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シデロチル石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Siderotil
分類 硫酸塩鉱物
シュツルンツ分類 07.CB.20
化学式 Fe2+SO4·5H2O
結晶系 三斜晶
対称 三斜晶 1
単位格子 a = 6.26 Å, b = 10.63 Å, c = 6.06 Å; α = 97.25°, β = 109.67°, γ = 75°; Z = 2
晶癖 繊維状 - 粉状、稀に針状結晶
モース硬度 2.5
光沢 ガラス質または絹質
淡緑色、黄色、白色
透明度 透明 - 半透明
比重 2.1 - 2.2
光学性 2軸 (-)
屈折率 nα = 1.513 - 1.515 nβ = 1.525 - 1.526 nγ = 1.534 - 1.536
複屈折 δ = 0.021
光軸角 2V 測定: 50°, 計算: 80° - 86°
溶解度 水に可溶
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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シデロチル石(siderotil)は、FeSO4·5H2Oの組成を持つ硫酸鉄(II)含水鉱物である。緑礬の脱水により生じる[1]。構造中のに置換されることもよくある。繊維または粉末の堆積物として現れることが多いが、針状の三斜晶となることもある[2]

1891年にスロベニアイドリヤ鉱山から産出したものが最初に記載された。名前は、鉄を含み繊維状であることから、ギリシャ語の「鉄」(sideros)と「繊維」(tilos)という言葉から名付けられた[1]。イドリヤ鉱山のものは恐らくシデロチル石ではないが、世界中の多くの場所で見つかっている[2]

出典

[編集]