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サンダリングブルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サンダリングブルー
第38回ジャパンカップ出走時
(2018年11月25日)
欧字表記 Thundering Blue
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 2013年4月26日
死没 2020年9月23日(7歳没)
Exchange Rate
Relampago Azul
母の父 Forestry(英語)
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
馬主 Clive Washbourn
調教師 David Menuisier
競走成績
生涯成績 29戦6勝
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サンダリングブルー:Thundering Blue2013年4月26日 - 2020年9月23日[1])は、イギリスの競走馬である。主な勝ち鞍は2018年ヨークステークス(G2)、ストックホルムカップ国際(G3)。

戦績

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2016年4月にニューマーケット競馬場でデビューし5着。そこから1年以上もの間2着や3着など好走はするものの勝ち上がれなかったが7月のエプソム競馬場でのハンデ戦で初勝利を挙げる。するとそこから本格化し3連勝を達成。34頭という多頭数で争われたケンブリッジシャーハンデキャップで7着に敗れた後は休養に入った。

2018年の始動戦は5着。その後3戦使って1、11、2着と好走と凡走を繰り返す。尚、この2着に入ったレースからフランシス・ベリーを鞍上に迎えている。そして陣営は次走にG2のヨークステークスへの出走を決める。フランシス・ベリー騎手を背にオッズ6倍の評価を受けたサンダリングブルーは前をいくブロロッコとイラーカムをゴール直前で差し切り、重賞初挑戦ながら見事に重賞初制覇を果たした[2]

この勝利で手ごたえを掴んだ陣営は同じヨーク競馬場で行われるインターナショナルステークスに向かう。しかしここにはプリンスオブウェールズステークスキングジョージを制したポエッツワードを始め、ドバイターフ覇者ベンバトルドバイワールドカップサンダースノー、3歳勢でもエクリプスステークスを制し勢いに乗るロアリングライオン、英2000ギニーを制しエクリプスステークスではロアリングライオンの2着に敗れたディープインパクト産駒の日本産馬サクソンウォリアー、愛ダービー馬ラトローブサセックスステークス勝ち馬ウィズアウトパロールなどが参戦。出走頭数僅か8頭という少頭数ながらサンダリングブルー以外全馬がG1馬という近年最高レベルのメンバーが揃い踏みした。前走重賞こそ勝っているもののこのメンバーでは格下と見られ、オッズもおよそ50倍のブービー人気と前評価も乏しかった。しかしレースでは道中最後方で脚を溜めるとそこから末脚を発揮、勝ったロアリングライオンにこそ離されたものの2着のポエッツワードには1馬身差まで迫り、戦前の低評価を一転させる激走を見せた。

このレース直後に、陣営は日本のジャパンカップ参戦に前向きなコメントを発表し、秋の大目標をジャパンカップに定めた[3]。この後は海外遠征を遂行、スウェーデンで行われたG3ストックホルムカップ国際に参戦。海外競馬初参戦となったもののここでは格上だったため、力の違いを見せ1番人気に応え快勝。異国の地でも重賞制覇を達成した[4]。更にサンダリングブルーはカナダにも遠征。カナディアンインターナショナルステークスに出走し、ここでも有力馬の一頭に目され、レースでも一旦は抜け出したものの大外から伸びてきた同じくイギリスから遠征してきたデザートエンカウンターに差し切られ2着に惜敗した[5]

そして迎えた第38回ジャパンカップに参戦した際には、そのルックスの良さや後述するサンダリングブルーの馬主などの影響で日本の競馬ファンからも注目を集める存在となり、本番でも単勝オッズ7番人気に支持される。しかし東京競馬場に集まった大観衆が出す歓声に驚いたり、勝ちタイムが2分20秒6というイギリスでは考えられないほどの高速馬場に対処できず10着に惨敗した[6]

2020年9月23日、レース中の故障により予後不良となった[7]

エピソード

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2018年9月頃に、ツイッター上にスタンドからサンダリングブルーを応援している馬主のクライヴ・ウォッシュボーン[注釈 1]の姿を映した動画が公開されたが[9]、そのあまりのテンションの高さが話題を呼び、一躍世界中の競馬ファンの脚光を浴びた。その様子は日本にも伝わり、前述したサンダリングブルーの人気上昇の一因にもなった。

競走成績

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以下の内容、JRA-VANの情報に基づく[10]

出走日 競馬場 競走名 馬場 距離

[m]

