シコルスキー S-3
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S-3
- 用途:プロトタイプ
- 設計者:イーゴリ・シコルスキー
- 製造者:イーゴリ・シコルスキー
- 初飛行:1910年12月
- 生産数:1機
シコルスキー S-3は、 ロシア帝国のイゴーリ・シコルスキーがS-1、S-2に続いて開発した固定翼機である。
開発と設計
[編集]S-3は1910年7月の試験中に破損したS-2の改良型として開発された複葉機であり、同年11月末に完成した。
基本的な構造はS-2と同様で、プロペラのレイアウトはS-2を踏襲した牽引式であるが、より高出力なエンジンや大型のエルロン、正確に配されたリブ(翼小骨)を採用するなど、各部に改良が施されている。
初飛行は1910年12月初旬に実施され、試験ではS-2よりも優れた性能を発揮していたが、12月13日の飛行試験時に高度約27mを飛行中、ディストリビューターの異常によって墜落した。機体は凍った池へ落下後、氷を突破して沈没したが、エンジンを含むいくつかの部品は水深1.5m地点から回収され、S-4の製作に使用された。[1][2]
要目
[編集]脚注
[編集]- ^ Sikorsky, Igor (1944). The Story of the Winged-S. New York: Dodd, Mead & Company. p. 42. ISBN 9781258163556
- ^ “Sikorsky S-3 1910”. 2020年2月28日閲覧。