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シリア文字拡張

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シリア文字拡張
Syriac Supplement
範囲 U+0860..U+086F
(16 個の符号位置)
基本多言語面
用字 シリア文字
主な言語・文字体系
割当済 11 個の符号位置
未使用 5 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
10.0 11 (+11)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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シリア文字拡張(シリアもじかくちょう、英語: Syriac Supplement)は、Unicodeの20個目のブロック

解説

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シリア文字のうち、シリア文字ブロックに含まれていない、インド南部のケーララ州などでキリスト教の宗教共同体の一つである聖トーマス・キリスト教徒英語版の間で話されるドラヴィダ語族マラヤーラム語の方言、スリヤニ・マラヤーラム語英語版を表記するための文字で、ガルシュニ英語版あるいはシリア・マラヤーラム文字[1]と呼ばれる表記法において用いられる文字を収録している。

通常のシリア文字同様に子音字のみを記述するアブジャドで、右から左に横書き(右横書き)し、単語の位置によって独立形・語頭形・語中形・語末形の4つの形状に変化する。また、子音字列ṇṭ(ࡤࡣ)やjñ(ࡡࡢ)については特殊な合字を形成する。[2]

本ブロックはUnicodeのバージョン6.0で初めて追加された。

収録文字

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「対応するマラヤーラム文字」及び「ラテン文字転写」の列は元の提案文書Preliminary Proposal to Encode Syriac Letters for Garshuni Malayalam[2]に従う。ラテン文字転写はブラーフミー系文字のラテン文字翻字方式のISO 15919に従う。

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明 対応する

マラヤーラム文字

ラテン文字転写
シリア文字
U+0860 SYRIAC LETTER MALAYALAM NGA 子音[ŋ]を表す。
U+0861 SYRIAC LETTER MALAYALAM JA 子音[d͡ʒ]を表す。 j
U+0862 SYRIAC LETTER MALAYALAM NYA 子音[ɲ]を表す。 ñ
U+0863 SYRIAC LETTER MALAYALAM TTA 子音[ʈ]を表す。
U+0864 SYRIAC LETTER MALAYALAM NNA 子音[ɳ]を表す。
U+0865 SYRIAC LETTER MALAYALAM NNNA 子音[n]を表す。
U+0866 SYRIAC LETTER MALAYALAM BHA 子音[bʱ]を表す。 bh
U+0867 SYRIAC LETTER MALAYALAM RA 子音[r]を表す。 r
U+0868 SYRIAC LETTER MALAYALAM LLA 子音[ɭ]を表す。
U+0869 SYRIAC LETTER MALAYALAM LLLA 子音[ɻ]を表す。
U+086A SYRIAC LETTER MALAYALAM SSA 子音[ʂ]を表す。

小分類

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このブロックの小分類は「シリア文字」(Syriac letters)1つのみとなっている。[1]

シリア文字(Syriac letters

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この小分類にはマラヤーラム語の表記に用いられる拡張シリア文字が収録されている。スリヤニ・マラヤーラム語英語版を書くのに使用され、ガルシュニ英語版およびシリア・マラヤーラム文字としても知られている。[1]Unicodeのバージョン10.0で本ブロックと共に追加された。

文字コード

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シリア文字拡張(Syriac Supplement)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+086x
注釈
1.^バージョン15.1時点


履歴

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以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
6.0 U+0860..086A 11 L2/15-088 Anshuman Pandey (21 April 2015), Preliminary Proposal to Encode Syriac Letters for Garshuni Malayalam (英語)
L2/15-156 Anshuman Pandey (8 June 2015), Proposal to Encode Syriac Letters for Garshuni Malayalam (英語)
L2/15-166 István Perczel (15 June 2015), Feedback on the Alphabetization of the Syriac letters for Garshuni (Suryani) Malayalam (英語)
L2/17-164 Roozbeh Pournader (9 May 2017), Joining properties of Syriac letters used for writing Malayalam (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

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  1. ^ a b c "The Unicode Standard, Version 15.1 - U0860.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年6月5日閲覧
  2. ^ a b Anshuman Pandey (2015年4月21日). “Preliminary Proposal to Encode Syriac Letters for Garshuni Malayalam” (英語). Unicode. 2024年6月5日閲覧。

関連項目

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