シマサルスベリ
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サルスベリ | |||||||||||||||||||||
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シマサルスベリ
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||
準絶滅危惧(環境省レッドリスト) | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Lagerstroemia subcostata Koehne var. subcostata (1883)[1] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
シマサルスベリ |
シマサルスベリ(島百日紅[2]、学名: Lagerstroemia subcostata var. subcostata)とは、ミソハギ科サルスベリ属の落葉高木。沖縄で「島百日紅」(しまひゃくじつこう)ともいう。
日本(鹿児島県大隅諸島、奄美群島)、中国、台湾、フィリピンに分布する。
形態・生態
[編集]落葉広葉樹の高木で、幹はほぼ真っ直ぐに伸び、最大高さ20メートル (m) 、幹径1 mくらいになり、サルスベリ(学名: Lagerstroemia indica)よりも高木になる[2]。樹皮は表皮が縦に剥がれて滑らかになり、赤褐色に白っぽいまだら模様の木肌になる[2]。樹皮の色味は、全体にサルスベリよりも濃い印象である[2]。一年枝は、褐色で弱い稜があり、短毛が生える[2]。
花期は6 - 8月頃で、白い花を咲かせる。樹皮は同属のサルスベリほどではないものの滑らかで、はげ落ちやすい。はげ落ちたところは木肌が見え、斑模様になる[3][4]。
冬芽は小さな卵形の鱗芽で、2 - 4枚の芽鱗に包まれている[2]。枝先の頂芽は側芽と同じ大きさで、側芽は枝に対生するが、時にずれて互生もする[2]。葉痕は半円形や楕円形で、維管束痕が1個つく[2]。
分布
[編集]国内では原名変種が鹿児島県の奄美大島、徳之島、喜界島のみに分布し、沖永良部島からも記録がある。沖縄県には自然分布しない。
屋久島、種子島のものは、変種ヤクシマサルスベリ(L. s. var. fauriei)とされる[5][6]。
脚注
[編集]- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Lagerstroemia subcostata Koehne var. subcostata シマサルスベリ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年3月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 124
- ^ 大川智史・林将之 2016 琉球の樹木. 文一総合出版
- ^ 田畑満大 2023 奄美群島植物目録. 南方新社
- ^ 鹿児島県 2016 改訂・鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物-植物編. (一財)鹿児島県環境技術協会
- ^ 鈴木英治ほか 2022 鹿児島県の維管束植物分布図終-全県版-.鹿児島大学総合研究博物館
参考文献
[編集]- 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、123頁。ISBN 978-4-416-61438-9。