サムホェア・ファー・ビヨンド
『サムホェア・ファー・ビヨンド』 | ||||
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ブラインド・ガーディアン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1992年3月11日 - 5月22日[1] ハンブルク Karo Musik Studios | |||
ジャンル | パワーメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
Virgin Schallplatten GmbH センチュリー・メディア・レコード | |||
プロデュース | カレ・トラップ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ブラインド・ガーディアン アルバム 年表 | ||||
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『サムホェア・ファー・ビヨンド』(原題:Somewhere Far Beyond)は、ドイツのヘヴィメタルバンド、ブラインド・ガーディアンが1992年に発表した4作目のアルバム。
解説
[編集]「クエスト・フォー・タネローン」は、曲が未完成だった時にガンマ・レイのカイ・ハンセンが懇意にしているスタジオを訪れ、ハンセンはギター・パートだけでなく作曲にも協力することとなった[1]。
「パイパーズ・コーリング」は、グレートハイランドバグパイプによる「The 79th's Farewell to Gibraltar(第79連隊 ジブラルタルの別れ)」の最初の3パートを演奏。この曲の一部は、タイトルトラックである「サムホェア・ファー・ビヨンド」の一部としても登場。
本作に伴うツアーの一環として、バンドにとって初の日本公演が行われ、東京公演の模様はライヴ・アルバム『トーキョー・テイルズ』として発表された。
リマスター
[編集]2007年にリミックス・リマスターされ、ボーナストラックが追加されたバージョンが発売。
また、2013年に発売された「ア・トラヴェラーズ・ガイド・トゥ・スペース・アンド・タイム(A Traveler's Guide to Space and Time)」という限定ボックスセットには、ミキシングを若干の調整を加えた新たなリマスター盤が収録。
サムホェア・ファー・ビヨンド ツアー
[編集]本作における欧州ツアーは、オープニングアクトに前作のツアーに引き続き、アイスド・アースを迎えて1992年9月から行われた。 2021年9月に本作のメモリアルツアーがドイツ国内のみで行われると発表。しかし、コロナ禍のため2回の延期を経て2022年9月から行われた。オープニングアクトはなかったが、当時の貴重な本作のレコーディングの模様がステージ上のスクリーンで上映された。そこには若かりし頃のメンバーやカレ・トラップやクルーの姿が見受けられた。 初日の公演ではこの上映が30分以上続き、「あまりにも長過ぎる」と不評を買い、翌日の公演では15分程度に短縮された。
収録曲
[編集]解説は、ハンズィ・キアシュ本人のコメントに基づく。[1]
タイトル | 作詞 | 作曲 | 演奏時間 | 解説 | |
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1 | タイム・ホワット・イズ・タイム Time What Is Time |
ハンズィ・キアシュ | キアシュ、アンドレ・オルブリッチ | 5:42 | 映画『ブレードランナー』が題材 |
2 | ジャーニー・スルー・ザ・ダーク Journey Through the Dark |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 4:45 | マイケル・ムアコックの小説『エターナル・チャンピオンシリーズ』が題材 |
3 | ブラック・チェンバー Black Chamber |
キアシュ | キアシュ | 0:56 | テレビ番組『ツイン・ピークス』にインスパイア |
4 | シアター・オブ・ペイン Theatre of Pain |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 4:15 | ポール・アンダースンの小説『The Merman's Children』や地球の環境破壊が題材 |
5 | クエスト・フォー・タネローン The Quest for Tanelorn |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ、マーカス・ズィーペン、カイ・ハンセン | 5:53 | マイケル・ムアコックの小説『エターナル・チャンピオンシリーズ』が題材 |
6 | アッシズ・トゥ・アッシズ Ashes to Ashes |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 5:58 | ハンズイの実父の死が題材[4] |
7 | バーズ・ソング I イン・ザ・フォレスト The Bard's Song - In the Forest |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 3:09 | J・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』が題材 |
8 | バーズ・ソング II ホビット The Bard's Song - The Hobbit |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 3:52 | J・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』が題材 |
9 | パイパーズ・コーリング The Piper's Calling |
- | 民族音楽 | 0:58 | インストゥルメンタル |
10 | サムホェア・ファー・ビヨンド Somewhere Far Beyond |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 7:28 | スティーヴン・キングの小説『ダーク・タワー』が題材 |
CDボーナス・トラック | |||||
11 | スプレッド・ユア・ウィングズ Spread Your Wings |
ジョン・ディーコン | ジョン・ディーコン | 4:13 | クイーンのアルバム『世界に捧ぐ』の収録曲のカヴァー |
12 | トライアル・バイ・ファイア Trial by Fire |
ラス・ティピンズ | ラス・ティピンズ | 3:42 | セイタンのアルバム『コート・イン・ジ・アクト(Court in the Act)』(1983年)収録曲のカヴァー |
13 | シアター・オブ・ペイン(クラシック・ヴァージョン) Theatre of Pain (Classic version) |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ、マティアス・ヴィーズナー | 4:13 | クラシックヴァージョン |
2007年リマスター盤ボーナストラック | |||||
14 | アッシズ・トゥ・アッシズ(デモ) Ashes to Ashes (Demo Version) |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 5:36 | デモヴァージョン |
15 | タイム・ホワット・イズ・タイム(デモ) Time What is Time (Demo Version) |
キアシュ | キアシュ、オルブリッチ | 5:09 | デモヴァージョン |
カヴァー
[編集]参加ミュージシャン
[編集]- ハンズィ・キアシュ - ボーカル、ベース
- アンドレ・オルブリッチ - リードギター、リズムギター、アコースティック・ギター、バッキング・ボーカル
- マーカス・ズィーペン - リズムギター、アコースティック・ギター、バッキング・ボーカル
- トーマス ・"トーメン"・ スタッシュ - ドラムス
ゲスト・ミュージシャン
- カイ・ハンセン(Kai Hansen) - リードギター(5曲目)
※ハロウィン、ガンマ・レイ - ピート・シールク(Piet Piet Sielck) - エフェクト、ギター
※アイアン・セイヴィアー、元サヴェージ・サーカス - マティアス・ヴィーズナー(Mathias Wiesner) - エフェクト、ベース(11曲目)
- ステファン・ヴィル(Stefan Will) - ピアノ
- ペーター・リュプサム(Peter Rübsam) - アイリッシュ及びスコティッシュバグパイプ
- ロルフィ・ケーラー(Rolfi Köhler) - バッキング・ボーカル
- ビリー・キング(Billy King) - バッキング・ボーカル
- カレ・トラップ(Kalle Trapp) - バッキング・ボーカル
プロダクション
- プロデューサー、ミキシング、レコーディング - カレ・トラップ(Kalle Trapp)
- セカンド・エンジニア - ピート・シールク(Piet Sielck)
- エグゼクティブ・プロデューサー - チャーリー・リン(Charly Rinne)
- レコーディングスタジオ - カロ・ミュージック・スタジオ・ブラッケル / ハンブルク(Karo Musik Studios Brackel / Hamburg)
- アルバムジャケット - Andreas Marshall / Becker — Derouet Hamburg
- 写真 - トム・ナギー(Tom Nagy)
- グラフィック - a•r•t•p•o•o•l
脚注
[編集]- ^ a b c 日本盤初回CD(VICP-5178)ライナーノーツ(ハンズィ・キアシュ、1992年5月30日)
- ^ ORICON STYLE
- ^ Musicline.de
- ^ Metal Hammer Greece 5/1998
- ^ Van Canto - Hero (CD, Albums) at Discogs
外部リンク
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