サムドラカニ
サムドラカニ Samuthirakani | |||||||||||
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『Sandamarutham』のオーディオ・リリース・イベントに出席するサムドラカニ(2015年) | |||||||||||
生年月日 | 1973年4月26日(51歳) | ||||||||||
出生地 | インド タミル・ナードゥ州ラジャパラヤム・セイトゥール | ||||||||||
職業 | 俳優、映画監督、脚本家、声優 | ||||||||||
ジャンル | タミル語映画、テルグ語映画、マラヤーラム語映画 | ||||||||||
活動期間 | 1998年 - | ||||||||||
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サムドラカニ(Samuthirakani、1973年4月26日[1] - )は、インドのタミル語映画、テルグ語映画、マラヤーラム語映画で活動する俳優、映画監督。K・バーラチャンダルのアシスタントを長年務めており[2]、2016年には『尋問』の演技で国家映画賞 助演男優賞を受賞した[3][4]。
生い立ち
[編集]ラジャパラヤムのセイトゥール出身[5]。ラジャパラヤム・ラジャス・カレッジで数学学士号、アンベードカル博士州立法科大学で法学士の学位を取得したが、最終的に彼は俳優の道に進んだ。かつては周囲の人々から「俳優に求められる容姿や才能に欠けている」と言われ、俳優になることを反対されていた[6]。
キャリア
[編集]1997年にスンダル・K・ヴィジャヤンの助監督として映画製作に参加し、後にK・バーラチャンダルの目に留まり、彼の100本目の監督作『Paarthale Paravasam』に助監督として参加した。また、ジャヤTVで放送していた『Anni』でもバーラチャンダルのアシスタントを務めた。サムドラカニは後年、この時の撮影経験が『Arasi』『Selvi』で監督を務めた際に役立ったと語っている[7]。
2000年代に入ると監督として活動するようになり、2003年にS・P・チャランがプロデュースした『Unnai Charanadaindhen』で映画監督デビューを果たした[8]。2009年に製作した『Naadodigal』で興行的な成功を収めて監督としてのキャリアを確立させ、これ以降『Poraali』『Nimirndhu Nil』『Appa』を製作し、それぞれテルグ語・カンナダ語・マラヤーラム語でリメイクされている[9]。また、2010年と2015年にテルグ語映画(『Sambho Siva Sambho』、『Janda Pai Kapiraju』)の監督を務めている[10]。2017年には『Appa』をリメイクしたマラヤーラム語映画『Aakashamittayee』でM・パドマクマールと共同監督を務め[11]、2018年には『カーラ 黒い砦の闘い』でラジニカーントと共演した[12] 。
2020年に『Naadodigal 2』で3年振りに監督を務め[13]、トリヴィクラム・シュリニヴァスの『ヴァイクンタプラムにて』では主要キャストとして出演した。2021年にアシュウィン・ガンガラージュの『Aakashavaani』で主演を務め[14]、『Vinodhaya Sitham』では監督・主演を務めている[15]。2022年には『Don』でシヴァカールティケーヤンと、『Sarkaru Vaari Paata』でキールティ・スレーシュと共演している。
フィルモグラフィー
[編集]出演
[編集]映画
[編集]- Paarthale Paravasam(2001年) - 患者役
- Neranja Manasu(2004年) - 村人役
- Poi(2006年) - カメオ出演
- Paruthiveeran(2007年) - カメオ出演
- Subramaniapuram(2008年) - カナグー役
- Sambho Siva Sambho(2010年) - 運転手役
- Shikkar(2010年) - アブドゥッラー博士役
- Easan(2010年) - サンガイヤー役
- Masters(2012年) - カメオ出演
- Thiruvambadi Thamban(2012年) - ラーム役
- Saattai(2012年) - ダヤラン役
- Neerparavai(2012年) - ウドゥマン・ガーニー役
- The Hitlist(2012年) - アナパザカン役
- D Company(2013年) - チャウキダール役
- Ninaithathu Yaaro(2014年) - 本人役
- 無職の大卒(2014年) - サティヤラージ役
- Vasanthathinte Kanal Vazhikalil(2014年) - P・クリシュナ・ピラーイ役
- Poovarasam Peepee(2014年) - カメオ出演
- Kaadu(2014年) - ナンダ役
- Sandamarutham(2015年) - ティルマラーイ警部役
- The Reporter(2015年) - パルタサラティ役
- Massu Engira Masilamani(2015年) - ラーダ・クリシュナン役
- Buddhanin Sirippu(2015年) - ヴェトリ役
- Kaaval(2015年) - チャンドラセーカル警部役
- Adhibar(2015年) - ラージャー役
- Paayum Puli(2015年) - セルヴァラージ役
- Strawberry(2015年) - アーディ役
- Pasanga 2(2015年) - 父役
