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シタロプラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シタロプラム
(R)-(−)-citalopram (top),
(S)-(+)-citalopram (bottom)
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
発音 [sˈtæləˌpræm, sɪ-];[4]
販売名 Celexa, Cipramil, others[3]
Drugs.com monograph
MedlinePlus a699001
ライセンス US Daily Med:リンク
胎児危険度分類
法的規制
薬物動態データ
生物学的利用能80%
peak at 4 h[5]
血漿タンパク結合<80%[1]
代謝Liver (CYP3A4 and CYP2C19)
代謝物質Desmethylcitalopram (DCT) and didesmethylcitalopram (DDCT)
半減期35 h
排泄Mostly as unmetabolized citalopram, partly DCT and traces of DDCT in urine
データベースID
CAS番号
59729-33-8 チェック
ATCコード N06AB04 (WHO)
PubChem CID: 2771
IUPHAR/BPS 7547
DrugBank DB00215 チェック
ChemSpider 2669 チェック
UNII 0DHU5B8D6V チェック
KEGG D07704  チェック
ChEBI CHEBI:3723 チェック
ChEMBL CHEMBL549 チェック
化学的データ
化学式C20H21FN2O
分子量324.40 g·mol−1
テンプレートを表示

シタロプラム(Citalopram)は、セレクサ(Celexa)などの商品名で販売(日本では未販売)されている選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に分類される抗うつ薬である[5][1]大うつ病性障害強迫性障害パニック障害社会恐怖症の治療に使用される[5]。抗うつ効果が現れるまでに1〜4週間かかる[5]。投与法は経口である[5][1]

一般的な副作用には、吐き気、睡眠障害、性機能障害、震え、疲労感、発汗、などがあげられる[5]。重度の副作用は、25歳未満の自殺リスクの増加、セロトニン症候群緑内障QT延長症候群、などである[5]MAO阻害剤を服用している人には投与するべきでない[5]。投与を中断すると抗うつ薬中断症候群を発症する可能性ある[5]妊娠中の人への投与は胎児に害を及ぼすことが懸念される[2]

シタロプラムはデンマークルンドベックが開発し、デンマーク国内で1989年に上市したのをはじめ、1998年に米国で医療用として承認されたが、日本国内では医薬品の承認を得ていない[5]。流通している各国では後発医薬品として入手できる[6]。なお、シタロプラムの光学異性体であるエスシタロプラムレクサプロの商品名で、2011年に日本国内での承認を得ている。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d Celexa- citalopram tablet, film coated”. DailyMed (15 August 2019). 28 October 2020閲覧。
  2. ^ a b c Citalopram (Celexa) Use During Pregnancy”. Drugs.com. 23 December 2018閲覧。
  3. ^ Citalopram”. International. Drugs.com. 28 October 2020閲覧。
  4. ^ "Citalopram". Merriam-Webster Dictionary. 2020年10月28日閲覧
  5. ^ a b c d e f g h i j Citalopram Hydrobromide Monograph for Professionals”. Drugs.com. AHFS. 23 December 2018閲覧。
  6. ^ British national formulary : BNF 76 (76 ed.). Pharmaceutical Press. (2018). p. 361. ISBN 9780857113382