ザック・フィリップス
モンクローバ・スティーラーズ | |
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広島東洋カープ時代(2014年5月1日) | |
基本情報 | |
国籍 |
アメリカ合衆国 メキシコ |
出身地 | カリフォルニア州サクラメント |
生年月日 | 1986年9月21日(38歳) |
身長 体重 |
6' 0" =約182.9 cm 190 lb =約86.2 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2004年 MLBドラフト23巡目(全体681位)でテキサス・レンジャーズから指名 |
初出場 |
MLB / 2011年8月31日 NPB / 2014年5月10日 |
最終出場 | NPB / 2014年 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ザカリー・デビッド・フィリップス(Zachary David "Zach" Phillips, 1986年9月21日 - )は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サクラメント出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。メキシカンリーグのモンクローバ・スティーラーズに所属。
経歴
[編集]プロ入りとレンジャーズ傘下時代
[編集]2004年のMLBドラフト23巡目(全体681位)でテキサス・レンジャーズから指名され、2005年5月26日に契約した。
2009年にAA級フリスコ・ラフライダーズに初昇格し、オフの11月19日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[1]。
2010年にはAAA級オクラホマシティ・レッドホークスに昇格したが、その後もメジャー昇格の機会はなく、2011年7月14日にDFAとなった。
オリオールズ時代
[編集]2011年7月19日にニック・グリーンと金銭とのトレードで、ボルチモア・オリオールズへ移籍した[2]。8月31日のトロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビューを果たした。13点ビハインドの8回表から4番手として登板し、1回を投げ2安打無失点1四球1奪三振だった。
2012年11月3日にDFAとなり、AAA級降格を拒否したためFAとなった。
マーリンズ時代
[編集]2012年11月25日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[1]。
2013年は傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズで開幕を迎え、50試合に登板。4勝2敗1セーブ・防御率2.44、59イニングで74奪三振と高い奪三振率を残した。9月1日にメジャー昇格。3試合に登板した。10月7日にFAとなった[1]。
広島時代
[編集]2013年10月28日、広島東洋カープと契約に合意した[3]。
2014年5月10日、キャム・ミコライオの負傷離脱に伴い、1軍に初昇格[4]。5月13日、米子市民球場での阪神戦で同点の12回表に登板し、1イニングを3者凡退に仕留めた。直後の12回裏に梵英心のサヨナラホームランが飛び出し、来日初勝利を記録した[5]。その後も大崩れすることはなかったが、この年の広島はフィリップス以外にミコライオ、ブライアン・バリントン、キラ・カアイフエ、ブラッド・エルドレッド、ライネル・ロサリオ、デュアンテ・ヒースと外国籍選手が7人も所属し、しかもそれぞれが1軍で結果を残すという熾烈な状況であり、外国人枠の兼ね合いからフィリップスに1軍登板のチャンスはほとんど与えられなかった。結局ウエスタン・リーグでは17セーブを挙げて最多セーブ投手となり、防御率は0.26という圧倒的な成績を挙げながら、1軍ではわずか9試合の登板に終わった。
2軍での好成績と1軍でのチャンスの少なさから去就が注目されていたが、10月30日に新外国人の獲得に伴い広島を退団する事が決定的と報じられ[6]、12月2日に自由契約公示された[7]。
ホワイトソックス傘下時代
[編集]2014年12月15日、シカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んだ。2015年はメジャーでの登板は無かった。11月4日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[8]。
2016年3月17日に40人枠から外れ、翌18日にFAとなった[1]。
オリオールズ傘下時代
[編集]2016年3月23日、オリオールズと1年契約を結んだ[9]。4月1日に40人枠から外れ、傘下のAAA級ノーフォーク・タイズに配属された[10]。
パイレーツ時代
[編集]2016年8月31日にカイル・ロブステインとのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツに移籍した[1][11]。9月13日にゲリット・コールの60日間の故障者リスト入りに伴い、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[1][12]。パイレーツでは8試合に登板して0勝0敗・防御率2.70・6奪三振の成績を残した。オフの11月3日にFAとなった[1]。
カージナルス傘下時代
[編集]2016年11月18日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結び、2017年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[13]。
2017年6月12日に自由契約となった[1]。
メキシカンリーグ時代
[編集]2017年6月24日にメキシカンリーグのモンクローバ・スティーラーズと契約を結んだ[1]。
2018年にメキシコに帰化し[14]、2019年3月には侍ジャパンシリーズ2019にメキシコ代表の一員として来日した[15][16]。
2022年7月13日にアグアスカリエンテス・レイルロードメンにレンタル移籍し[1]、9月23日に保有権がアグアスカリエンテスに譲渡されて正式移籍した[17]。
2023年8月1日にトレードでモンクローバ・スティーラーズに復帰した[1]。
投球スタイル・人物
[編集]最速155km/h(日本での最速は149km/h)の速球に加えて、カーブやスライダー、チェンジアップを投げ分ける[18]。
人気俳優キアヌ・リーブスを思わせるかなりの"イケメン"である。ニックネームは「フィリー」か、ザックの「Z」。元巨人のジョナサン・アルバラデホから背中を押され、日本行きを決意した。野球に対する姿勢は非常に真面目である。米球界では最速155キロの直球を武器に、中継ぎの役割を担った。広島は先発、リリーフともに左腕が手薄。そのチーム事情を理解している。「自分では中継ぎが効果的だと思うが、求められた所で準備したい」と話している。広島入団が決まると、同僚となるブラッド・エルドレッドの連絡先を入手して日本球界の情報を得た。「(日米の)違いはないよ。野球は野球だ。ファンが盛り上がると、やってやろうという気持ちになる。ドンドン盛り上げてほしい」と語っている[19]。
