サービス・アクセス・ポイント
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サービス・アクセス・ポイント(Service Access Point; SAP)は、Open Systems Interconnection(OSI)ネットワークにおいてネットワークエンドポイントを区別するためのラベルである。
SAPは、1つのOSI層が別のOSI層のサービスにリクエストを送ることができる概念的な場所である。一例として挙げられるのは、IEEE 802.15.4におけるPD-SAPやPLME-SAPである。これらのSAPでは、Media Access Control(MAC)層が物理層から来る特定のサービスに対してリクエストを送る。SAPは、イーサネットにおいて、IEEE 802.2の論理リンク制御でも利用され、これはデータリンク層のプロトコルに似ている。
OSIのネットワークシステム(CONSまたはCLNS)を使用するとき、ネットワーク要素のアドレスを構築するためのベースとなるのはNSAPアドレスである。これは、IPアドレスに似た概念である。現状のOSIプロトコルとAsynchronous Transfer Mode(ATM)では、送り先アドレスを指定するために、トランスポート層(TSAP)、セッション層(SSAP)、プレゼンテーション層(PSAP)の各SAPを使用することができる。これらのSAPは、NSAPアドレスとオプションのトランスポートセレクタ、セッションセレクタ、およびプレゼンテーションセレクタを組み合わせたものである。これらは、ネットワーク要素が提供するレイヤ上の複数のサービスを3つのレイヤのいずれでも区別できる。