シェディング
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シェディング(英: shedding)とは、mRNAワクチンの接種後に接種者の呼気や汗腺から何らかの毒素が放出され、それを吸い込むことで非接種者にも影響が及ぶ[1]とされる非科学的主張である。mRNAが自己増幅して効果が長期間持続するレプリコンワクチンの開発・承認後、日本看護倫理学会が懸念を表明した[2]ことから知られるようになったと思われる[3]。
この「懸念」に対して日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会の3学会は合同で声明を発表し、ワクチンの伝播(シェディング)は発生しないとの⾒解を示した[4]。
「懸念」には科学的根拠が含まれておらず、伝播が起こらないことを示さなければならないと主張しており、その根底には新しい概念への「不安」があると思われる[3]。伝播しているのは毒素ではなく不安であるとも言われている[3]。
出典
[編集]- ^ 『コロナワクチン接種者から未接種者へのシェディング(伝播)--その現状と対策』ヒカルランド、2022年4月19日 。
- ^ “新型コロナウイルス感染症予防接種に導入されるレプリコンワクチンへの懸念 自分と周りの人々のために”. 一般社団法人 日本看護倫理学会. 2024年10月31日閲覧。
- ^ a b c “「何か」は誰も知らないが、「何か」が排出されるシェディングの恐怖:日経メディカル”. 日経BP. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “1 2024 年度の新型コロナワクチン定期接種に関する⾒解”. 一般社団法人 日本感染症学会. 2024年10月31日閲覧。