シャーウッドの森のロボット
シャーウッドの森のロボット Robot of Sherwood | |||
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『ドクター・フー』のエピソード | |||
ノッティンガムの騎士 | |||
話数 | シーズン8 第3話 | ||
監督 | ポール・マーフィー | ||
脚本 | マーク・ゲイティス | ||
制作 | ニッキー・ウィルソン | ||
音楽 | マレイ・ゴールド | ||
初放送日 | 2014年9月6日 | ||
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「シャーウッドの森のロボット」(シャーウッドのもりのロボット、原題: "Robot of Sherwood")は、イギリスのSFドラマ『ドクター・フー』の第8シリーズ第3話。脚本はマーク・ゲイティス、監督はポール・マーフィーが担当し、BBC One で2014年9月6日に初放送された。
本作では、異星人のタイムトラベラー12代目ドクター(演:ピーター・カパルディ)とコンパニオンのクララ・オズワルド(演:ジェナ・ルイーズ・コールマン)が1190年のシャーウッドの森に到着し、伝説の英雄ロビン・フッド(演:トム・ライリー)と、ロボットの騎士を編成して金を強奪するノッティンガムの代官(演:ベン・ミラー)と出会う。イギリスでの視聴者数は728万人で、一般に批評家からは肯定的に評価された。
あらすじ
[編集]この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
連続性
[編集]ロビン・フッドや彼を取り巻く子分や環境を疑ったドクターは、当初自分とクララがミニスコープの中にいるかもしれないと考えた。ミニスコープは3代目ドクターの Carnival of Monsters(1973年)で登場した[1]。
製作
[編集]脚本
[編集]Doctor Who Magazine のインタビューで、脚本家マーク・ゲイティスは本作をドクターとロビン・フッドの45分の物語にする意図があると語った。また、彼は「設定は本質的に面白いけれど、書いているときは面白いエピソードだと思わなかった。それでも大きな疑問を提起してはいるが、間違いなく薄っぺらいものだった」とも述べた[2]。
撮影
[編集]台本の読み合わせは2014年3月20日に行われた[3]。撮影は2014年3月25日に始まり[3]、2014年4月15日には Fforest Fawr (en) で[4][5]、4月17日にはケルフィリー城で[6]撮影が行われた。Fforest Fawr とケルフィリー城はいずれも以前『ドクター・フー』のロケ地として使用されており、前者は「盗まれた地球」と「旅の終わり」、後者は「ヴェネチアの吸血鬼」と「銀色の悪夢」のロケ地であった。ボディアム城の外観も撮影に使用された。撮影は2014年5月3日に完了した[3]。
ドクターが現実のロビン・フッドに見せている彼の伝説のイメージの1つは、パトリック・トラウトンが1953年のテレビシリーズ Robin Hood で演じたものであった。トラウトンは後に1966年から1969年にかけて2代目ドクターを演じた[7][8][9][10]。
削除シーン
[編集]2014年9月4日、BBCはISILによりジェームズ・フォーリーとスティーヴン・ソトロフが殺害されたことを受け、エピソード終盤のバトルの一部シーンを削除したことを報じた[11][12][13][14][15][16]。オリジナルシーンでは、ロビンが代官の首を斬って代官の正体がロボットであると露見していた[17][18][19]。
配役
[編集]タック修道士役のトレヴァー・クーパーは以前にも『ドクター・フー』の Revelation of the Daleks(1985年)に出演していた。アラン・ア・デイル役のイアン・ハラードは50周年記念エピソード An Adventure in Space and Time(2013年)でリチャード・マーティン役を演じていた[3]。
放送と評価
[編集]放送前の流出
[編集]ラテンアメリカの放送に向けてマイアミのBBCワールドワイドサーバーに送られた第8シリーズの5話分の台本が流出したことがあり、「シャーウッドの森のロボット」の台本もその中の1つであった[20]。
2014年8月18日、エピソードのラフバージョンがオンライン上に流出した。流出したバージョンの映像はモノクロであり、視覚効果と音声効果および音楽は完全なものになっていなかった。また、放送前に削除された代官の斬首シーンも含まれていた。この流出は「深呼吸」や「ダーレクの中へ」に続くものであり、BBCは非公式コピーからのネタバレを拡散しないようファンに[21]。
放送
[編集]当夜の視聴者数は620万人で、タイムシフト視聴者を加算すると728万人に達した[22]。Appreciation Index は82を記録した[23]。
アメリカ合衆国ではBBCアメリカでの放送を114万人が視聴した[24]。
批評家の反応
[編集]専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
The A.V. Club | B-[25] |
ペースト | 8.0[26] |
SFX | [27] |
TV Fanatic | [28] |
CultBox | [29] |
IndieWire | B+[30] |
IGN | 6.9[31] |
ニューヨーク・マガジン | [32] |
ラジオ・タイムズ | [33] |
デジタル・スパイ | [34] |
デイリー・テレグラフ | [35] |
批評家の反応は一般に肯定的であった。ガーディアン紙のダン・マーティンは脚本と演技を称賛したが、本作でドクターの出番が控えめになっていること、伝承を認めなかった長さを批判した[36]。ラジオ・タイムズのパトリック・マルケーンは本作を「ウィットに富んだ見事な2人の英雄の出会い」だと表現し、ゲイティスについて「理路整然としたプロットを提供する上品で大いにウィットに富んだ台本」を称賛し、ドクターとロビンを「『ドクター・フー』史上最も面白い2人の俳優の1つだ」と評価した[37][38]。デイリー・テレグラフのマイケル・ホーガンは本作に星5つを付け、「カパルディが真にドクターの役に入り込んだ」エピソードであると述べた[35]。Den of Geek のサイモン・ブリューは「深呼吸」や「ダーレクの中へ」とは対照的なエピソードの明るさを高く評価し、「とても面白い」「素晴らしく滑稽だ」とコメントした。彼は本作が「時間がある時に手を伸ばすタイプの『ドクター・フー』で、顔に大きな笑顔を浮かべたくなる」と述べた[39]。
