グザビエ・マリス
| ||||
---|---|---|---|---|
グザビエ・マリス | ||||
基本情報 | ||||
愛称 | X-Man (エックスマン) | |||
国籍 | ベルギー | |||
出身地 | コルトレイク | |||
居住地 |
アメリカ合衆国 フロリダ州サラソータ | |||
生年月日 | 1980年7月19日(44歳) | |||
身長 | 185cm | |||
体重 | 77kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 1998年 | |||
引退年 | 2013年 | |||
ツアー通算 | 12勝 | |||
シングルス | 3勝 | |||
ダブルス | 9勝 | |||
生涯通算成績 | 423勝387敗 | |||
シングルス | 294勝274敗 | |||
ダブルス | 129勝113敗 | |||
生涯獲得賞金 | $5,694,825 | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2003・10) | |||
全仏 | 4回戦(2002・04) | |||
全英 | ベスト4(2002) | |||
全米 | 4回戦(2001・03・05) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2003-06・11・13) | |||
全仏 | 優勝(2004) | |||
全英 | 3回戦(2005) | |||
全米 | 3回戦(2011) | |||
優勝回数 | 1(仏1) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 19位(2002年8月12日) | |||
ダブルス | 25位(2011年11月7日) | |||
グザビエ・マリス(Xavier Malisse, 1980年7月19日 - )は、ベルギー・コルトレイク出身の男子プロテニス選手。同僚のオリビエ・ロクスとペアを組み、2004年全仏オープン男子ダブルス部門で優勝した。シングルスでも2002年ウィンブルドン選手権でベスト4に入り、ベルギー人の男子テニス選手として最高成績を出した選手である。自己最高ランキングはシングルス19位、ダブルス25位。ATPツアーでシングルス3勝、ダブルス9勝を挙げた。身長185cm、体重77kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。“Xavier”という名前からついた“X-Man”(エックスマン)というニックネームがある。
来歴
[編集]この節の内容に関する文献や情報源が必要です。 (2021年10月) |
マリスはサッカーでも才能のある少年だったが、13歳の時からテニスに専念するようになった。1998年にプロ入りし、その年から男子テニス国別対抗戦・デビスカップのベルギー代表選手となる。彼が世界的な知名度を獲得した2002年ウィンブルドン選手権では、3回戦でエフゲニー・カフェルニコフ、4回戦でグレグ・ルーゼドスキー、準々決勝で1996年の優勝者リカルト・クライチェクといった実力者たちを連破し、準決勝でウィンブルドン初出場だったアルゼンチンの20歳、ダビド・ナルバンディアンとの対戦が決まった。2人とも初めての大舞台だったが、マリスはナルバンディアンに6-7, 4-6, 6-1, 6-2, 2-6のフルセットで敗れ、決勝進出はならなかった。これは1997年全仏オープンでベスト4に入ったフィリップ・デヴルフと並び、ベルギーの男子テニス選手が4大大会で出した史上最高成績である。
2004年全仏オープン男子ダブルスで、マリスはオリビエ・ロクスとペアを組み、4大大会男子ダブルスで初優勝を飾った。その勝ち上がりの過程で、2人は3回戦でトッド・ウッドブリッジ/ヨナス・ビョルクマン組、準決勝でマヘシュ・ブパシ/マックス・ミルヌイ組などの強豪ペアを連破し、決勝では地元フランスのファブリス・サントロ/ミカエル・ロドラ組を7-5, 7-5で破った。同年のアテネ五輪にも、マリスはベルギー代表選手として初出場したが、シングルス・ダブルスとも1回戦で敗れ、ロクスとのダブルスでも1回戦でロドラ/サントロ組に敗れた。
2005年2月、デルレイビーチ国際テニス選手権で、マリスは決勝でイジー・ノバクを破り、宿願のATPツアー大会シングルス初優勝を挙げた。それまで、マリスはプロ転向した1998年以来6度の準優勝の壁にぶつかり、前年の2004年も2つの準優勝で止まっていた。2007年度に入り、マリスはチェンナイ・オープンとデルレイビーチ国際テニス選手権で単複優勝を果たした。
2011年チェンナイ・オープンで5年ぶりにシングルスの決勝に進出したが、スタン・ワウリンカに5–7, 6–4, 1–6で敗れツアー4勝目を逃した。ダブルスではインディアンウェルズ・マスターズとファーマーズ・クラシックで2勝を挙げた。
マリスは2013年10月、地元ベルギーでのチャレンジャー大会の1回戦でセルジー・スタホフスキーに敗れた試合を最後に33歳で現役を引退した。
2021年10月、ヨーロピアン・オープンのダブルスにワイルドカードで出場[1][2]。
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 12回 (3勝9敗)
[編集]
|
|
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|---|---|---|---|
準優勝 | 1. | 1998年11月2日 | メキシコシティ | クレー | イジー・ノバク | 3–6, 3–6 |
準優勝 | 2. | 1999年5月10日 | デルレイビーチ | クレー | レイトン・ヒューイット | 4–6, 7–6, 1–6 |
準優勝 | 3. | 2001年3月12日 | デルレイビーチ | ハード | ジャン=マイケル・ギャンビル | 5–7, 4–6 |