広島時代の同僚であるキャム・ミコライオやエルドレッドに負けない特徴的なヒゲを蓄えている。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | BAL | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 33 | 8.0 | 6 | 1 | 2 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1.13 | 1.00 |
2012 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 28 | 6.0 | 7 | 2 | 3 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 4 | 4 | 6.00 | 1.67 | |
2013 | MIA | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 11 | 1.2 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5.40 | 3.60 |
2014 | 広島 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 46 | 11 | 8 | 1 | 3 | 0 | 1 | 7 | 0 | 1 | 4 | 4 | 3.27 | 1.00 |
2016 | PIT | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 28 | 6.2 | 8 | 1 | 1 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 | 2 | 2 | 2.70 | 1.35 |
MLB:4年 | 27 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | .000 | 100 | 22.1 | 24 | 4 | 9 | 1 | 0 | 20 | 1 | 0 | 8 | 8 | 3.22 | 1.48 | |
NPB:1年 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 46 | 11 | 8 | 1 | 3 | 0 | 1 | 7 | 0 | 1 | 4 | 4 | 3.27 | 1.00 |
記録
[編集]- NPB
- 初登板:2014年5月10日、対中日ドラゴンズ7回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回表に4番手で救援登板、完了、1回無失点
- 初奪三振:2014年5月11日、対中日ドラゴンズ8回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回表に松井雅人から空振り三振
- 初勝利:2014年5月13日、対阪神タイガース7回戦(どらドラパーク米子市民球場)、12回表に5番手で救援登板、1回無失点
背番号
[編集]- 58(2011年 - 2012年、2014年、2017年 - )
- 56(2013年)
- 53(2016年)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k MLB公式プロフィール参照。2022年9月30日閲覧。
- ^ “Rangers acquire infielder Green from O's” (英語). MLB.com (2011年7月19日). 2016年3月24日閲覧。
- ^ “ザック・フィリップス選手、来季契約合意”. 広島東洋カープ (2013年10月28日). 2013年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月11日閲覧。
- ^ “広島、第6の助っ人・フィリップスを1軍登録 10日のプロ野球公示”. BASEBALLKING (2014年5月10日). 2021年4月4日閲覧。
- ^ “広島フィリップス来日初勝利”. 日刊スポーツ (2014年5月13日). 2021年4月4日閲覧。
- ^ “広島 4年40勝腕バリントン退団へ、左腕フィリップスとも契約せず”. Sponichi Annex. スポーツニッポン (2014年10月31日). 2014年11月15日閲覧。
- ^ “2014年度 自由契約選手”. 日本野球機構 (2014年12月2日). 2014年12月5日閲覧。
- ^ “Transactions | whitesox.com” (英語). MLB.com (2015年11月4日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ Brittany Ghiroli (2016年3月23日). “Orioles sign left-hander Phillips to vie for spot” (英語). MLB.com. 2016年9月16日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2016年4月1日). “Orioles Outright Zach Phillips” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年4月7日閲覧。
- ^ Adam Berry (2016年8月31日). “Pirates add Minor League lefty Phillips in deal with O's” (英語). MLB.com. 2016年9月14日閲覧。
- ^ Adam Berry (2016年9月13日). “Bucs shut down Cole with elbow inflammation” (英語). MLB.com. 2016年9月14日閲覧。
- ^ Berry, Adam (2016年11月18日). “Sierra among 4 added to Cards' 40-man roster”. MLB.com. 2017年2月2日閲覧。
- ^ “JUGARÁ COMO MEXICANO”. Periódico La Voz (2018年6月13日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “メキシコ代表|トップチーム”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2022年9月30日閲覧。
- ^ “侍ジャパンと対戦するメキシコのメンバーが決定!クルーズら元NPB組も…”. BASEBALL KING (2019年2月28日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “¡ACEREROS OBTIENE A ERNESTO ZARAGOZA Y EDSON GARCÍA!”. Acereros de Monclova (2022年9月23日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “広島フィリップス 先発も抑えもOK「登板数増やす」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2014年1月29日) 2014年1月29日閲覧。
- ^ “広島に新戦力 イケメン左腕フィリップス”. 日刊スポーツ. (2014年1月29日) 2015年11月5日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- 個人年度別成績 ザック・フィリップス - NPB.jp 日本野球機構