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シマリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シマリン
IUPAC命名法による物質名
データベースID
CAS番号
508-77-0
ATCコード C01AC03 (WHO)
PubChem CID: 441853
ChemSpider 390429
UNII UK3LS8435E チェック
ChEMBL CHEMBL1651908 チェック
別名 Cymarine; K-Strophanthin-α; NSC 7522; Strophantin K; WV 90043a; k-Strophanthin-α
化学的データ
化学式C30H44O9
分子量548.665 g/mol
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シマリン(cymarinまたはcymarine)は、強心配糖体の一種である。ラフマアメリカアサ英語版に含まれる。原料植物をアメリカ州の先住民族繊維材料として活用し、中国ではハーブティに利用する[1]

毒性

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ジギタリス配糖体に類似した作用を持つ[2]。ヒトに対しては心毒素として作用し、不整脈の原因となることがある[3]フクジュソウの根にも含まれ、半数致死量(LD50、ネコ静脈注射)は0.095 mg/kgと高い毒性を示す[4]心臓病予防の民間療法として服用し、死亡した例がある[4]

分解

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98.7 mg/L(25 °C)の濃度で水に溶解し、加水分解によりストロファンチジンとD-シマロースに分解する。フクジュソウを調理した場合の残留率は、油炒めで37%、おひたしで8%であった[4]

脚注

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  1. ^ Edible and Medicinal plants of the West, Gregory L. Tilford, ISBN 0-87842-359-1
  2. ^ 福寿草(spring adonis)の毒性医薬品情報21 2007/8/17
  3. ^ The Merck Index, 12th Edition, 2830
  4. ^ a b c 佐藤正幸・姉帯正樹「有毒植物フクジュソウ調理品中のシマリン残留量」(pdf)『北海道立衛生研究所報』第61巻、北海道立衛生研究所、2011年、15-19頁。 

関連項目

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