サザンフィドラー
表示
サザンフィドラー | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
まだら模様の変異個体
| |||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Trygonorrhina dumerilii (Castelnau, 1873) |
サザンフィドラー(学名:Trygonorrhina dumerilii)は、ノコギリエイ目トリゴノリナ属のエイの一種[2]。平行な三本の線模様をもつ近縁種のイースタンフィドラーとは違い、背面には三角形の模様を持つ。
分布・生息地
[編集]タスマニア州、ニューサウスウェールズ州などのオーストラリア南部に分布する[3]。浅瀬の干潟や藻場、大陸棚の砂地や岩場に生息する[3][4]。
形態
[編集]全長は1.5 m程[4]。体盤は楕円形から菱形で、吻は短く幅広い。体の正中線に沿って小さな棘が並ぶ。尾は長く、背鰭が二基ある。尾鰭は上葉の大きい異尾。歯は小さく、多数[3]。
体色は背面が黄色から茶色で、縁の黒い灰色の帯が眼から放射状に広がり、帯は背中の中央の両側にあり、三角形を形作る。腹面は白色。全体が青みを帯びた黒色で、白いまだら模様が入る変異個体もいる[3]。
生態
[編集]カニやエビなどの甲殻類、小魚、軟体動物、多毛類などを捕食する。強力な顎により硬い殻であっても砕く。幼生は主に端脚類、等脚類、アミなどの小さな甲殻類を食べる[3]。雌は約90cmで、雄は約70cmで性成熟する[4]。無胎盤性の胎生であり妊娠期間は12ヶ月、4-5月に2-5匹の仔を出産する[5]。
人との関わり
[編集]トロール漁、地引き網、釣りで捕獲される。漁獲量は比較的少なく、放流後の生存率は高い[3]。
脚注
[編集]- ^ Huveneers, C. & Reardon, M.B. (2015). “Trygonorrhina dumerilii”. IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T43270317A43270336. doi:10.2305/IUCN.UK.2015-4.RLTS.T43270317A43270336.en 26 January 2024閲覧。.
- ^ “WoRMS - World Register of Marine Species - Trygonorrhina dumerilii (Castelnau, 1873)”. www.marinespecies.org. 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “Trygonorrhina dumerilii” (英語). fishesofaustralia.net.au. 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b c “Trygonorrhina dumerilii, Southern fiddler ray”. www.fishbase.se. 2023年3月14日閲覧。
- ^ “Trygonorrhina dumerilii | Shark-References”. shark-references.com. 2023年3月14日閲覧。