コレクティブ 国家の嘘
コレクティブ 国家の嘘 | |
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Colectiv | |
監督 | アレクサンダー・ナナウ |
脚本 |
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製作 |
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音楽 | キャン・バヤニ |
撮影 | アレクサンダー・ナナウ |
編集 |
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製作会社 |
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配給 |
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公開 |
2019年9月4日 (VIFF) 2020年2月28日 2021年10月2日 |
上映時間 | 109分 |
製作国 | |
言語 | ルーマニア語 |
興行収入 | $147,875[1] |
『コレクティブ 国家の嘘』 (ルーマニア語: Colectiv)は、アレクサンダー・ナナウ監督・脚本・製作・撮影・編集による2019年のルーマニアのドキュメンタリー映画である。ルーマニアの公的医療の不正、汚職、悪政を暴くために奮闘する新聞記者達が捉えられている。
ワールド・プレミアは2019年9月4日にヴェネツィア国際映画祭で行われた、翌2020年2月28日にルーマニアで一般公開された。批評家には高評価され、ヨーロッパ映画賞や全米映画批評家協会賞などを受賞した[2][3]。第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞と国際長編映画賞にもルーマニア映画史上初めてノミネートされた。
プロット
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2015年10月、ルーマニアのブカレストのナイトクラブ「コレクティブ」で火災が発生し、27人が死亡、180人が負傷した。その後数ヶ月で公立病院で適切な治療を受けられなかった負傷者37人がさらに亡くなった。これを原因とする大規模な抗議運動により当時の与党であった社会民主党は政権から退陣する。
公開
[編集]2019年9月4日に第76回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション外でプレミア上映された[4]。また第44回トロント国際映画祭[5]や2020年サンダンス映画祭のスポットライト部門でも上映された[6]。2020年2月28日にルーマニアでバッド・ユニコーン配給により公開された。アメリカ合衆国では2020年11月20日にマグノリア・ピクチャーズ配給で公開された。日本では2021年10月2日にトランスフォーマー配給で公開予定である[7]。
評価
[編集]批評家の反応
[編集]レビュー集積サイトのRotten Tomatoesでは113件のレビューで支持率は99%、平均点は9.1/10となっており、「『コレクティブ』は政府が国民への責任を放棄したときに起きる政治的腐敗と公的なシニシズムのサイクルについてダークで効果的な概要を提示する」とまとめられた[8]。Metacriticでは24件の批評に基づいて加重平均値は95/100と示された[9]。
『ロサンゼルス・タイムズ』紙のジャスティン・チャンは「心を打つ、絶望的な制度的不正の暴露」と評した[5]。『バラエティ』誌のジェイ・ワイスバーグは「広く公開されるべき、現代のためのドキュメンタリー」と評した[10]。『ニューヨーク・タイムズ』紙のマノーラ・ダルジスは「世界を改善するため、あるいは少しでも嫌なことを減らすために何が必要なのか、正直で影響力のあるやや古風なユートピアの例が描き出されている」と評した[11]。
受賞とノミネート
[編集]第33回ヨーロッパ映画賞ではルーマニア映画史上初めてヨーロッパ・ドキュメンタリー映画賞を受賞した[2]。第41回ボストン映画批評家協会賞でもまたドキュメンタリー映画賞を受賞した[12]。第55回全米映画批評家協会賞では外国語作品賞を受賞した[3]。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では2020年度の外国語映画トップ5に選出された[13]。第74回英国アカデミー賞ではドキュメンタリー賞にノミネートされた[14]。第93回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー映画賞と国際長編映画賞にノミネートされた。この2部門の同時ノミネートは前年の北マケドニア映画『ハニーランド 永遠の谷』に続いて史上2作目であった[15]。またルーマニア映画としては初のアカデミー賞候補作であった。この他にピーボディ賞も受賞した[16]。
賞 | 授賞式 | 部門 | 結果 | 参照 |
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ヨーロッパ映画賞 | 2020年12月12日 | ドキュメンタリー賞 | 受賞 | [2] |
ボストン映画批評家協会賞 | 2020年12月13日 | ドキュメンタリー映画賞 | 受賞 | [12] |
ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 2020年12月20日 | ドキュメンタリー映画賞 | 次点 | [17] |
シカゴ映画批評家協会賞 | 2020年12月21日 | 外国語映画賞 | ノミネート | [18] |
ドキュメンタリー賞 | ノミネート | |||
全米映画批評家協会賞 | 2021年1月9日 | 外国語作品賞 | 受賞 | [3] |
セントルイス映画批評家協会賞 | 2021年1月18日 | ドキュメンタリー作品賞 | 受賞 | [19] |
外国語映画賞 | ノミネート | |||
ヒューストン映画批評家協会賞 | 2021年1月18日 | ドキュメンタリー作品賞 | ノミネート | [20] |
サンフランシスコ映画批評家協会賞 | 2021年1月18日 | ドキュメンタリー映画賞 | 受賞 | [21] |
外国語映画賞 | ノミネート | |||
オンライン映画批評家協会賞 | 2021年1月25日 | ドキュメンタリー映画賞 | ノミネート | [22] |
外国語映画賞 | ノミネート | |||
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | 2021年1月26日 | 外国語映画賞 | ノミネート | [13] |
ロンドン映画批評家協会賞 | 2021年2月7日 | ドキュメンタリー賞 | 受賞 | [23][24] |
外国語映画賞 | ノミネート | |||
作品賞 | ノミネート | |||
トロント映画批評家協会賞 | 2021年2月7日 | ドキュメンタリー映画賞 | 受賞 | [25] |
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 | 2021年2月8日 | ドキュメンタリー賞 | ノミネート | [26] |
サテライト賞 | 2021年2月15日 | ドキュメンタリー映画賞 | 受賞 | [27] |
クリティクス・チョイス・アワード | 2021年3月7日 | 外国語映画賞 | ノミネート | [28] |
オースティン映画批評家協会賞 | 2021年3月19日 | ドキュメンタリー賞 | ノミネート | [29] |
英国アカデミー賞 | 2021年4月11日 | ドキュメンタリー賞 | ノミネート | [14] |
インディペンデント・スピリット賞 | 2021年4月22日 | ドキュメンタリー作品賞 | ノミネート | [30][31] |
アカデミー賞 | 2021年4月25日 | 長編ドキュメンタリー映画賞 | ノミネート | [15] |
国際長編映画賞 | ノミネート |
参考文献
[編集]- ^ “Collective (2019)”. Box Office Mojo. 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b c “European Film Awards Winners 2020”. European Film Awards (12 December 2020). 14 December 2020閲覧。
