ザ・クルックス
ザ・クルックス(The Crookes) は、イギリスのシェフィールドで2008年に結成されたインディーポップ、ネオアコ及びロックバンド。
概要
[編集]2008年に大学の同級生だった、アレックス・サンダースとダニエル・ホープウェルがバンドをやって女の子にもてようという理由で結成し、バンドのヴォーカリストに同級生だったジョージ・ウェイトを誘うと、ジョージは音も聴かずにOKして加入。最後にラッセル・ベイツが加入し、バンド名をシェフィールド郊外の同名の町から取って活動を始める。2009年3月にストック・ルームでライブを行うと、ライブを見ていたBBCの名物DJのスティーヴ・ラマクが惚れ込み、BBCレディオ1のセッションに招かれる。ラマクから「野心と輝きがあり、シンガーの声も美しい。シャングリー・ギターに浮かんだり沈んだりするポエティックな声」と絶賛される。ラマクはBBCレディオ2で、ザ・クルックスをこの年のフェイバリット・バンドのひとつにも挙げている。[1]
バンドはステレオラブらを輩出したToo Pureより「コリアーズ・ワイフ/バイ・ザ・セーヌ」でデビュー、このシングルは瞬く間にソールドアウトしNMEやガーディアン等から高く評価された。2010年までにシングルを2枚(先述のコリアーズ・ワイフ/バイ・ザ・セーヌとイッツ・ジャスト・ノット・クリスマス・ウィザウト・ユー)とEP「ドリームス・オブ・アノザー・デイ」を発表し、彼らはデビューアルバムの制作に取り掛かる。
2010年5月にFierce Panda Recordsから先行シングル「ブラッドショット・デイズ」をリリース、2011年3月に「ゴッドレス・ガール」を先行シングル第2弾としてリリースし、その直後の3月28日にデビューアルバム「チェイシング・アフター・ゴースツ」をリリース。ハウスマーティンズやザ・スミスといったバンドの系譜に属したサウンドは、この時点でひとつの完成形を見せている。アルバムリリース後フェスティバル等を中心としたワールド・ツアーを開始。7月にアルバムからのシングル「コーラス・オブ・フールズ」をリリースするも、9月にアレックスが経済的に成功していないバンド活動よりも安定した職に就くことを選び、脱退。その後任にはトム・デーキンが参加し、後に正式メンバーとして加入する。9月にセカンドアルバムの制作にかかり、10月に「チェイシング・アフター・ゴースツ」から「アイ・リメンバー・ムーンライト」をシングルカットする。11月にはバーバリーによる招聘で、表参道を会場に行われたイベント"Fashion's Night Out"に出演し、念願の初来日を果たす。あまりの集客に、急遽公演回数を増やすなど熱烈な歓迎を受けた[2]。
2012年4月9日にはセカンドアルバムからの先行シングル「アフターグロウ」をリリース、6月27日に(本国イギリスでは7月)セカンドアルバム「ホールド・ファスト」をリリースし、その直後の7月23日にアルバムから「メイビー・イン・ザ・ダーク」をリリース。11月には「アメリカン・ガールズ」をリリースした。
2013年5月27日には新曲の「ベアーズ・ブロード」と「ダンス・イン・カラー」を両A面シングルとしてリリースし、イタリアの山奥にある教会をスタジオにしサードアルバムの制作を開始。2014年1月14日サードアルバムからの先行シングル「プレイ・ダム」を発表。2月14日には先行第2弾として「ホリー・イノセンツ」を発表。2014年4月14日にサードアルバム「ソープボックス」を発表。(日本ではヴィクター・エンタテイメントから2014年4月23日に発売。)4月18日アルバムから「ドント・プト・ユア・フェイス・イン・ミー」のミュージックビデオを公開。11月29日「ハウル」のミュージックビデオを公開。
2015年2月1日にドラムのラッセル・ベイツの脱退がバンドのフェイスブックで発表される、同時にバンドは活動継続と4枚目のアルバムの制作に取り掛かっていることを発表した。
2015年8月12日後任のドラマーとしてアダム・クロフツの加入を発表、8月14日には自主レーベル"Anywhere Records"を立ち上げたことを発表した。9月1日ソープボックスから「ビフォー・ザ・ナイト・フォールズ」のミュージックビデオを公開。
9月18日新アルバムから[I Wanna Waste My Time On You]の音源を公開した。
2016年1月4日アルバムからの先行第二弾として[The World Is Waiting]のミュージックビデオを公開。
同29日4枚目のアルバム[Lucky Ones]を発表。
メンバー
[編集]- 現メンバー
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- ジョージ・ウェイト (George Waite) - リードヴォーカル、ベース。
- ダニエル・ホープウェル (Daniel Hopewell) - ギター、バッキング・ヴォーカル。愛称はダン。全ての曲の作詞を手掛けている。
- トム・デーキン (Tom Dakin) - ギター、バッキング・ヴォーカル。
- アダム・クロフツ (Adam Crofts) - ドラムス
- 旧メンバー
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- アレックス・サンダース (Alex Saunders) - ギター、バッキング・ヴォーカル
- ラッセル・ベイツ (Russell Bates) - ドラムス。愛称はラス。
アルバム
[編集]- チェイシング・アフター・ゴースツ (Chasing After Ghosts) 2011年
- ホールド・ファスト (Hold Fast) 2012年
- ソープボックス (Soapbox) 2014年
- ラッキー・ワンズ (Lucky Ones) 2016年
音楽性
[編集]日本でいうところのギターポップまたはネオアコとされるような、オレンジ・ジュース、ザ・スミスといったバンドの系譜にあるシャングリ―なギターサウンドとダニエルによる文学的な歌詞にジョージの歌声が加わった曲は、ノエル・ギャラガーから「素晴らしいリリック・センスを感じさせる」と称賛され、NMEやガーディアンといったイギリスメディアからも高い評価を受けている。