コンチャ・イ・トロ
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コンチャ・イ・トロ(Concha y Toro)は、チリ最大のワインメーカーである。
概要
[編集]チリ最大のワインメーカーである。1883年のスペインの名門貴族一族のメルチョル・コンチャ・イ・トロ(Melchor Concha y Toro)によって創業され[1]、フランスのボルドーより、カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、メルロー、カルネメールの品種のブドウの株を仕入れた。最初は、マイポ谷のぶどう園からの出発であった。1923年より、チリにおいて株式公開した。1933年より、ヨーロッパへ輸入を開始している。
現在、チリにおいては、マイポ(Maipo)、マウレ(Maule)、ラペル(Rapel)、コルチャーグア(Colchagua)、クリコ(Curico)、カサ・ブランカ(Casa Blanca)の5ヶ所、アルゼンチンのメンドーサ(Mendoza)の合計6ヶ所 8720ha のぶどう園を管理している。1994年より、ニューヨーク証券取引所に上場している。
日本においては、メルシャンが取り扱っている。
2010年にはイングランドのサッカークラブマンチェスター・ユナイテッドとオフィシャル・ワイナリー・パートナーシップ契約を締結し、同年末にはコピアポ鉱山落盤事故から生還した33人の鉱夫を本拠地オールド・トラッフォードで行われたアーセナル戦に招待している。
ブランド
[編集]- ドン・メルチョー Don Melchor
- 1987年より販売されている最高級ワイン。創業者メルチョル・コンチャ・イ・トロにちなんでいる。尚、本国チリでの正式名称はドン・メルチョールである。
- カッシェロ・デル・ディアブロ Casillero del Diablo
- 「悪魔の蔵」というスペイン語のワイン。創業者があえて噂を流して、盗み飲みをやめさせたという逸話より。日本のスーパーマーケットで容易に入手できる。こちらはチリでの正式名称はカシジェーロ(もしくはカシイェーロ)・デル・ディアブロである(チリがジェイスモ圏であるため。それでなければカシリェーロになる)。
- フロンテーラ Frontera
- 普及品で、日本のスーパーマーケットで容易に入手できる。
- サンライズ Sunrise
- 普及品で、日本のスーパーマーケットで容易に入手できる。
- コノスル conosur
- コンチャ・イ・トロが輸出専門として設立したブランド。
脚注
[編集]- ^ “コンチャ・イ・トロ社”. 日本リカー. 2012年8月19日閲覧。