- Tharkappu(2016年) - イライアンブー役
- ラジニムルガン(2016年) - エズライ・ムーカン役
- 尋問(2016年) - ムトゥヴェール警部役
- Kadhalum Kadandhu Pogum(2016年) - クマール役
- Vetrivel(2016年) - カメオ出演
- Amma Kanakku(2016年) - ランガナーダン役
- Appa(2016年) - ダヤラン役
- Karinkunnam 6's(2016年) - サラヴァナン役
- オッパム 〜きみと共に〜(2016年) - ヴァスデーヴァン役
- Achamindri(2016年) - サティヤ警部役
- Thondan(2017年) - マハ・ヴィシュヌ役
- Kootathil Oruthan(2017年) - サティヤムルティ役
- 無職の大卒 ゼネコン対決編(2017年) - ラグヴァランの父役
- Nimir(2018年) - ヴェライヤッパン役
- Madura Veeran(2018年) - ラスナヴェルー役
- Yemaali(2018年) - アラヴィンド警部役
- カーラ 黒い砦の闘い(2018年) - ヴァーリヤッパン役
- Goli Soda 2(2018年) - ナテサン役
- Maniyaar Kudumbam(2018年) - S・ナラヴァン役
- 60 Vayadu Maaniram(2018年) - ランガ役
- Aan Devathai(2018年) - エランゴ役
- Vada Chennai(2018年) - グナー役
- Peranbu(2019年) - ダナパール博士役
- Pettikadai(2019年)
- Kolanji(2019年) - アッパサミー役
- Jackpot(2019年) - 映画監督役
- Kaappaan(2019年) - ジョゼフ・セルヴァラージ役
- Namma Veettu Pillai(2019年) - チャンドラボース役
- Adutha Saattai(2019年) - ダヤラン役
- Sillu Karuppatti(2019年) - ダナパール役
- ヴァイクンタプラムにて(2020年) - アッパラ・ナイドゥ役
- Naadodigal 2(2020年) - バスの運転手役
- Ettuthikkum Para(2020年) - アンベードカル役
- Walter(2020年) - バーラ役
- Naanga Romba Busy(2020年) - 本人役
- Krack(2021年) - クリシュナ役
- Pulikkuthi Pandi(2021年) - パンディ役
- Sangathalaivan(2021年) - シヴァリンガム役
- Aelay(2021年) - ムトゥクッティ役、スダカル役
- Vellai Yaanai(2021年) - クンジュ役
- Devadas Brothers(2021年)
- Thalaivii(2021年) - R・N・ヴィーラッパン役
- Aakashavaani(2021年) - チャンドラム・マスター役
- Vinodhaya Sitham(2021年) - タイム役
- Udanpirappe(2021年) - サルガナム・ヴァーティヤール役
- MGR Magan(2021年) - アグニシュワラン役
- Chithirai Sevvaanam(2021年) - ムトゥ・パンディ役
- Writer(2021年) - タンガラージ役
- Kombu Vatcha Singamda(2022年) - イーラムの戦士役
- Bheemla Nayak(2022年) - ジーヴァン・クマール役
- Maaran(2022年) - パラニ役
- RRR(2022年) - ヴェンカテシュワルル役
- Sarkaru Vaari Paata(2022年) - ラジェーンドラナート議員役
- Don(2022年) - ガネーサン役
- Yaanai(2022年) - ラーマチャンドラン役
- Macherla Niyojakavargam(2022年) - ラージャッパ議員役
- Dongalunnaru Jaagratha(2022年) - チャクラヴァルティ役
- Godfather(2022年) - ラグラーム役
- バーラ先生の特別授業(2023年)
- Indian 2(2024年)
- ハヌ・マン(2024年) - ヴィビーシャナ役
テレビシリーズ
[編集]- Sila Nijangal Sila Nyayangal(1998年) - レポーター役
- Kadavulukku Kobam Vanthathu(2000年) - 喫煙者役
- Marmadesam Edhuvum Nadakkum(2001年) - 部族の男役
- Ramany vs RamanyII(2001年)
- Guhan(2001年)
- Oru Kathavu Thirakirathu(2001年) - ヴィーラッパン役
- Arasi(2007年) - 潜入捜査官役
- 7C(2012年)
- Chithi 2(2020年) - 本人役
- Live Telecast(2021年) - デーヴァ役
監督
[編集]映画作品
[編集]- Unnai Charanadaindhen(2003年)
- Neranja Manasu(2004年)
- Naalo(2004年)
- Naadodigal(2009年)
- Sambho Siva Sambho(2010年)
- Poraali(2011年)
- Yaare Koogadali(2012年)
- Nimirndhu Nil(2014年)
