- ^ a b 内田暁友「遠音別岳のシレトコスミレおよび周辺山域の稀少植物」(PDF)『平成18年度 知床世界自然遺産地域 生態系モニタリング調査業務報告書』2007年、125-130頁、2011年11月7日閲覧。
- ^ a b c 鮫島淳一郎・辻井達一・梅沢俊『新版 北海道の花 増補版』北海道大学図書刊行会、1993年4月25日。ISBN 4-8329-1013-2。p.106
- ^ 『北海道大百科事典 上』p、920
- 『北海道大百科事典 上』(北海道新聞社、1981)
関連項目
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