コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ザ・ウォーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ザ・ウォーカー
The Book of Eli
監督 アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ
脚本 ゲイリー・ウィッター
製作 ジョエル・シルバー
アンドリュー・ A・コソーヴ
ブロデリック・ジョンソン
デンゼル・ワシントン
デビッド・バルデス
製作総指揮 エリック・オルセン
スティーブ・リチャーズ
スーザン・ダウニー
出演者 デンゼル・ワシントン
ゲイリー・オールドマン
音楽 アッティカス・ロス
撮影 ドン・バージェス
編集 シンディ・モロ
製作会社 アルコン・エンターテインメント
シルバー・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース
日本の旗 角川映画/松竹
世界の旗 サミット・エンターテインメント
公開 アメリカ合衆国の旗 2010年1月11日
日本の旗 2010年6月19日
上映時間 118分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $80,000,000[1]
興行収入 $154,735,040[1]
テンプレートを表示

ザ・ウォーカー』(原題: The Book of Eli)は、2010年アメリカ映画。製作には『マトリックス』シリーズで知られるジョエル・シルバーが参加している。

邦題は、作中において街で文明的な生活を送っていると自慢するカーネギー達が、街に定住せず旅を続ける人間を侮蔑的に「旅人(ウォーカー)」と呼んでいる事に由来する。

あらすじ

[編集]

最終戦争によって国家も文明も滅びた世界。イーライは「本を西へ運べ」という心の声に導かれ、目的地も分からぬまま30年間もアメリカを西に歩き続けている。

ある日、イーライが辿り着いたのはカーネギーという男が牛耳る街だった。とある本を探し続けているカーネギーは、バーで自分の手下を返り討ちにしたイーライを気に入って仲間に勧誘する。イーライは断るが、強制的にカーネギーの屋敷で一泊することになり、ソラーラという少女を宛がわれる。追い返されれば母と共にカーネギーに責められるというソラーラに、イーライは口裏を合わせる事を約束し仕方なく部屋に留めおく。

翌朝、カーネギーのもとに戻ったソラーラは母クローディアに朝食をすすめられ、イーライがやっていた「食前の祈り」を見様見真似でやってみせる。目当ての本をイーライが持っていることに気付いたカーネギーは、イーライにその本を差し出すように要求するが、頑なに拒否されてしまう。容赦なくイーライを撃ち殺すよう手下に命じるカーネギーだが、銃撃戦はイーライが圧倒的優勢のまま終わり、カーネギーも足を負傷してしまう。

街を出たイーライは、追ってきたソラーラから「水のある場所を教えるから旅に連れて行ってほしい」と提案される。案内されて水のある場所へ辿り着いたイーライだが、水を汲んだ後はソラーラを騙して洞窟に閉じ込め去っていく。なんとか脱出したソラーラは、イーライを追う道中で盗賊団に襲われ強姦されかかるが、イーライに助けられて意図せず合流に成功する。イーライは同行するソラーラに、自分の持っている本が2つと存在しないことや、それを発見した際の不思議な体験を明かした。

2人は道中、孤立した老夫婦の家で歓待されるが、車で追ってきたカーネギーたちに見つかって銃撃戦となり、捕らわれの身となってしまう。ソラーラを人質に取られたイーライは本を差し出すが、カーネギーはイーライの腹に銃弾を1発撃ち込むと、ソラーラを連れて去っていく。ソラーラは隙を見て運転手の首を絞めて車を奪った後、戻ってきた別の一台を手榴弾で吹き飛ばす。ソラーラは奪った車でイーライを助けに戻り、カーネギーは燃料の関係でソラーラを諦めて街へと戻っていく。

ソラーラの運転でさらに西へ進んだ2人は海岸に行き当たり、ボートに乗ってアルカトラズに辿り着くと、欽定訳聖書を持っていると明かして中に入れてもらう。そこには戦前の物品を保全する住人達がおり、印刷機も発見されていた。イーライはそこで本の内容を伝える事を決意する。一方、街に戻ったカーネギーは本に掛けられた鍵を開けさせて中身を確認するが、そこに並ぶ文字は全て点字だった。盲目であり点字が分かるクローディアに読ませようとするが、彼女は従わずにカーネギーのもとから去っていく。既に街はカーネギーの支配下になく、無秩序で暴力に溢れていた。

負傷していたイーライは、暗記していた本の中身を休むことなく語り続けると、やがて天に召されてしまう。ソラーラは本の完成を見届けた後、イーライの装備を身につけ街へと戻っていった。

登場人物・キャスト

[編集]

※括弧内は日本語吹き替え

イーライ
演 - デンゼル・ワシントン大塚明夫
主人公。1冊の本を運ぶため西に向かって30年も歩き続けている男。「歩き続けろ。関わるな」を信条とする。
卓越した戦闘技術を持ち、複数人に襲われても無傷で皆殺しにできる。武器は鋭い切れ味のナイフに加え、拳銃や散弾銃も所持している。
ビリー・カーネギー
演 - ゲイリー・オールドマン安原義人
イーライが訪れた街を支配する男。人々を支配するには信仰の力が重要だと考え、とある本を探し続けている。
ソラーラ
演 - ミラ・クニス松井茜
バーで働く女。母共々カーネギーの所有物。文盲だが好奇心旺盛。
クローディア
演 - ジェニファー・ビールス八十川真由野
ソラーラの母親。生まれつきの盲目。娘の安全を考えてイーライについて行かせる。
レッドリッジ
演 - レイ・スティーヴンソン中村浩太郎
カーネギーの腹心。ソラーラに惹かれている。
ジョージ
演 - マイケル・ガンボン高岡瓶々
マーサの夫。自宅を改造して罠を仕掛け、大量の武器を蓄えている。
マーサ
演 - フランシス・デ・ラ・トゥーア宮沢きよこ
ジョージの妻。夫と共に略奪者を返り討ちにし続けており、2人でその肉を食べている。
エンジニア
演 - トム・ウェイツ
街で商店を営む男。
ロンバルディ
演 - マルコム・マクダウェル
アルカトラズに住む男。

出典

[編集]
  1. ^ a b The Book of Eli (2010)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年6月19日閲覧。

外部リンク

[編集]