ショックサイト
ショックサイト(英語: shock site)は、閲覧者の感情を害したり、不快にさせたり、混乱させることを意図したウェブサイト。
概要
[編集]ショックサイトは不愉快で露骨な、衝撃度の高い素材が含まれており、内容はポルノグラフィ、スカトロジー、暴力場面、侮辱、苦痛、卑語など、挑発的な性格の要素が盛り込まれている[1]。ショックサイトの中には、1点だけの画像なり、アニメーション、ビデオクリップや,小規模な画像集のようなものもあり、しばしば悪戯として、電子メールを使ったり、電子掲示板などのインターネットコミュニティへの書き込みを装って、拡散される[2]。 スティーヴン・ジョーンズ (Steven Jones) は、画像収集サイトが積極的に画像を集めるのは当然だとして、Rotten.com のようなショックを与えるコンテンツを収集しているサイトは、ショックサイトにはあたらないとしている[3]。
ショックサイトの中には、それを契機とする独自のサブカルチャーを生み、インターネット・ミームと化してきたものもある。Goatse.cx には、このサイトの「hello.jpg」をトリビュートしてファンたちが送ってきた作品を集めたページがあり[4]、その画像のパロディ作品のひとつは、BBCのニュースの中で、特段意図しないまま、当時公表されたばかりだった2012年のロンドン・オリンピックのロゴタイプに代わり得る一案として放映された[1]。2007年、「2 Girls 1 Cup」として知られたショック・ビデオが、瞬く間にインターネット上の現象を巻き起こし、反応や賞賛、パロディ作品など様々なものが、「YouTube」などの動画共有サービスに投稿された[5]。
脚注
[編集]- ^ a b Herrmann, Steve. “Shock tactics”. BBC. 2009年2月23日閲覧。
- ^ – Jason Chen (2007年2月1日). “Fujitsu Sells Waterproof Phone With Tub Girl”. Gizmodo.com. 2012年11月18日閲覧。
- ^ Jones, Steven (2010). “Horrorporn/Pornhorror”. In Attwood, Feona. Porn.com: Making Sense of Online Pornography. Peter Lang. p. 124. ISBN 9781433102073
- ^ Kirkpatrick, Stewart (2004年6月9日). “Lazy Guide to Net Culture: NSFW”. The Scotsman (Edinburgh)
- ^ 11/20/07. “"Best Week Ever: Full Act 4" | Show Clip”. VH1.com. 2012年11月18日閲覧。
参考文献
[編集]- Wilson, Jeremy (2013年9月20日). “The vilest sites on the internet”. The Daily Dot. 2014年11月2日閲覧。
- Chen, Adrian (2013年4月16日). “Goatse and the Rise of the Web’s Gross-Out Culture”. Wired.com. 2014年11月2日閲覧。
- Anderson, Lessley (2012年6月13日). “Snuff: Murder and torture on the internet, and the people who watch it”. The Verge. 2014年11月2日閲覧。
- Schroeder, Audra (2014年10月26日). “The Legacy of Rotten.com”. The Daily Dot. 2014年11月2日閲覧。
- Dewey, Caitlin (2014年10月28日). “When botched surgeries and suicides go viral: The revolting rise of ‘medical gore’”. The Washington Post 2014年11月2日閲覧。
- Reynolds, Daniel (August 2009). “Esthetics of the Extreme in Shock Websites”. Applied Semiotics (23) .