ザグリーンモンキー
ザグリーンモンキー | |
---|---|
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2004年2月4日 |
死没 | 2018年5月??日(14歳没) |
父 | Forestry |
母 | Magical Masquerade |
母の父 | Unbridled |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産者 | Padua Stables |
馬主 |
ジョン・マグナー マイケル・テイバー デリック・スミス |
調教師 | トッド・プレッチャー |
競走成績 | |
生涯成績 | 3戦0勝 |
獲得賞金 | 10,440ドル |
ザグリーンモンキー(The Green Monkey、2004年2月4日 - 2018年5月)はアメリカ合衆国の競走馬、種牡馬。デビュー前の2006年にサラブレッドとして世界最高額となる1600万ドル(当時のレートで約17億6000万円[1])で落札された[2]が、期待外れな成績に終わった[3]。
経歴
[編集]2004年2月4日にフロリダ州のパドゥアステーブルで生まれた[1]。2005年7月、ファシグ・ティプトンが主催するケンタッキーセレクトセールでテイラーメイドセールスエージェンシーにより上場され、ハートリー・デレンゾ牧場に42万5000ドルで落札された[1][4]。2006年2月28日、同じくファシグ・ティプトンが主催する2歳セールに上場された際にはセリ前の展示走行で1ハロン9.8秒という驚異的なタイムを記録し、ゴドルフィンの代理人ジョン・ファーガソンとクールモアスタッドの代理人デミ・オバーンが激しく競り合った結果、世界記録となる1600万ドルでクールモアスタッドに落札された[1][4]。バルバドスのゴルフコース「ザ・グリーンモンキー」にちなんでザグリーンモンキーと名付けられた[4]。
トッド・プレッチャー調教師に預託され、2007年9月15日、ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われた未勝利戦でデビューするも3着、その後の未勝利戦でも結果を出せず、3戦0勝の成績で引退した[2][1][5]。
ハートリー・デレンゾ牧場が所有権の一部を買い戻し、本馬は種牡馬となった[1]。種付け料は5000ドルに設定され、種付け数は初年度が40頭、次年度以降は年に12頭未満であった[3]。2018年5月、蹄葉炎のため安楽死処置が取られた[1]。主な産駒はパナマ(パートII国)の牝馬三冠を達成したMonkey Business[6]、マンハッタン・ビーチ・ステークス(アメリカ合衆国のブラックタイプ競走)に勝利したKinz Funky Monkey[7]、およびファンフルルーシュ・ステークス(カナダのブラックタイプ競走)に勝利したGreen Doctor[8]である[1]。
血統表
[編集]The Green Monkeyの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームキャット系 |
|||
父 Forestry 1996 鹿毛 アメリカ |
父の父 Storm Cat1987 黒鹿毛 アメリカ |
Storm Bird | Northern Dancer | |
South Ocean | ||||
Terlingua | Secretariat | |||
Crimson Saint | ||||
父の母 Shared Interest1988 鹿毛 アメリカ |
Pleasant Colony | His Majesty | ||
Sun Colony | ||||
Surgery | Dr. Fager | |||
Bold Sequence | ||||
母 Magical Masquerade 1998 栗毛 アメリカ |
Unbridled 1983 栗毛 |
Fappiano | Mr. Prospector | |
Miss Disco | ||||
Gana Facil | Princequillo | |||
Killaloe | ||||
母の母 Nannerl1987 栗毛 |
Valid Appeal | In Reality | ||
Desert Trial | ||||
Allouette | Proud Birdie | |||
Madame Defage | ||||
5代内の近親交配 | Dr. Fager 4×5、In Reality 4×5、Bold Ruler 5×5 | [§ 2] | ||
出典 |
父フォレストリーはキングズビショップステークス(G1)やドワイアーステークス(当時G2)の勝ち馬[10]。母マジカルマスカレードはアンブライドルド産駒で競走成績は11戦1勝[11]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h Ron Mitchell (2018年7月9日). “World Record-Priced Colt The Green Monkey Euthanized”. BloodHorse.com. 2018年7月10日閲覧。
(上記英語記事の日本語訳)Ron Mitchell (2018年7月12日). “世界最高落札価格の牡駒、ザグリーンモンキーが14歳で死亡(アメリカ)[その他]”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年5月30日閲覧。 - ^ a b Biles, Deirdre (February 13, 2008). “The Green Monkey Retired”. BloodHorse.com. December 19, 2009閲覧。
- ^ a b c Matt Rennie (2022年6月2日). “Racing's most expensive flops, including a $10m buy who was 'no bloody good'”. Racing Post. 2023年9月26日閲覧。
(上記英語記事の日本語訳)Matt Rennie (2022年6月20日). “高額で購買したのにほとんど活躍しなかった競走馬(国際)【その他】”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年9月26日閲覧。 - ^ a b c “He's never run a race, so why pay $16m for him?”. The Guardian (2006年5月7日). 2023年8月8日閲覧。
- ^ “Horse Profile for The Green Monkey”. Equibase. 2023年8月23日閲覧。※リンク先ページで"Results"タブをクリックすると出走成績が表示される。
- ^ “The Green Monkey daughter wins Panama’s filly Triple Crown”. DRF.com (2015年7月30日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “Horse Profile for Kinz Funky Monkey”. Equibase. 2023年8月23日閲覧。※リンク先ページで"Results"タブをクリックすると出走成績が表示される。
- ^ “Horse Profile for Green Doctor”. Equibase. 2023年8月23日閲覧。※リンク先ページで"Results"タブをクリックすると出走成績が表示される。
- ^ a b “5代血統表|血統情報|The Green Monkey (USA)”. JBISサーチ. 2023年8月23日閲覧。
- ^ “Forestry (USA)”. JBISサーチ. 2023年9月28日閲覧。
- ^ “Magical Masquerade (USA)”. JBISサーチ. 2023年9月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 JBISサーチ