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ザ・コンビニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ザ・コンビニ
ジャンル 経営シミュレーションゲーム
開発元 マスターピース
発売元 マスターピース他
1作目 ザ・コンビニ~あの町を独占せよ~
1996年
最新作 ザ・コンビニ~目指せ!全国制覇!~
2012年7月31日)
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ザ・コンビニ』は、マスターピースが開発したコンビニエンスストアを題材とする経営シミュレーションゲーム

1996年パソコンゲームとして発売された[1]が、ヒューマンアートディンクハムスターによって家庭用ゲーム機版が発売されるなどシリーズ化した。ゲーム機版はGUIや細部のルールがPC版とは異なり、実質的にはPC版の移植ではなく共通項を持ったシリーズ作品となっている。

ゲームの目的

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コンビニエンスチェーンのオーナーとして、舞台の街に店舗展開をしていく。内装、販売価格、人事などの要素で様々な戦略を立てつつ、シナリオ毎に与えられた条件をクリアする。シナリオのクリア条件は代表的なものに

  • 都庁を誘致する(一定数以上の町人口を達成)
  • 街を独占する(ライバル店舗の完全撤退)
  • オーナー評価を上げる
  • 利益を上げる

などが存在する。

街にあるコンビニは自分の店だけではなく、もう一つ(シリーズによっては複数)のコンビニチェーンが存在。これがプレイヤーから見た「ライバル店」であり、この二店の間で利用客の争奪戦が繰り広げられる。このライバル店は争うべき敵であるが、儲け向上のために利用することも必要。シナリオによっては時に共存する必要さえある。

コンビニの売り上げを上げるためには町の発展が必要不可欠。積極的な店舗展開をすれば人口は増えていくが、同時に地価も上がっていく。その分店舗展開は次第に困難になっていくが、かといって拡大化に消極的になれば人口も少しずつ減っていく。所持金と相談して、慎重にかつ大胆に店舗展開を行っていく。なお、施設を「誘致」することで意図的に町人口の操作を行うことも可能。

ソフト一覧

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発売の時系列
1996ザ・コンビニ(PC)
1997ザ・コンビニ~アナザーワールド~(PC)
ザ・コンビニ(PS/SS)
1998ザ・コンビニスペシャル(PS)
1999
2000
2001ザ・コンビニ2(PS/SS)
2002ザ・コンビニIII(PC)
2003ザ・コンビニ3(PS2)
2004
2005ザ・コンビニIV(PC)
2006ザ・コンビニ4(PS2)
ザ・コンビニ 200X(Xbox 360)
2007
2008ザ・コンビニDS 大人の経営力トレーニング(DS)
2009ザ・コンビニ(Mobage)
2010ザ・コンビニ ポータブル(PSP)
2011
2012ザ・コンビニ(Android・iPhone)

PCゲーム版

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ザ・コンビニ ~あの町を独占せよ~
Windows用ゲームとして発売された。
ザ・コンビニ~パワーアップキットVol.1~
山や海、川などの地形のあるマップが登場し、さらに細かな面で色々と追加要素がある。
ザ・コンビニDX ~あの町を独占せよ~
イマジニアによるClassic Mac OS移植版。
ザ・コンビニDX ~パワーアップキットVol.1~
パワーアップキットのClassic Mac OS移植版。
ザ・コンビニ~アナザーワールド~
猫の世界が舞台の「ねこワールド」、剣と魔法の世界が舞台の「ファンタジーRPGワールド」、近未来・戦争後の世界が舞台の「リバースシティー」の3つの架空世界が登場。
ザ・コンビニIII ~あの町を独占せよ~(2002/04/19発売)
PC版としては前作アナザーストーリーから5年ぶりとなる新作となった。
大幅にリニューアルされ、2と同様に街の建物などが立体的に表示されるようになった。
販売できる商品が大幅に増加した。研究所にお金を払い新製品を開発してもらう、一定のステージをクリアーすることで自分でステージを作成できたりなど新たな機能が搭載された。
ユーザー登録をすることにより、公式サイトで内装パーツをダウンロードすることができたり、自分で作成したレイアウトやステージ、新製品等がアップロードできるようになり、様々なことができた(終了済み)。
ザ・コンビニIII ~あの町を独占せよ~ ポピュラー・エディション(2004/06/24発売)
廉価版。オンライン機能が削除され、追加シナリオが5つ追加された。
ザ・コンビニ ネットバトル(2003/10/1ベータテスト開始 2004/02/04サービス開始 2004/12/20サービス終了)
対戦型オンラインゲーム。月額525円、PC版の第三作目をベースとして開発され、マスターピース、ハムスター、ブロードバンドサービス企画の三社によって運営されていた。
PC版で唯一ゲーム機版と同じくローソンとのタイアップがあった。
サービス終了の最後の月は無料開放された。
ザ・コンビニIV ~市場制覇~(2005/06/17発売)
Windowsで発売された。2006年12月に廉価版ソースネクストから発売された。
店舗を神社ガソリンスタンド銭湯に並設できるようになった。店員の雇用はなくなり、店舗設置時に自動で配置される。商品には商品期限が設定され期限を過ぎた商品は廃棄される。
IIIであったオンライン機能及び新製品の開発はなくなった。