Metro のティム・リューは本作を「面白くしようとしすぎている」と批判し、またドクターの行動も「深呼吸」や「ダーレクの中へ」と食い違っていると批判した[40]。フォーブスもドクターの性格の食い違いを指摘したが、カパルディが「彼の解釈を役にもたらすのに十分なロープを脚本の中に見つけた」とも称賛した。彼らは物語に厚みがあることや登場人物それぞれのキャラクター性を称賛したが、本作に実体がなく、編集と演出の悪さに苦しんでいると指摘した[7]。インデペンデント紙のニーラ・デブナスも批判的であり、「鈍くナンセンスな落胆だ」と述べ、「意味の通らないエピソードでテンポも奇妙」だと評価した。また、彼女はクララが「ときめいている女学生」に逆戻りしていると批判した[41]。IGNは賛否両論の評価をしており、「新ドクターのための軽薄で薄っぺらい冒険」と表現した[31]。
書籍版
[編集]著者 | David Maule |
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シリーズ | Doctor Who novelisations |
出版社 | Pearson Education |
出版日 | 2018年6月15日 |
ISBN | 978-1292205656 |
Pearson Education は、デイヴィッド・モールによる英語学習者用の本作の小説版を2018年6月15日に出版した[42][43]。
出典
[編集]- ^ “BBC One - Doctor Who, Series 8, Robot of Sherwood - Robot of Sherwood: Fact File”. BBC. 2020年9月21日閲覧。
- ^ “Details on Series 8′s First Four Episodes”. Doctor Who TV (20 August 2014). 29 August 2014閲覧。
- ^ a b c d “Robot of Sherwood: Fact File”. Doctor Who. BBC One. 7 September 2014閲覧。
- ^ Claire Hodgson (16 April 2014). “Jenna Coleman wears figure-hugging medieval dress for Doctor Who series 8 filming with Peter Capaldi”. デイリー・ミラー. 20 August 2014閲覧。
- ^ “Series 8 Filming: A Merry Day”. Doctor Who TV (15 April 2014). 20 August 2014閲覧。
- ^ “Series 8 Filming: A Castle and a Villain”. Doctor Who TV (17 April 2014). 20 August 2014閲覧。
- ^ a b Ewan Spence (6 September 2014). “'Doctor Who' Series 8 Episode 3 Review: Robot Of Sherwood”. フォーブス. 7 September 2014閲覧。
- ^ Gardner, Chris (14 September 2014). “Review: Doctor Who - Robot of Sherwood”. Stuff.co.nz. 7 December 2014閲覧。
- ^ Wilkins, Alasdair (6 December 2014). “Doctor Who: "Robot Of Sherwood"”. The A.V. Club. 7 December 2014閲覧。
- ^ McAlpine, Fraser (7 September 2014). “'Doctor Who' Recap: 'Robot of Sherwood'”. Anglophenia. BBCアメリカ. 10 January 2015閲覧。
- ^ Stephen Kelly (4 September 2014). “BBC makes edit to Doctor Who Robot of Sherwood "out of respect" after two journalists are killed”. ラジオ・タイムズ. 4 September 2014閲覧。
- ^ Carl Greenwood (4 September 2014). “Beheading scene removed from Doctor Who by BBC after horrific ISIS executions”. デイリー・ミラー. 4 September 2014閲覧。
- ^ Daisy Wyatt (4 September 2014). “Doctor Who beheading scene cut from 'Robert of Sherwood' after Steven Sotloff murder”. インデペンデント. 4 September 2014閲覧。
- ^ Jason Deans (4 September 2014). “BBC edits Doctor Who beheading scene after Islamic State journalist killings”. ガーディアン. 4 September 2014閲覧。
- ^ “'Doctor Who' Beheading Scene Dropped By BBC Following Murder Of US Journalist Steven Sotloff”. ハフィントン・ポスト (4 September 2014). 4 September 2014閲覧。
- ^ “BBC cut beheading scene from Doctor Who after Isil murders”. The Daily Telegraph (4 September 2014). 4 September 2014閲覧。
- ^ Sarah Deen (6 September 2014). “Doctor Who Robot of Sherwood was edited before broadcast to remove beheading scene”. Metro. 7 September 2014閲覧。
- ^ Neil Midgley (6 September 2014). “Review: 'Doctor Who', Episode 803: The Crucial Plot That Was Edited Out With The Beheading”. フォーブス. 7 September 2014閲覧。
