コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ザ・ホワイト・ストライプス (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ザ・ホワイト・ストライプス』
ザ・ホワイト・ストライプススタジオ・アルバム
リリース
録音 1999年1月 ミシガン州デトロイト ゲットー・レコーダーズ[1]
ミシガン州デトロイト サード・マン・スタジオ(#5, #8, #12, #16)[1]
ジャンル ガレージロックオルタナティヴ・ロック
時間
レーベル シンパシー・フォー・ザ・レコード・インダストリーアメリカ合衆国の旗(オリジナル盤)
サード・マン・レコード
V2レコードアメリカ合衆国の旗(リイシュー)
XLレコーディングスイギリスの旗
プロデュース ジャック・ホワイト、ジム・ダイアモンド
専門評論家によるレビュー
ザ・ホワイト・ストライプス アルバム 年表
ザ・ホワイト・ストライプス
(1999年)
デ・ステイル
(2000年)
テンプレートを表示

ザ・ホワイト・ストライプス』(The White Stripes)は、アメリカ合衆国ロックバンドザ・ホワイト・ストライプス1999年に発表した、初のスタジオ・アルバム

背景

[編集]

ザ・ホワイト・ストライプスは本作のレコーディングに先立ち、1998年にデビュー・シングル「レッツ・シェイク・ハンズ」を限定500枚で発表して、同年にはセカンド・シングル「ラファイエット・ブルース」を、やはり限定500枚で発表[2]。これら2作はいずれも、イタリー・レコードというミシガン州デトロイトのレーベルから発売された[3]。これら2曲は、本作のオリジナル盤には収録されなかったが、2003年に発売された日本盤CDに追加収録された[2]

本作収録曲の大半は、デトロイトのゲットー・レコーダーズで1999年1月に録音された[1]。同スタジオのオーナーのジム・ダイアモンドが共同プロデューサーとしてクレジットされ、ダイアモンドは次作『デ・ステイル』(2000年)ではサウンド・ミキサーとしてクレジットされるが、後にロイヤリティを巡ってバンドと対立し訴訟を起こす[4]

「ストップ・ブレイキング・ダウン」はロバート・ジョンソンのカヴァー。この曲はローリング・ストーンズのアルバム『メイン・ストリートのならず者』(1972年)に収録されたカヴァーも知られているが、ジャック・ホワイトは後年、本作を制作していた当時は『メイン・ストリートのならず者』を聴いておらず、ジョンソンのオリジナル・ヴァージョンを元にしたと語っている[5]。「ワン・モア・カップ・オヴ・コーヒー」は、ボブ・ディランがアルバム『欲望』(1976年)で発表した曲のカヴァー。「セント・ジェームス・インファーマリー・ブルース」はトラディショナル・ナンバーのカヴァーで、この曲と「ジミー・ザ・エクスプローダー」は、1997年7月14日に行われたバンドの初ライヴでも演奏されており、当時の録音は2012年発売の限定盤7インチ・シングル「Live at the Gold Dollar」に収録された[6]

「ザ・ビッグ・スリー・キルド・マイ・ベイビー」は、アルバム未収録曲「Red Bowling Ball Ruth」をB面に収録したアナログ盤シングルとしてもリリースされた[7]

反響・評価

[編集]

リリース当時はヒットに結びつかず、母国アメリカでは『ビルボード』でチャート・インしていない[8]。しかし、後にバンドのブレイクに貢献するイギリスのDJジョン・ピールは、オランダの小さなレコード店で本作のアメリカ盤を見て「私の好きな種類のレコードのように見えたので買ってみて、とても気に入ったから、このレコードをかけ始めた」という[9]。そして、2001年にはXLレコーディングスからイギリス盤が発売された。なお、バンドのブレイク後の2004年には、本作がフランスでアルバム・チャート入りを果たし159位を記録している[10]

クリス・ハンディサイドはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ザ・ホワイト・ストライプスの音楽は、屋根裏部屋の手作りのサウンドであると同時に、アリーナ・ロックのようにも響く」と評している[11]。アメリカのデジタル音楽誌『Paste』が選出した「1990年代のベスト・アルバム90」では50位にランク・インした[12]

収録曲

[編集]

特記なき楽曲はザ・ホワイト・ストライプス作。

  1. ジミー・ザ・エクスプローダー "Jimmy the Exploder" – 2:29
  2. ストップ・ブレイキング・ダウン "Stop Breaking Down" (Robert Johnson) – 2:20
  3. ザ・ビッグ・スリー・キルド・マイ・ベイビー "The Big Three Killed My Baby" – 2:29
  4. スージー・リー "Suzy Lee" – 3:21
  5. シュガー・ネヴァー・テイステッド・ソー・グッド "Sugar Never Tasted So Good" – 2:54
  6. ウェイスティング・マイ・タイム "Wasting My Time" – 2:13
  7. キャノン "Cannon" – 2:30
  8. アストロ "Astro" – 2:42
  9. ブロークン・ブリックス "Broken Bricks" (Lyrics: Stephen Gillis, Jack White / Music: The White Stripes) – 1:51
  10. ホエン・アイ・ヒア・マイ・ネーム "When I Hear My Name" – 1:54
  11. ドゥー "Do" – 3:05
  12. スクリュードライヴァー "Screwdriver" – 3:14
  13. ワン・モア・カップ・オヴ・コーヒー "One More Cup of Coffee" (Bob Dylan)– 3:13
  14. リトル・ピープル "Little People" – 2:22
  15. スリッカー・ドリップス "Slicker Drips" – 1:30
  16. セント・ジェームス・インファーマリー・ブルース "St. James Infirmary Blues" (Joe Primrose) – 2:24
  17. アイ・フォート・ピラニア "I Fought Piranhas" – 3:07

日本盤ボーナス・トラック

[編集]

17.の後に約1分の無音部分あり。

  1. レッツ・シェイク・ハンズ "Let's Shake Hands" – 2:01
  2. ラファイエット・ブルース "Lafayette Blues" – 2:15

参加ミュージシャン

[編集]

アディショナル・ミュージシャン

出典

[編集]