コンシューマーゲーム

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いずれもレイティングはCEROA(全年齢対象)

ザ・コンビニ ~あの町を独占せよ~(1997/03/28発売)
PS/SSソフト。制作元はヒューマン、開発元はアクセス。ヒューマン倒産後はハムスターMajor Wave シリーズで廉価販売、ゲームアーカイブス対応ソフトとしても配信されている。
PCゲームからの移植版[2]。賃上げ・ストライキといった労使関係のイベントがない。
ザ・コンビニスペシャル 〜3つの世界を独占せよ〜
制作元はアートディンク。アナザーワールドの移植版。
ザ・コンビニ2 ~全国チェーン展開だ!~
PS/SSソフト。制作元はヒューマン、開発元はアクセス。ヒューマン倒産後はハムスターがMajor Wave シリーズで販売。ゲームアーカイブス対応ソフトとしても配信されている。
街の視点が見下ろしで建物などが平面だったものから変更され、立体的に表示されるようになった。
PC版と異なりステージをクリアーしたら終了し、継続して経営を続けることはできない。
一定の条件をクリアすることにより、「ゲームソフト」を売ることが可能になる。
同じヒューマンから発売されているクロックタワーシリーズおよびトワイライトシンドロームシリーズのキャラクター(ジェニファ、シザーマン、ユカリ、チサト、ミカ)が、各マップをクリアすると追加される隠し店員として登場する。
ザ・コンビニ3 ~あの町を独占せよ~(2003/04/24発売)
PlayStation 2ソフト。制作元はハムスター。のちにPlayStation 2アーカイブス対応ソフトとしても配信されている。
実在のコンビニエンスストアチェーン「ローソン」とタイアップしており、店舗ブランドとしてローソンを選択でき、LoppiローソンATMなどの内装アイテムが設置できる。店内や店員・来店者を3D表示できるようになり、グラフィックが強化された。
発売時はLoppiを介してソフトの予約販売が行われ、購入特典として小冊子が添付された。
新製品の開発機能があるが、PC版とは異なり予め用意された商品を解除していく形になる。
ザ・コンビニ4 ~あの町を独占せよ!~(2006/04/27発売)
PS2ソフト。制作元はハムスター。
3のローソンに続きドトールコーヒーとタイアップ。さらにエンターブレインとのタイアップでエンターブレインの社員が作中に登場する。
並設できる施設としてPC版Ⅳの神社、ガソリンスタンドに加えてPS2オリジナルとしてカフェが登場。
IV同様、店員は雇えないがマネージャーを雇えるようになっている。店内だけでなくマップも3D表示になった。
ザ・コンビニ 200X(2006/03/30発売)
Xbox 360ソフト。
住民の思考エンジンを強化。店内の3D表示が無いなど、PC版に近い仕様になっている。
ザ・コンビニDS 大人の経営力トレーニング(2008/11/27発売)
ニンテンドーDSソフト。企画・監修がマスターピース、制作がハムスター、発売・プロデュースが日本一ソフトウェアである。
従来の経営シミュレーションに加え、ローソン検定のクイズやミニゲームなどが追加されている。タッチペン操作に対応しているが完全ではないため、十字キーを併用する必要がある。
ザ・コンビニ ポータブル(2010/07/08発売)
製作元はハムスター。3のPlayStation Portable移植版。商品開発のシステムが廃止され、内装の種類やチェーン店の種類が減っている。

ソーシャルゲーム

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ザ・コンビニ ~目指せ!全国制覇!~(2009/09/17正式サービス開始)
モバゲータウンにて展開。基本料金無料のアイテム課金制を採用している。
本作はマスターピースとハムスターが共同で開発し、ハムスターがサービス提供している。
ザ・コンビニ ~目指せ!全国制覇!~ (2012/07/31/正式サービス開始)
TSUTAYA.com kiwiにより、AndroidiPhone向けに展開、モバゲー版と同じく基本料金無料のアイテム課金制を採用している。

他にも携帯アプリ向けに配信された作品なども存在した。

関連書籍

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脚注

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  1. ^ 沿革”. 企業情報. マスターピース. 2013年9月20日閲覧。
  2. ^ 週刊TV Gamer』通巻1号、アクセラ、1997年4月4日、158頁。 

関連項目

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外部リンク

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