- ^ “Robot of Sherwood: What Was Cut”. Doctor Who TV (6 September 2014). 7 September 2014閲覧。
- ^ Ben Dowell (7 July 2014). “Please don't share secrets of Doctor Who series 8 - BBC Worldwide "sorry" for five leaked scripts”. ラジオ・タイムズ. 20 August 2014閲覧。
- ^ “Series 8 Episode 3 Leaks Online to File Sharing Networks”. Doctor Who Worldwide (18 August 2014). 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。19 August 2014閲覧。
- ^ “Doctor Who Series 8 Ratings Accumulator”. Doctor Who TV (7 September 2014). 7 September 2014閲覧。
- ^ “Doctor Who Series 8 (2014) UK Ratings Accumulator”. Doctor Who TV. 2020年9月21日閲覧。
- ^ “Saturday Cable Ratings”. TV by the Numbers (7 September 2014). 10 September 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。9 September 2014閲覧。
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- ^ Edwards, Richard (6 September 2014). “Doctor Who S8.03 - Robot of Sherwood Review”. SFX. 5 November 2018閲覧。
- ^ Pavlica, Carissa (6 September 2014). “Doctor Who Review: A Bony Rascal and Men Too Merry”. TV Fanatic. 5 November 2018閲覧。
- ^ Stewart, Malcolm (6 September 2014). “'Doctor Who' review: 'Robot of Sherwood' is breathlessly fun”. CultBox. 5 November 2018閲覧。
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- ^ a b Risley, Matt (6 September 2014). “Doctor Who: "Robot of Sherwood" Review”. IGN. 7 September 2014閲覧。
- ^ Ruediger, Ross (7 September 2014). “Doctor Who Recap: We Can Be Heroes”. Vulture.com. 5 November 2018閲覧。
- ^ Mulkern, Patrick (6 September 2014). “Robot of Sherwood”. ラジオ・タイムズ. 5 November 2018閲覧。
- ^ Jeffery, Morgan (6 September 2014). “Doctor Who series 8 'Robot of Sherwood' recap: Smart, fun and very silly”. Digital Spy. 5 November 2018閲覧。
- ^ a b Hogan, Michael (7 September 2014). “Doctor Who, Robot of Sherwood, review: 'deliriously daft'”. デイリー・テレグラフ. 7 September 2014閲覧。
- ^ Dan Martin (6 September 2014). “Doctor Who recap: series 34, episode three – Robot of Sherwood”. ガーディアン. 6 September 2014閲覧。
- ^ Patrick Mulkern (6 September 2014). “Doctor Who Robot of Sherwood review: a superb, witty, heart-warming encounter between two heroes”. ラジオ・タイムズ. 7 September 2014閲覧。
- ^ Stephen Kelly (6 September 2014). “"Matt Smith's Doctor would've loved Robin Hood" - Tom Riley talks Robot of Sherwood”. ラジオ・タイムズ. 7 September 2014閲覧。
- ^ Brew, Simon (6 Sep 2014). “Doctor Who series 8: Robot Of Sherwood review”. Den of Geek. 2020年9月21日閲覧。
- ^ Tim Liew (6 September 2014). “Doctor Who season 8, episode 3: Is Robot Of Sherwood more of a farce than a comedy?”. Metro. 6 September 2014閲覧。
- ^ Neela Debnath (6 September 2014). “Doctor Who, Robot of Sherwood, review: A dull and nonsensical disappointment”. インデペンデント. 7 September 2014閲覧。
- ^ Level 2: Doctor Who: The Robot of Sherwood. Pearson Education. (12 April 2018). ASIN 1292205652
- ^ “Level 2: Doctor Who: The Robot of Sherwood - Pearson Readers”. readers.english.com. 6 April 2018閲覧。
外部リンク
[編集]- Robot of Sherwood - BBC