- Janda Pai Kapiraju(2015年)
- Appa(2016年)
- Thondan(2017年)
- Aakashamittayee(2017年)
- Naadodigal 2(2020年)
- Vinodhaya Sitham(2021年)
テレビ作品
[編集]- Paasa Paasangugal(2001年)
- Gunangalum Ranangalum(2001年)
- Idho Boopalam(2001年)
- Theadathey Tholainthu Povai(2001年)
- Addi Ennadi Asattu Pennea(2001年)
- Kodi Rubai Kealvi(2001年)
- Ramani vs Ramani (Part 2)(2001年)
- Anni(2001年)
- Engirundho Vandhal(2004年)
- Idhu Oru Kadhal Kadhai(2005年)
- Thangavettai(2005年)
- Selvi(2005年)
- Arasi(2007年)
- Thenmozhiyal(2007年)
- Alaipayuthey(2010年)
受賞歴
[編集]年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
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国家映画賞 | ||||
2016年 | 助演男優賞 | 『尋問』 | 受賞 | [16] |
フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
2009年 | タミル語映画部門助演男優賞 | 『Subramaniapuram』 | ノミネート | |
2010年 | タミル語映画部門監督賞 | 『Naadodigal』 | ||
2015年 | タミル語映画部門助演男優賞 | 『無職の大卒』 | ||
2017年 | 『尋問』 | 受賞 | [17] | |
タミル・ナードゥ州映画賞 | ||||
2003年 | 脚本賞 | 『Unnai Charanadaindhen』 | 受賞 | [18] |
2010年 | 性格男優賞 | 『Easan』 | [19] | |
2014年 | 作品賞 | 『Nimirndhu Nil』 | 第3位 | |
ヴィジャイ・アワード | ||||
2010年 | フェイバリット監督賞 | 『Naadodigal』 | 受賞 | [20] |
監督賞 | ノミネート | |||
脚本賞 | ||||
2012年 | 台詞賞 | 『Poraali』 | 受賞 | [21] |
2015年 | 助演男優賞 | 『無職の大卒』 | ノミネート | |
南インド国際映画賞 | ||||
2017年 | タミル語映画部門助演男優賞 | 『尋問』 | ノミネート | |
2021年 | テルグ語映画部門悪役賞 | 『ヴァイクンタプラムにて』 | 受賞 | [22] |
アジアネット映画賞 | ||||
2016年 | 悪役賞 | 『オッパム 〜きみと共に〜』 | ノミネート | |
IIFAウトサヴァム | ||||
2017年 | マラヤーラム語映画部門悪役賞 | 『オッパム 〜きみと共に〜』 | ノミネート | |
2024年 | テルグ語映画部門悪役賞 | 『バーラ先生の特別授業』 | [23] |
出典
[編集]- ^ “SAMUTHIRAKANI P.”. Tamilnadu Film Director's Association. 2 March 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。7 February 2015閲覧。
- ^ “Exclusive biography of #Samuthirakani and on his life.”. FilmiBeat. 23 January 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。16 February 2021閲覧。
- ^ Rao, Subha J. (16 October 2018). “Cinema must be useful to society, says Samuthirakani”. The Hindu. オリジナルの4 February 2020時点におけるアーカイブ。 4 February 2020閲覧。
- ^ M, Ramakrishnan (8 April 2017). “Samuthirakani: The angry director”. The Hindu. オリジナルの4 February 2020時点におけるアーカイブ。 4 February 2020閲覧。
- ^ Anantharam, Chitra Deepa (21 November 2017). “Hunger makes you stronger: Samuthirakani”. The Hindu. オリジナルの23 November 2017時点におけるアーカイブ。 12 October 2018閲覧。
- ^ “Exclusive biography of #Samuthirakani and on his life”. 18 May 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。16 February 2021閲覧。