着順 騎手
2016.04.13 ニューマーケット 条件戦 1600 5着 J.クローリー
0000.08.09 リングフィールド 未勝利戦 1400 2着 L.モリス
0000.09.08 チェルムスフォード 未勝利戦 AW 1600 2着 L.モリス
0000.10.06 チェルムスフォード 未勝利戦 AW 2000 6着 J.クローリー
0000.10.19 ケンプトン ハンデ戦 AW 1400 11着 M.ドワイヤー
2017.03.31 リングフィールド ハンデ戦 AW 1600 3着 J.フォーチュン
0000.04.22 ノッティンガム ハンデ戦 1670 13着 D.ノーラン
0000.05.05 リングフィールド ハンデ戦 AW 1600 3着 J.フォーチュン
0000.07.06 エプソム ハンデ戦 2020 3着 P.ドッブス
0000.07.20 エプソム ハンデ戦 2020 1着 K.シューマーク
0000.08.12 ニューマーケット ハンデ戦 2000 1着 K.シューマーク
0000.09.02 サンダウン ハンデ戦 1990 1着 J.クローリー
0000.09.30 ニューマーケット ハンデ戦 1800 1着 J.クローリー
2018.04.25 エプソム ハンデ戦 2020 5着 J.クローリー
0000.05.18 ヨーク ハンデ戦 2050 1着 A.アッゼニ
0000.06.22 アスコット ハンデ戦 2390 11着 L.デットーリ
0000.07.14 ヨーク ハンデ戦 2050 2着 F.ベリー
0000.07.28 ヨーク ヨークステークス G2 2050 1着 F.ベリー
0000.08.22 ヨーク 英インターナショナルステークス G1 2050 3着 F.ベリー
0000.09.23 ブローパーク ストックホルムカップインターナショナル G3 2400 1着 F.ベリー
0000.10.13 ウッドバイン カナディアンインターナショナル G1 2400 2着 F.ベリー
0000.11.25 東京 ジャパンカップ GI 2400 10着 F.ベリー
2019.04.26 サンダウン ゴードンリチャーズステークス G3 1990 7着 A.アッゼニ
0000.05.25 グッドウッド 英フェスティバルステークス L 1980 3着 S.レヴィー
0000.06.30 サンクルー サンクルー大賞 G1 2400 7着 S.レヴィー
0000.08.21 ヨーク 英インターナショナルステークス G1 2050 9着 J.ワトソン
0000.09.07 ケンプトン セプテンバーステークス G3 AW 2400 10着 S.レヴィー
2020.08.09 ドーヴィル ルー賞 G3 2500 8着 R.ムーア
0000.09.23 グッドウッド ファウンデイションステークス L 1980 中止 J.スペンサー

血統表

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サンダリングブルー血統 (血統表の出典)[§ 1]

Exchange Rate
1997 芦毛
父の父
Danzig
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitioner
父の母
Sterling Pound
1991 芦毛
Seeking the Gold Mr. Prospector
Con Game
Spectacular Bev Spectacular Bid
Bev Bev

Relampago Azul
2007 黒鹿毛
Forestry
1996 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Shared Interest Pleasant Colony
Surgery
母の母
Bodhavista
1990 芦毛
Pass the Tab Al Hattab
Dantina
Fia One for All
Sticks n'Stones
母系(F-No.) (FN:F5-i) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer S3×M5×M5 [§ 3]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [11]
  3. ^ [11]


脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2018年時点でビーズリー・グループ英語版の海上保険部門のトップを務めていた[8]

出典

[編集]
  1. ^ 18年JC参戦サンダリングブルーが英国で予後不良|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2020年9月24日閲覧。
  2. ^ Thundering Blue leaves Menuisier in shock after York Stakes thriller” (英語). Racing TV. 2019年3月3日閲覧。
  3. ^ 英インターナショナルS3着のサンダリングブルー陣営、ジャパンC参戦に前向き”. JRA-VAN ver.World. 2019年3月3日閲覧。
  4. ^ Canadian International for Thundering Blue after flawless first foreign foray | Horse Racing News | Racing Post”. www.racingpost.com. 2019年3月3日閲覧。
  5. ^ Desert Encounter swoops to beat Thundering Blue in Canada” (英語). www.sportinglife.com. 2019年3月3日閲覧。
  6. ^ ジャパンカップ10着のサンダリングブルー、「馬場が速すぎた」と調教師”. JRA-VAN ver.World. 2019年3月3日閲覧。
  7. ^ 【海外競馬】2018年ジャパンC出走の英国馬サンダリングブルーが死亡”. netkeiba.com. 2020年9月25日閲覧。
  8. ^ ジャパンカップ出走予定外国馬プロフィール”. 日本中央競馬会. 2022年5月16日閲覧。
  9. ^ Lennon, Annette (2018年9月29日). “If this video of Thundering Blues owner Clive cheering on his star doesn’t make you happy, nothing will! pic.twitter.com/cEupXLBmsO” (英語). @lennonannette. 2019年3月3日閲覧。
  10. ^ サンダリングブルー | 競馬データベース”. JRA-VAN ver.World. 2020年9月24日閲覧。
  11. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Thundering Blue(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年5月16日閲覧。

外部リンク

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