- ^ a b c Kay, Jeremy (9 January 2021). “'Nomadland' named best picture by National Society Of Film Critics”. Screen Daily. 12 January 2021閲覧。
- ^ Petre, Mirela (4 September 2019). “Primele impresii ale publicului după premiera documentarului "colectiv" la Festivalul de Film de la Veneția. "Un denunț important, făcut în scopuri bune"” (ルーマニア語). Libertatea 2 March 2020閲覧。
- ^ a b Chang, Justin (7 September 2019). “Toronto Film Festival: 'Waves' and 'Just Mercy' shine a light on black American families in crisis”. Los Angeles Times 2 March 2020閲覧。
- ^ “Filmul documentar "Colectiv" a fost selectat la Festivalul de Film Sundance, în secțiunea Spotlight” (ルーマニア語). Europa FM. (5 December 2019) 2 March 2020閲覧。
- ^ 「アカデミー賞2部門ノミネート!巨大汚職事件の闇に迫る『コレクティブ 国家の嘘』10月公開へ」『Cinema Cafe』2021年7月1日。2021年7月2日閲覧。
- ^ “Collective (Colectiv) (2020)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 25 November 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。25 March 2021閲覧。
- ^ “Collective Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 25 November 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。16 December 2020閲覧。
- ^ Weissberg, Jay (6 September 2019). “Venice Film Review: 'Collective'”. Variety 2 March 2020閲覧。
- ^ Dargis, Manohla (19 November 2020). “'Collective' Review: When Tragedy Consumes a Nation”. The New York Times. オリジナルの11 December 2020時点におけるアーカイブ。 16 December 2020閲覧。
- ^ a b “Current Winners – 2020 Awards”. Boston Society of Film Critics (13 December 2020). 15 December 2020閲覧。
- ^ a b “2020 Award Winners”. National Board of Review (26 January 2021). 3 February 2021閲覧。
- ^ a b “2021 EE British Academy Film Awards: The Nominations”. BAFTA. 9 March 2021閲覧。
- ^ a b “Nominees”. Oscars.org (15 March 2021). 15 March 2021閲覧。
- ^ "Collective," from PeabodyAwards.com, 6/23/2021
- ^ Davis, Clayton (20 December 2020). “Los Angeles Film Critics Winners Full List: Entire 'Small Axe' Series Tops Despite Not Being Submitted for Oscars”. Variety. 20 December 2020閲覧。
- ^ Adams, Ryan (18 December 2020). “Chloe Zhao's Nomadland Leads Chicago Film Critics Association 2020 Nominations”. AwardsDaily. 22 December 2020閲覧。
- ^ “2020 StLFCA Annual Award Winners”. St. Louis Film Critics Association (18 January 2021). 29 January 2021閲覧。
- ^ “The 2020 Houston Film Critics Society (HFCS) Winners”. NextBestPicture.com (18 January 2021). 24 January 2021閲覧。
- ^ “SFBAFCC 2020 Awards”. San Francisco Bay Area Film Critics Circle (18 January 2021). 19 January 2021閲覧。
- ^ Ramos, Dino-Ray (25 January 2021). “Online Films Critics Society Unveils Annual Film Awards Recipients, Names 'Nomadland' Best Picture”. Deadline. 29 January 2021閲覧。
- ^ Cline, Rich (12 January 2021). “Female Filmmakers Lead Nominees for Critics Circle Film Awards” (英語). London Film Critics' Circle 13 January 2021閲覧。
- ^ Cline, Rich (7 February 2021). “London Critics name Nomadland their best film of 2020” (英語). London Film Critics' Circle 7 February 2021閲覧。
- ^ “Nomadland leads 24th Annual TFCA Award winners”. Toronto Film Critics Association (7 February 2021). 8 February 2021閲覧。
- ^ “The 2020 WAFCA Awards”. Washington D.C. Area Film Critics Association (8 February 2021). 9 February 2021閲覧。
- ^ “2020 Winners”. International Press Academy (15 February 2021). 16 February 2021閲覧。
- ^ “Film nominees for the 26th annual Critics Choice Awards have been announced”. Critics Choice Association (8 February 2021). 9 February 2021閲覧。
- ^ Partridge, Jon (12 March 2021). “2020 Austin Film Critics Association Award Nominations”. Austin Film Critics Association. 19 May 2021閲覧。
- ^ Lewis, Hilary (26 January 2021). “Film Independent Spirit Awards: 'Never Rarely Sometimes Always,' 'Minari,' 'Ma Rainey's Black Bottom,' 'Nomadland' Top Nominations”. The Hollywood Reporter. 29 January 2021閲覧。
- ^ SPIRIT AWARDS NOMINATIONS (2021) | Presenters Olivia Wilde, Barry Jenkins & Laverne Cox|FilmIndependent on YouTube