準優勝 | 4. | 2001年4月30日 | アトランタ | クレー | アンディ・ロディック | 2–6, 4–6 |
準優勝 | 5. | 2004年5月24日 | ザンクト・ペルテン | クレー | フィリッポ・ボランドリ | 1–6, 4–6 |
準優勝 | 6. | 2004年10月11日 | リヨン | カーペット (室内) | ロビン・セーデリング | 2–6, 6–3, 4–6 |
優勝 | 1. | 2005年2月7日 | デルレイビーチ | ハード | イジー・ノバク | 7–6, 6–2 |
準優勝 | 7. | 2006年1月9日 | アデレード | ハード | フローラン・セラ | 3–6, 4–6 |
準優勝 | 8. | 2006年2月6日 | デルレイビーチ | ハード | トミー・ハース | 3–6, 6–3, 6–7 |
優勝 | 2. | 2007年1月1日 | チェンナイ | ハード | シュテファン・コウベック | 6–1, 6–3 |
優勝 | 3. | 2007年1月28日 | デルレイビーチ | ハード | ジェームズ・ブレーク | 5–7, 6–4, 6–4 |
準優勝 | 9. | 2011年1月11日 | チェンナイ | ハード | スタニスラス・ワウリンカ | 5–7, 6–4, 1–6 |
ダブルス: 13回 (9勝4敗)
[編集]結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 1. | 2004年6月6日 | 全仏オープン | クレー | オリビエ・ロクス | ミカエル・ロドラ ファブリス・サントロ |
7–5, 7–5 |
優勝 | 2. | 2005年1月9日 | アデレード | ハード | オリビエ・ロクス | シーモン・アスペリン トッド・ペリー |
7–6, 6–4 |
優勝 | 3. | 2007年1月8日 | チェンナイ | ハード | ディック・ノーマン | ラファエル・ナダル バルトロミ・サルバ・ビダル |
7–6, 7–6 |
優勝 | 4. | 2007年1月28日 | デルレイビーチ | ハード | ヒューゴ・アーマンド | ジェームス・オークランド ステファン・フース |
6–3, 6–7, [10–5] |
準優勝 | 1. | 2008年1月13日 | オークランド | ハード | ユルゲン・メルツァー | ルイス・オルナ フアン・モナコ |
4-6, 6-3, [7-10] |
準優勝 | 2. | 2011年2月13日 | サンノゼ | ハード (室内) |
アレハンドロ・ファジャ | スコット・リプスキー ラジーブ・ラム |
4–6, 6–4, [8–10] |
優勝 | 5. | 2011年3月18日 | インディアンウェルズ | ハード | アレクサンドル・ドルゴポロフ | ロジャー・フェデラー スタニスラス・ワウリンカ |
6–4, 6–7(5), [10–7] |
優勝 | 6. | 2011年7月31日 | ロサンゼルス | ハード | マーク・ノールズ | ソムデブ・デブバルマン トレト・ユーイ |
7–6(3), 7–6(10) |
優勝 | 7. | 2012年2月19日 | サンノゼ | ハード (室内) |
マーク・ノールズ | ケビン・アンダーソン フランク・モーザー |
6–4, 1–6, [10–5] |
準優勝 | 3. | 2012年5月6日 | ミュンヘン | クレー | ディック・ノーマン | フランティセク・チェルマク フィリップ・ポラーシェク |
4–6, 5–7 |
準優勝 | 4. | 2012年7月22日 | アトランタ | ハード | マイケル・ラッセル | マシュー・エブデン マイケル・ラッセル |
3–6, 6-3, [6–10] |
優勝 | 8. | 2012年7月29日 | ロサンゼルス | ハード | ルーベン・ベーメルマンス | ジェイミー・デルガド ケン・スクプスキ |
7–6(5), 4–6, [10–7] |
優勝 | 9. | 2013年2月17日 | サンノゼ | ハード (室内) |
フランク・モーザー | レイトン・ヒューイット マリンコ・マトセビッチ |
6–0, 6–7(5), [10–4] |
シングルス成績
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
グランドスラム
[編集]大会 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 通算成績 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全豪オープン | A | A | A | 2R | 3R | 1R | 1R | 2R | 1R | 1R | 2R | 1R | 3R | 1R | 2R | 8–12 |
全仏オープン | 1R | A | 3R | 4R | 3R | 4R | 2R | 1R | A | A | A | 2R | 2R | 1R | 1R | 13–11 |
ウィンブルドン | 1R | A | 2R | SF | 1R | 4R | 2R | 2R | A | 2R | 1R | 3R | 4R | 4R | 1R | 20–13 |
全米オープン | 3R | 2R | 4R | 3R | 4R | 1R | 4R | 3R | 2R | Q1 | Q1 | 1R | 1R | 1R | 1R | 17–13 |
脚注
[編集]- ^ “Great News, the X-Man is back!”. europeanopen.be. European Open (2021年10月15日). 2021年10月17日閲覧。
- ^ “Antwerp | Draws | ATP Tour | Tennis”. ATPTour.com. ATP Tour. 2021年10月17日閲覧。