シルヴィ -恋のメロディ-
シルヴィ 〜恋のメロディ〜 | |
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Sylvie's Love | |
監督 | ユージン・アッシュ |
脚本 | ユージン・アッシュ |
製作 |
ユージン・アッシュ ンナムディ・アサマア ジョナサン・ベイカー ガブリエル・グロレ マシュー・サーム |
製作総指揮 |
エメット・デニス アクバル・グバジャビアミラ マット・ラチャムキン テッサ・トンプソン |
出演者 |
テッサ・トンプソン ンナムディ・アサマア アヤ・ナオミ・キング ライアン・ミシェル・ベイズ |
音楽 | ファブリス・ルコント |
撮影 | デクラン・クイン |
編集 | デイナ・コンドン |
製作会社 |
アイアム21・エンターテインメント セブン・レター・ワーズ・フィルムズ |
配給 | アマゾン・スタジオズ |
公開 | 2020年12月23日(配信) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
『シルヴィ 〜恋のメロディ〜』(原題:Sylvie's Love)は2020年に配信されたアメリカ合衆国の恋愛映画である。監督はユージン・アッシュ、主演はテッサ・トンプソンが務めた。
概略
[編集]1957年夏、ニューヨーク。シルヴィ・ファレルは婚約者が兵役から帰ってくるのを待っていた。そんなある日、若い黒人男性(ロバート)がバイトの口を求めて、シルヴィの父親が経営するレコード店にやって来た。ロバートはプロのサックス奏者になるという夢を追いかけており、シルヴィの目には実に魅力的な男性に映った。婚約者がいると知りながらも、2人はお互いの魅力に抗しきれず、徐々に惹かれ合っていくのだった。
ところが、そんな2人の関係は突然終わりを迎えた。ロバートが所属するバンドがヨーロッパツアーに出ることになったのである。シルヴィは悲しみをこらえつつ「貴方なら次のジョン・コルトレーンになれるはずよ」と言ってロバートを送り出した。
それから10年近くの年月が経過し、シルヴィはテレビ局でプロデューサーとして働いていた。そんなある日、シルヴィは偶然にもロバートと再会した。ロバートはサックス奏者としてレコードを出せるまでになったのである。再び恋に落ちるかに見えた2人だったが、積み重なった歳月は2人の間に埋めがたい溝を生じさせていた。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替。
- シルヴィ・ファレル:テッサ・トンプソン(小林沙苗)
- ロバート・ハンター:ンナムディ・アサマア(中川慶一)
- モナ:アヤ・ナオミ・キング(有賀由樹子)
- ケイト:ライアン・ミシェル・ベイズ
- チコ・ニコルズ:レゲ=ジャン・ペイジ(伊藤健太郎)
- カルメン:エヴァ・ロンゴリア(斎藤恵理)
- シド:ジョン・マガロ
- チェイス・ニッカーソン:エド・ウィークス
- ハーバート・フィンレイ:ランス・レディック(天田益男)
- 伯爵夫人:ジェマイマ・カーク(相沢恵子)
- ミッキー:MC・ライト
- レイシー:アラーノ・ミラー(川原慶久)
- ユーニス:エリカ・ギンペル(佐々木優子)
- ディッキー・ブリュースター:トーン・ベル(後藤光祐)
- ルーシー:ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ
- タンク:ロン・ファンチズ
- コニー:ラクエル・ホースフォード
製作
[編集]2014年2月5日、ユージン・アッシュ監督が新作映画『Sylvie's Love』の製作に着手しており、ラレンズ・テイトが主演に起用されたと報じられたが[1]、なかなか撮影にこぎ着けられなかった。その後、本作は『Sylvie』と改題され、2019年2月22日、テッサ・トンプソンとンナムディ・アサマアの出演が決まったとの発表があった[2]。25日、本作の主要撮影がロサンゼルスで始まった[3]。3月、ライアン・ミシェル・ベイズ、レゲ=ジャン・ペイジ、アヤ・ナオミ・キング、エヴァ・ロンゴリア、ジョン・マガロ、ランス・レディック、トーン・ベル、ジェマイマ・カーク、MC・ライト、エリカ・ギンペル、アラーノ・ミラー、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィがキャスト入りした[4][5][6][7][8]。4月2日、ロン・ファンチズの起用が発表された[9]。25日、本作の撮影が終了した[3]。
公開・マーケティング
[編集]2020年1月27日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[10]。その際、タイトルは『Sylvie's Love』に戻された。2月4日、アマゾン・スタジオズが本作の全世界配信権を購入したと報じられた[11]。10月15日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[12]。
当初、本作は2020年12月25日に配信される予定だったが[13]、後に配信日は同月23日に前倒しされた。
評価
[編集]本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには31件のレビューがあり、批評家支持率は97%、平均点は10点満点で7.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「成熟した大人のための恋愛映画である。『シルヴィ 〜恋のメロディ〜』は黒人の愛を讃えると共に、観客に古き良き恋愛映画の魅力を味わわせてくれる」となっている[14]。また、Metacriticには4件のレビューがあり、加重平均値は68/100となっている[15]。
出典
[編集]- ^ “Larenz Tate Set To Produce And Star In Period Drama ‘Sylvie’s Love’”. Deadline.com (2014年2月5日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Tessa Thompson, Nnamdi Asomugha To Produce & Star In Jazz Era Film ‘Sylvie’”. Deadline.com (2019年2月22日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ a b “Sylvie”. Production List. 2020年12月22日閲覧。
- ^ “‘Sylvie’: Ryan Michelle Bathe, Regé-Jean Page Join Tessa Thompson In Jazz Era Romance Film”. Deadline.com (2019年3月6日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Aja Naomi King Joins Tessa Thompson in 'Sylvie'”. Hollywood Reporter (2019年3月7日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Eva Longoria Joins Tessa Thompson in Jazz Drama ‘Sylvie’ (EXCLUSIVE)”. Variety (2019年3月7日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “‘Sylvie’: Tessa Thompson-Nnamdi Asomugha Film Rounds Out Cast”. Deadline.com (2019年3月8日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “‘The Goldbergs’ Star Wendi McLendon-Covey Joins Tessa Thompson In ‘Sylvie’”. Deadline.com (2019年3月27日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “‘Hell on Wheels’ Star Angela Zhou Joins ‘Promising Young Woman’; Ron Funches Cast In ‘Sylvie’”. Deadline.com (2019年4月2日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Sundance Unveils Female-Powered Lineup Featuring Taylor Swift, Gloria Steinem, Abortion Road Trip Drama”. Hollywood Reporter (2020年1月27日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “‘Sylvie’s Love’: Amazon Takes Worldwide Rights To Tessa Thompson Pic – Sundance”. Deadline.com (2020年2月4日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Sylvie's Love - Official Trailer Prime Video”. YouTube (2020年10月15日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “‘Sylvie’s Love’ Sets Christmas Release on Amazon Prime Video (EXCLUSIVE)”. Variety (2020年9月29日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Sylvie's Love”. Rotten Tomatoes. 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Sylvie's Love (2020)”. Metacritic. 2020年12月22日閲覧。