- ^ “Success didn't come easy to me: Samuthirakani”. The New Indian Express. 3 March 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。16 February 2021閲覧。
- ^ “08-07-03” (15 April 2005). 15 April 2005時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。
- ^ “Happy Birthday Samuthirakani - Tamil News”. IndiaGlitz.com (26 April 2017). 11 May 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。16 February 2021閲覧。
- ^ “Tamil film 'Visaranai' is India's official entry for Oscars 2017”. The Economic Times. (22 September 2016). オリジナルの17 November 2019時点におけるアーカイブ。 30 October 2019閲覧。
- ^ “Kalidas Jayaram requests people not to let down 'simple' movies like Aakashamittayee” (23 October 2017). 2 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。1 June 2021閲覧。
- ^ “Samuthirakani talks about his experiences with Rajinikanth on Kaala sets” (2 February 2018). 2 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。1 June 2021閲覧。
- ^ “Naadodigal 2 review: Skip it”. 2 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。1 June 2021閲覧。
- ^ Chowdhary, Y. Sunita (23 September 2021). “'Aakashavaani' movie review: Definitely an original gem”. The Hindu. オリジナルの11 December 2021時点におけるアーカイブ。 11 December 2021閲覧。
- ^ “Vinodhaya Sitham -A feel-good fantasy drama”. 13 October 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。11 December 2021閲覧。
- ^ "63rd National Film Awards" (PDF) (Press release). Directorate of Film Festivals. 28 March 2016. 2016年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ (PDF)。2016年3月28日閲覧。
- ^ “Winners of the 64th Jio Filmfare Awards (South)”. filmfare.com. 2022年11月22日閲覧。
- ^ “Tamilnadu State Film Awards – awards for Vikram, Jyotika”. cinesouth.com. 18 February 2006時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月12日閲覧。
- ^ “TN Govt. announces Tamil Film Awards for six years”. The Hindu. (14 July 2017) 2022年11月22日閲覧。
- ^ “'Pasanga' steals show at Vijay awards - The Hindu”. The Hindu. 2022年11月22日閲覧。
- ^ “6th Annual Vijay Awards”. India Glitz (9 June 2012). 20 June 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。10 June 2012閲覧。
- ^ “SIIMA: Soorarai Pottru, Ala Vaikunthapurramuloo win big, K Viswanath honoured with Lifetime Achievement Award” (英語). The Indian Express (2021年9月20日). 2023年9月16日閲覧。
- ^ “IIFA 2024 Utsavam unveils nominations, honouring the diversity of South Indian cinema” (英語). Firstpost (2024年8月21日). 2024年8月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- Samuthirakani Pillaiyar (@i_am_samuthirakani) - Instagram