ゴットフリート・フォン・ハーバラー
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人物情報 | |
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生誕 |
1900年7月20日 オーストリアウィーン |
死没 | 1995年5月6日 (94歳没) |
出身校 | ウィーン大学 |
学問 | |
研究分野 | 経済学 |
研究機関 | ハーバード大学 |
ゴットフリート・フォン・ハーバラー(Gottfried von Haberler、1900年7月20日 - 1995年5月6日)は、オーストリアのウィーンで生まれ、アメリカで活躍した経済学者。『国際貿易論』(1936年)や『景気変動論』(1937年)などで有名であるほか、自由貿易、変動為替相場、マネタリズムを支持していた。長くハーバード大学教授であった。
略歴
[編集]- 1900年 オーストリアのウィーンで生まれる。
- 1923年 ウィーン大学より学士号を得る。
- 1925年 ウィーン大学より博士号を取得する。
- 指数理論に関する最初の著書を出版する。
- 1927年 - 1929年 ロックフェラー財団の奨学金で英米をまわる。
- 1928年 ウィーン大学で教え始める。
- 1932年 オーストリアを出国して、ハーバード大学の講師となる。
- 1934年 - 1936年 ジュネーヴにある国際連盟に勤務する。
- 1936年 ハーバード大学に戻り、経済学教授となる。
- 1971年 退官したが、それまでハーバード大学に在籍した。
- 1971年 ワシントンD.C.にあるアメリカ企業研究所(アメリカン・エンタープライズ研究所)の専任研究員となる。
- 1995年 94歳で死去。
研究内容・業績
[編集]- ウィーン大学ではヴィーゼルとフォン・ミーゼスに師事した。
- オーストリア学派の出身であるが、必ずしもオーストリア理論を遵守していないといわれる。
- 1936年、シュンペーターと同じ時期にハーバード大学に移った。
- ハーバラーは『国際貿易論』(1936年)で、比較生産費という旧来の古典派理論を、一般均衡論でうまく定式化した。これに対し、ジェイコブ・ヴァイナーは『国際貿易の理論研究』(1937年、1958年)で異議を申し立てたが、結論はでなかった。
著書
[編集]- 『ハーベラー景気不景気論』1939年改訂増補第三版、桑原晉訳、實業之日本社、1944年
- 『ハーバラー国際貿易論』(上巻、下巻)、松井清・岡倉伯士共訳、有斐閣、1937年
- 『好況及び不況の理論――循環運動の理論的分析』初版、宇治田富造訳、清和書房、1938年
- 『景気変動論』第五版(上、下)、松本達治・加藤寛・山本英太郎・笹原昭五共訳、東洋経済新報社、1966年
- 『インフレーション――その原因と対策』、加藤寛孝・小山高雅共訳、東洋経済新報社、1969年
- 『G.ハーバラー重要論稿撰集』、岡田睦美監修、木村滋・田中喜助・中内恒夫・佐野進策・倉科寿男・嶋村絋輝共訳、啓文社、1987年
脚注
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